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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341114511/ 京太郎「語尾がニャーとかだったらもっと可愛いんだろうなぁ」 京太郎「あれ、風越にそんな子が居たような…」 京太郎「誰だっけ…?」 ドン 池田「にゃー!前見ろし!」 京太郎「っと、すみません、考え事をしていて…ってあー!」 池田「な、なに?」 京太郎「そうだ、風越の池田先輩だ!」 池田「なに?誰?なんで私を知ってんの?」 京太郎「清澄高校麻雀部の須賀京太郎といいます」 池田「清澄?麻雀部に男子なんていたの?」 京太郎「あはは…ですよね」 ナニシテンダイケダァ! 池田「にゃ!やば!じゃーね、清澄の!」 京太郎「あ、はい!…かわいいなぁ」 --麻雀部 京太郎「はぁ…」 まこ「どうしたんじゃ、あれ」 久「今日来てからずっとこうなのよ」 咲「何かあったのかな…」 京太郎「風越か…」 久「風越?どうして風越の名前が出てくるのかしら」 まこ「さぁ、よーわからん」 咲「風越ってあれから接点あんまり無いですよね?」 久「ええ、部長さんとはやりとりはしているけれど」 京太郎「池田先輩か…」 3人「!」 久「え、池田ってあの池田さん?」 咲「たぶん、私と打ったあの人だと思いますけど」 まこ「ははぁ、アレは気があるっちゅーこっちゃね」 久「あはは、まっさかー」 京太郎「尻尾があればもっと…」 まこ「…スマン、勘違いじゃったかもしれんの」 久「彼、どこに行こうとしているのかしら」 咲「京ちゃん…」 コンコン 久「はい、どうぞー」 美穂子「こんにちわ」 久「あら、こんにちわ。今日はどうしたの?」 美穂子「いえ、特にどうというわけではないのですが…」 久「?」 美穂子「上埜さんに会いに来ました」 久「あら、嬉しいわね」 池田「キャプテンまたいい笑顔だし…」 京太郎「あ!池田先輩!」 池田「にゃ?」 池田「あ、ぶつかった人!」 京太郎「須賀京太郎です!」 池田「そうだっけ?」 京太郎「俺ってそんなに存在感ないのかな…」 池田「まぁまぁ、元気だすし」 京太郎「どうして今日はここに?」 池田「キャプテンが清澄の部長に会いたいって言うから付き添いなんだよ」 京太郎「ああ、そうなんですか」 池田「キャプテン嬉しそうだし、華菜ちゃんも来たかいがあったし!」ピコピコ 京太郎(アナタの猫耳のほうが素敵です) 京太郎「池田先輩!」 池田「にゃ?」 京太郎「コレ、つけてもらえませんか?」 池田「にゃ?猫の尻尾?」 京太郎「はい!これで完璧なんです!」 池田「…なんかキモイし」 京太郎「!」orz まこ「あからさまに落ちこんどるのう」 美穂子「あら、猫の尻尾なんて可愛いじゃない」 池田「キャプテンが言うならつけてみようかな…」 池田「つけましたよキャプテン!」 美穂子「あら、やっぱり可愛いわね」 久「似合うじゃない」 まこ「ほほう、これはいいものをみたの」 京太郎「マジ可愛い!天使だ!」 池田「て、照れるし…」 美穂子「京太郎さんが尻尾を持っててよかったわ」 池田「キャプテン…」 京太郎「先輩!にゃーっていってもらっていいですか!?」 池田「に、にゃー…」 全員「!」 京太郎(こ、これは!) 久(予想外だわ、これほどの破壊力を秘めているなんて) まこ(おお、射抜かれるところじゃった) 美穂子「まぁ!やっぱり可愛いわね」 池田「か、かわいくなんて…」 京太郎「いや、マジ可愛かったですよ!」 池田「や、そんな…」 美穂子「ね、これからその格好で学校に来ない?」 池田「コレはさすがにはずかしーし!」 美穂子「いいじゃない、部の皆も可愛いって言ってくれるわ」 池田「勘弁してくださいよキャプテン…」ウルウル 京太郎「涙目な池田先輩可愛い!」 美穂子「うふふ、決定ね?」 池田「そんなぁ…」 まこ「ありゃ部長よりもドSじゃ」 久「あら、私はSなんかじゃないわよ?」 池田「お前のせいだし!」 京太郎「俺ですか!?」 池田「尻尾なんて持ってくるからいけないんだし!」 京太郎「やだなぁ、俺は似合うだろうと思って」 池田「うっさい!」 京太郎「ああ、嫌われた…」 まこ「自業自得じゃの」 久「可愛いしいいじゃない」 池田「よくないし!」 美穂子「華菜、取ったらご飯抜きね?」 池田「キャプテンが鬼だし…」 美穂子「あら、もうこんな時間。お暇させていただきますね」 久「ええ、またいらっしゃい」 美穂子「ええ、華菜もまたつれてきますね、京太郎さん」 京太郎「は、はい!」 池田「もう来ないし!」 美穂子「華菜、わがままはダメよ?」 池田「うう…」 美穂子「では、また」 久「じゃあね」 まこ「ありゃあ逃げられんの」 咲「にゃーん」 京太郎「猫の真似なんかしてどうしたんだ?」 咲「…なんでもない」 美穂子「うふふ、次はいつ行こうかしらね」 池田「もう行かないし…」 美穂子「あら、でもそれだと京太郎さんが寂しがるわ」 池田「どういうことです?」 美穂子「秘密。華菜は可愛いから嫉妬しちゃうかも」 池田「キャプテーン、教えてくださいよー」 美穂子「そのうち分かるわよ、きっとね」 --風越麻雀部室 池田「あれからずっとつけてるから先生にも怒られるし…」 美穂子「可愛いから問題ないじゃない」 池田「そんなもんだいじゃ…」 文堂「可愛いですよ、先輩!」 深堀「うん」 池田「みんなして可愛い言うなし…」テレ バン! 久保「池田は居るか」 美穂子「コーチ!」 池田「は、はい」 久保「……」 池田「……」ビクビク 久保「その尻尾は何だ」 池田「その、あの…かわいいから付けろって…いわれて…」 久保「池田ァ!」 池田「ひゃい!」ビクビク 久保「可愛いじゃないか」 池田「…へ?」 久保「いや、邪魔したな。練習してろ」 バタム 美穂子「なんだったんでしょう…?」 文堂「さぁ…」 池田「私ってそんなに可愛い?」 美穂子「ええ、それはとっても」 池田「…華菜ちゃんの時代が始まったかも知れないし!」 美穂子「あらあら、すっかり元気になっちゃって」 文堂「コーチに可愛いって言われましたからね」 深堀「うん」 美穂子「華菜、お礼言いに行かなきゃね」 池田「お礼?」 未春「にゃー」 深堀「…」 未春「…ごめんなさい」 --清澄麻雀部室 池田「というわけでお礼しに来たし!」 京太郎「わざわざありがとうございます!」 池田「お前のおかげだし、感謝してる」ピコピコ 京太郎「ああ、猫耳と尻尾…俺生きててよかった…」 久「なにかしたの?ずいぶんと変わったようだけど」 美穂子「うちのコーチが可愛いって言ってくれたんです」 久「ああ、それであんなに調子に乗ってるのね」 美穂子「そんな華菜も可愛いですし」 久「あら、アナタも可愛いわよ?」 美穂子「上埜さん…」カァ まこ「居づらいのぉ」 咲「京ちゃん…」 池田「仕方ないから連絡先教えてやるし」 京太郎「マジっすか!?やったー!」 池田「勘違いするなし!教えてやるだけなんだからな!」 京太郎「なんでもいいっす!」 久「あの子、池田さんに惚れてるのかしら」 美穂子「どうなんでしょうね」 久「優希が怒りそうね」 美穂子「うふふ、修羅場もいいものですよ」 久「ふふ、そうね」 まこ「あんたら鬼か」 池田「じゃあ、コレで帰るし」 美穂子「お邪魔しました」 久「気をつけて帰るのよー」 京太郎「メールしますね!」 咲「ねぇ京ちゃん」 京太郎「ん?なんだ咲」 咲「池田さんのこと好きなの?」 京太郎「んー、猫耳と尻尾が可愛い上級生ってとこかもな」 咲「そ、そっか…へー」 京太郎「なんかあったのか?」 咲「う、ううんなんでもない」 咲(麻雀で立ち直れないくらいにしてやろっかな…)ゴォ --数日後 京太郎「ひゃっほい!」 まこ「うっとぉしい」 久「最近ずっとああなのよね」 まこ「どれ、ワシがちょっとばかし探ってみるかの」 まこ「ちょっといいか?」 京太郎「はい、なんですか?」 まこ「あ!あそこに風越の猫耳が!」 京太郎「え!?どこですか!?」 まこ「…わりゃぁ疑うことを知らんのか」ヒョイ 京太郎「ああ、俺の携帯が!」 久「咲、押さえといて」 咲「分かりました」ガシッ 京太郎「はーなーせー!」 まこ「どれどれ?」 久「うわー、さすがにコレは引くわね…」 まこ「猫耳娘の画像、しかも池田ばっかりじゃ」 京太郎「やめろぉー!」 久「メールも毎日してるのね」 まこ「でも、内容はふつうじゃ」 久「須賀君が画像くれって言ってるみたいね」 まこ「送ってくる辺りがなんというかの…」 久「付き合ってるの?」 京太郎「付き合ってませんよ!」 咲「京ちゃん、コレはどういうことなの?」 京太郎「咲、顔が怖い…」 久「でもこの画像の量だとちょっと疑っちゃうわね」 まこ「100は超えとるからの」 咲「京ちゃん?」 京太郎「誤解ですって!ただのメル友ですよ!」 久「…へぇ」 まこ「ただのメル友のう」 咲「でもこのメールの内容おかしいよね?ちょっとえっちぃ画像ついてるし」 京太郎「いや、だからそれは…」 咲「ねぇ、どういうことなの?」 京太郎「え、ええと…」 咲「答えてくれないと分からないよ?」 京太郎「えっと…」 久「観念したほうがいいと思うわよ?」 まこ「このままだと咲が大変なことになりそうだしの」 京太郎「と、友達以上恋人未満な感じで…」 まこ「また曖昧じゃのお」 京太郎「や、ホントなんですって!」 久「で、付き合う気はあるの?」 京太郎「どうなんでしょう…猫耳と猫の尻尾、それににゃーって言ってくれるってだけで相当ポイントは高いんですけど」 咲「それって好きってことなの?」 京太郎「…まぁ、たぶんそうなるんじゃないかな」 咲「……」ゴォォ 久「さ、咲?」 咲「よかったー、ちゃんと好きなんだね」 京太郎「は?」 まこ「おりょ」 咲「曖昧じゃなくてよかったよー」エヘヘ 京太郎「お、怒ってないのか?」 咲「え、私が怒るとかそんなオカルトありえないよ」 久「よく言うわね…」 まこ「まぁ、最悪の展開は免れたようじゃし、いいんじゃないかの」 咲「じゃあ、ここに池田さん呼ぼっか」 ---- --- -- 池田「呼ばれたし」 美穂子「何かあったんですか?」 咲「いえ、たいしたことは無いんですが…」 咲「池田さんに大事な用があるんです」ゴォォ 池田「にゃっ…オーラが怖い…」 美穂子「華菜…」 久「さ、私達は隅で傍観しておきましょう」 まこ「出て行くんじゃないのか」 京太郎「ああ…」ハラハラ 咲「池田さん、京ちゃんのことどう思ってるんですか?」 池田「どうって…き、気になる相手ではあるし」 咲「…そうですか」 池田「用事ってそれだけ…?」 咲「いえ、まだありますよ?」 池田「にゃっ…」 咲「あのちょっとえっちぃ写真、どうして送ったんですか?」 池田「そ、それは…おだてられてちょっといい気分だったしつい…」 咲「…」 咲「池田さん、麻雀しませんか?」 池田「へ?」 咲「池田さんが勝てば京ちゃんは譲ります。私が勝てば京ちゃんは私のものです。いいですか?」 池田「…受けてたつし!」 京太郎「ちょ、咲!」 咲「京ちゃんは黙っててね?」ゴォォ 京太郎「…はい」 咲「面子は私、池田さん、染谷先輩、部長でいいよね?」 池田「ぜんぜんかまわないし!余裕で勝ってやるし!」 久「咲、貴女…」 まこ「ありゃ、こうなってしまうのかの」 池田「私が勝って見せるし!」 咲「さぁ、どうかな?」 久「…」 まこ「気は進まんがのう」 京太郎「あああ、どうしてこうなった…」 美穂子「華菜…」 東風戦 東1局 東:咲 南:まこ 西:久 北:池田 咲「私からだね」 池田「親番最後だし…」 咲「…」タン まこ「やりづらいのぉ」タン 久「まぁ仕方ないわね」タン 咲「…」 11順目 池田「リーチだし!」 咲「はい」タン まこ「ありゃ、リーチか…」タン 久(咲が考えるとすれば…」 池田「ツモ!4000オールだし!」 咲「はい」 久(この子…) --そして局は進み-- オーラス 5順目 咲:22000 池田:39000 まこ:12000 久:27000 美穂子「華菜が勝ってる…?」 京太郎「いや、でもこの点数だと逆転されるかも知れません」 美穂子「華菜…」 池田(張った!安いけど、ダマでさっさと和了して1位だし!」タン 咲「さて」 咲「カン」 池田「え…?」 美穂子「華菜…!」 京太郎「…!」 咲「ツモ。2000・4000です」 池田「あれ…?これって…」 咲:30000 池田:35000 まこ:10000 久:25000 咲「負けちゃったね」 池田「か、勝ったし!よくわかんないけど勝ったし!」 久「咲、わざとでしょう?」 咲「いえ、私は真剣にやりましたよ?」 まこ「うそつけ」 池田「京太郎!勝ったし!」 京太郎「よかったですね!」 久「ま、気づいてないしいいんじゃない?」 まこ「じゃね」 美穂子「よかった…」ウル 池田「やっぱり清澄より私のほうが強いし!」 美穂子「華菜、あんまりはしゃがないで…」 池田「あのときのリベンジも果たしたし、華菜ちゃん最強だし!」 京太郎「さすがだぜ!」 咲「…やっぱり飛ばしておけばよかったかな」イラッ 久「飛ばしてたら須賀君と付き合わなきゃいけないわよ?」 咲「私はそれでいいんですけど、京ちゃんはやっぱりあっちのほうがいいのかなって」 まこ「素直じゃないのう」 咲「いいんです」 池田「えっと、ちょっとしゃがむし!」 京太郎「?こうですか?」 池田「そうそう、それで目を閉じて」 京太郎「へ?」 池田「早くするし!」 京太郎「え、は、はい!」 池田「…っ」チュッ 京太郎「は!今何か当たったような」 池田「き、気のせいだし!」 咲「吹っ飛ばしていいですかね?」 久「奇遇ね。私もそう思ってたのよ」 美穂子「華菜…!」 まこ「やめんかおまえら」 池田「京太郎、華菜ちゃんとその…付き合ってほしいし!」 京太郎「はい!喜んで!」 池田「にゃ…」テレ 咲「もう爆発すればいいんじゃないかな」 久「私達もしてみる?」 美穂子「はい…」 まこ「あんたらもか…」 京太郎「この後どうしましょうか」 池田「華菜ちゃんが尻尾つけてご奉仕してあげてもいいけど…」 京太郎「マジで!?ひゃっほう!」 池田「こ、こんなこと京太郎以外にはしないんだからな!」 京太郎「マジありがてぇ…」 久「さ、私達も」 美穂子「上埜さん…」 咲「蚊帳の外ってこういうことを言うんですかね」 まこ「たぶんの」 咲「私には和ちゃんがいますし」 まこ「あれ、ワシだけ仲間はずれになって」 咲「冗談ですよ。私は染谷先輩好きですよ?」 まこ「ま、ありがたくうけとっておくかの」 池田「京太郎、もう一回」 京太郎「え、何をです?」 池田「にゃー!」 京太郎「冗談ですよ」チュッ 池田「にゃ…不意打ちはずるいし…」 京太郎「ははは、可愛いからですよ」 池田「にゃー!」 京太郎「まったく猫耳、もとい華菜ちゃんは最高だぜ!」 お わ り
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引用元:【絶対的】今年のインハイ解説は須賀・花田・加治木・小走プロに決定【安心感】 50 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 来たな 51 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? ああ 52 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? でもこれ……大丈夫か? 53 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? ああ、スッガが 54 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? なんかやらかしたっけ? スッガなら真面目だから安心して分かりやすい解説受けられると思うんだが 55 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? あー、あれか 56 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? なんだよマジで 57 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii 詳しくは覚えてないけど…… 前にやった解説で、 選手全員の牌譜を集めて予め調べてきて解説のための予習済み やたら丁寧な解説をアナウンサーにする 選手の手牌の背中しか見てないのに解説して、それが当たってる 能力持ちと自分ならどうやって戦うかを真剣に考え込む いつのまにか打ち手に感情移入して、解説しながら応援しそうになる 泣いてる選手見て、「自分も涙腺に来ました」って離席する 終わったあとに目の使いすぎで冷えピタ使う&憔悴する あんまり詳しくはわからないけど、バカ 58 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 96chaDoRA やっぱり療養が必要だね! 59 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Terr3Terr3 やはりぽんこつ 60 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki 健康管理は人間の基本やなー 61 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KUGYUUUU 少しは力を抜くことを覚えろ 62 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS 練習や習練の一環にしてるんだろうな 63 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID PeachMMM そりゃあ、魔物にも勝てるわけっす 64 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount 体、大丈夫かな 65 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChaliceH1 馬鹿で、意地っ張りなんだよねー 66 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TAKEMEEE 執事に看病してもらうから大丈夫 67 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MIHspring 京執は正義 68 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID LegenDA30 なにやってんの、須賀プ 81 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ShingekiBIG 凄いよー、牌が透けて見えるなんて 82 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KO1SAIKYo9 ガン牌しとるんですか 83 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ultraQhna ガン牌やないですね 点数状況と捨て牌から手役を予想して×4 微妙な表情の変化から配牌の状況やドラ位置を察知×4 切り出し位置からの手牌類推とツモの勢いや目線移動で察知×4 牌のカウンティング&相手の傾向から、手を予想 ……だそうです 84 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SMSMHIMEko よっぽどオカルトやけん 85 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 集中力や糖分の関係から、毎局できる訳ではないけどな 86 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID cockToo3 黒糖を食べよう 87 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID catchamber オカ持ちが感覚でやってるのを、全部理論でやってるってとこかねぃ 88 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID LeangleM1 人為変態(オカルトへ)ってところか 89 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID NGLwaKiwi ニンジャスレイヤーとイッショ! 90 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ramenMGDV そう思うとハマリ役でシタね 91 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SAeKOshi アナログ技術の最高峰だね 92 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ultraQhna なお、ガン牌については 「できるとは思えないし、やろうとも思わない」 「仮に出来たとしても、それはプロじゃない。プロには相応しくない」 「そんなモノに頼ったら最後、眼を潰して引退する」 だ、そうです 93 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MegeBara3 壮絶やな…… 94 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii なに格好つけてんの 眼を潰すくらいなら、勿体ないから貰ってやる 95 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Terr3Terr3 雀キチだから仕方ない 96 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 ところで休憩中にやってるマジックも中々だよね 97 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 あの指捌きはエロい 98 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO んにぇえっ 99 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Daruidaly マッサージうまいから仕方ない 103 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TOMOkiii 鍛えたテクニックで相手を丸裸にする エロい(確信) 104 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SEraEgchi そ、そういう話はやめーや 105 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO ふきゅ 106 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii あわわわわわわわわわ……あう 107 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki このむっつりスケベどもが(侮蔑) 108 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID YOU908HTT 裸とかあったかくない 109 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 96chaDoRA その眼力をスリーサイズ当てに活かしたらどうかな! 110 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TOMOkiii くぁせfjこ 111 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS その組み合わせで狙い射ってるな 大した奴だ 112 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID PeachMMM しかもエコーロケーション使ったり、天井走ったりするっすからね 113 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 正直、人間じゃないと思… 114 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID NGLwaKiwi リアルニンジャ! 115 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 なにやってんだアイツ 116 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChaliceH1 須賀プロだから仕方ない 117 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ShingekiBIG 凄いよー!生で見たかったよー! 118 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID NOyoNOyo3 そこまでやっても13位って、プロ怖いのよー 119 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MOKOTANN プロやめてタレントやろう 120 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID WAhakoromo 車が事故ってなきゃ、見れたんだがなー ◇ ◆ ◇ 京太郎「あー」 京太郎「あっちーなー」 京太郎「地球温暖化は環境団体の陰謀で実は起きてねーっていうけどさ……」 京太郎「やっぱ絶対、暑くなってるって」 京太郎「小学生の頃、大体夏場でも32℃とかだったぜ」 京太郎「……いや、多分」 愚痴って見ても、暑くなるだけだ。 パッケージに印刷された白い歯を覗かせる毬栗頭の少年は、なにも答えてくれない。 やっぱり梨味は美味い。 京太郎「あー」 京太郎「海とか行きてーなー」 京太郎「番組の企画でそうなんねーかなー」 京太郎「ひと夏の恋とかしてーなー」 ちょっと、ウィンドウに顔を向けてみる。 結構、イケてると思う。イケてるメンズだ。 生足魅惑のマーメイドと、恋ができるんじゃないだろうか。 たわわに実った果実の収穫とかできるんじゃないだろうか。 ハーベストサマータイムである。 サマータイム、結局根付かなかったなぁ……なんて。 やえ「なにやってんの、あんた」 京太郎「……痛いっす」 やえ「阿呆面晒してるから悪い」 京太郎「小走プロの攻撃、丁度よく鳩尾に入るんだから勘弁して下さいよ」 やえ「……私が、小さいっていいたいの?」 京太郎「身長は気にしないでいいんじゃないっすか? ……身長は」 やえ「ふんッ!」 京太郎「痛てえッ!」 やえ「……まったく」 京太郎「ぼーりょく反対っすよー」 やえ「なら、セクハラで訴えてやるけど?」 京太郎「ごめんなさい本当に勘弁してください許して下さいやめてくださいなんでもしますから」 やえ「いや、冗談だから」 やえ「まったく……いたずらっ子か、お前は」 京太郎「男はいつでも少年の――」 やえ「喋ってないで、いいから歩く」 京太郎「……はい」 やえ「……ね、ところでさ」 京太郎「喋っていいんですか?」 やえ「ぶっ飛ばすわよ」 京太郎「許して下さい。ファイナルベントだけは勘弁してください」 やえ「そんなに殴られたいのか!」 京太郎「ドMなんで」 やえ「私はSじゃないからな!」 京太郎「服のサイズはSっすけどね」 やえ「ふんッ!」 京太郎「痛てえっ! 普通に痛てえっ!」 やえ「ドMっつったなら喜びなさいよ!」 京太郎「……やだ、やえさんの口からそんな性的な言葉が飛び出すなんて」 やえ「そこまでブッ飛ばされたいのか、あんたは!」 京太郎「……まあ」 京太郎「冗談はこの辺にして……と」 やえ「付き合わされるこっちの身にもなりなさいよ」 京太郎「だって、やえさんぐらいしか……面白い反応してくれないから」 やえ「……本当に、ブッ飛ばすわよ」 京太郎「ごめんなさい」 やえ「……まったく」 やえ「分かっちゃいたけど、本当に甘えかたが下手ね」 京太郎「あー……すみません」 やえ「馴れたし、気にしないからいいけどさ」 京太郎「じゃあ……」 やえ「だからって続けていいだなんて、一言も言ってないかんな!」 やえ「……ったく」 やえ「あんたのおかげで、随分声強くなったわよ……本当に」 京太郎「じゃあ、お礼とか――」 やえ「調・子・に・乗・る・な」 京太郎「……はい」 やえ「分かったなら、いい」 やえ「私はあんま気にしないからいいけどさ……」 やえ「他の相手にやったら、しつこすぎて本当に不快に思われるわよ?」 京太郎「……いや」 京太郎「俺がこんなことするの、やえさんぐらいっすよ?」 やえ「……」 やえ「……なるほど。ほうほう。なるほどね」 やえ「つまり……」 やえ「相手見て、やってる……私は弄りやすい人間ってか」 やえ「ほー」 京太郎「……あれ?」 京太郎「ここは、『やだ……私だけ……?』って」 京太郎「頬っぺた赤らめる場面じゃないっスかね……?」 やえ「ふんッ!」 京太郎「い、痛い! リアルに痛いっすよ!」 京太郎「……で」 やえ「見えてきたわね」 京太郎「今日は、一応の顔合わせっすよね」 やえ「お互いに資料の引き継ぎとかした方が、捗るからね」 京太郎「そこら辺のことに気が付くなんて、流石小走プロっすよ」 やえ「どっちかというとぽんこつ特化の、あんたとは違うっての」 京太郎「本当、頭上がらねーっすよ」 京太郎「流石は仮面ライダー王者! ニワカは相手になんねーっすね!」 やえ「ファイナルベント(物理)!」 京太郎「ぐえっ」 京太郎「……はぁ」 やえ「溜め息吐きたいのは、こっちよ」 京太郎「すみません。マジで」 京太郎「俺、やえさんを前にすると自分の気持ちを抑えられなくなっちゃって……」 やえ「そういうことは、ベッドの中で言いなさいな」 やえ「私以外に」 京太郎「あれ、やえさんとフラグ立ってないんすか?」 やえ「……今までのやり取りでどうしてそう思えた」 京太郎「んで俺……今日、その足で対局っす」 やえ「誰と?」 京太郎「荒川プロ、宮永プロ、辻垣内プロっす」 やえ「……あー」 やえ「祈るくらいはしといてやるわ」 京太郎「それだけで、有難いっす」 京太郎「幸運の女神が居なくても、俺にはやえさんがついてますからね」 やえ「ふーん」 やえ「あんまり格好つけると、後が悲惨よ?」 やえ「面子が面子だし」 京太郎「ぐっ……それを言われると」 やえ「……ま」 やえ「なにも出来ずにむざむざやられるなんて、思っちゃないわよ?」 京太郎「どうしてっすか?」 やえ「そりゃあ……」 やえ「相棒のあんたのことは――私が一番分かってるからね」 やえ「こういうとこで信じてやらないで、どうすんのさ」 やえ「運の女神が居なくても、相棒の私がついてるって言ったでしょ」 やえ「そうでしょ、須賀プロ?」 京太郎「――」 やえ「……?」 やえ「どうしたのさ、京太郎」 京太郎「……い、いや」 京太郎「なんつーか……なんでもないっす」 やえ「そう? ……変な奴」 やえ「……それにしても、過密スケジュールね」 京太郎「まあ……売り出し時期っすからね」 やえ「ほどほどにしときなさい、って言いたいけど……」 やえ「大丈夫そうね」 京太郎「なんでっすか?」 やえ「いつもより、いい顔してるから」 やえ「なんか良いことでもあった? 憑き物が落ちたような顔してるけど」 京太郎「あー……まあ」 やえ「ふーん。なら良かったけど……」 京太郎「……」 京太郎「……敵わねーな、本当」 やえ「何か言った?」 京太郎「なんでもねーっす」 京太郎「……小走先輩」 やえ「どしたー?」 京太郎「もしも……もしも、っすけど」 京太郎「俺が……派手に負けちゃったら、なんすけど」 京太郎「そんときは、慰めてくれますか?」 京太郎「飲みとか……そんなんに、付き合って貰いたいっつーか」 京太郎「そんな感じ……なんすけど……」 やえ「却下」 京太郎「うええええええええええええい!?」 京太郎「なんで!? 却下なんで!?」 やえ「私も、暇じゃないのよ」 やえ「あんたほど忙しくないっつっても、プロだし」 やえ「そーいう、無駄な予定を入れる暇はないから」 京太郎「そんな……」 京太郎「無駄、って……」 やえ「無駄でしょうが」 やえ「私の知ってる須賀京太郎が、派手に負ける訳ないっての」 やえ「誰かの期待を背負ってるあんたは、それを無様に裏切ったりはしない」 やえ「そんな起こり得ないことの為に、予定空けたら無駄になるでしょ」 京太郎「――」 京太郎「先輩、結婚して下さい」 やえ「絶対にお断り」 京太郎「即答!?」 京太郎「一考ぐらいはして下さいよ!」 やえ「普段の自分の態度を鑑みてものを言いなさんな」 やえ「そんなんじゃ、女は落ちないっての」 京太郎「……うーっす」 やえ「……ま、まあ」 やえ「相棒としては認めてあげるけどさ! 相棒としてはね!」 京太郎「うぃーっす」 京太郎「……胸と一緒で鉄壁だよなぁ」 やえ「山と海、選ばせてやろうか?」 ◇ ◆ ◇ 京太郎「……で」 京太郎「ドーモ、花田=サン。加治木=サン」 京太郎「オカルトスレイヤーです――」 京太郎「――って、痛てえ!」 やえ「そういうところで、普通に挨拶しろっての!」 やえ「ごめんなさい、うちの馬鹿が……」 ゆみ「い、いや……私は気にしないぞ」 煌「まさか生で聞けるなんて、実にすばらっ!」 やえ「……良かったな、こう言って貰えて」 京太郎「ハハハ、それが分かってたから言ったんスよ」 京太郎「部屋に入ったとき、俺に何か求めてる顔をしていらしたんで……」 京太郎「――って、痛てえ!」 やえ「判ってても挨拶はちゃんとしろってーの!」 やえ「……あと、今の『してやったぜ顔』がムカつく」 京太郎「……横暴だ」 煌「ははは」 煌「随分と、仲がよろしいようで何よりです」 ゆみ「まあ、そうだな」 京太郎「どうも、改めて……」 京太郎「一応は初めましてでしょうか?」 ゆみ「こうしてちゃんと話すのは、初めてだな」 ゆみ「久から話は聞いていたが」 京太郎「どんな感じに、ですかね?」 ゆみ「……さあ」 ゆみ「少なくとも、高校生の頃はここまで愉快じゃなかったらしいというくらいには」 ゆみ「プロに、なるともな」 京太郎「あー」 京太郎「まあ、あの頃の自分でも信じられないっすけどね」 ゆみ「……まあ、そのあたりも含めて」 ゆみ「是非とも会ってみたかった」 京太郎「マジっすか?」 京太郎「いやー、加治木プロみたいな方とならいつでも予定空けちゃ――」 京太郎「――痛てえ!」 やえ「……私じゃないぞ」 京太郎「なんとなくダメージが違うんでわかりますけど……」 京太郎「ってーと……」 ゆみ「うちの、マネージャーだな」 ゆみ「あんまりナンパなキャラクターを演じていると、いつどこで刺されるか判らないぞ?」 京太郎「あー」 京太郎「……控えさせて貰います」 ゆみ「そうしてくれ」 やえ「この後のこともあって、ちょっと緊張してるのは判るけど……」 やえ「普段通りの仕事モードになってなさい」 京太郎「了ー解っす」 京太郎「加治木さんも、東横さんも、花田さんも……失礼しました」 ゆみ「別に、無理に演じなくていい」 ゆみ「ただ、この間の麻雀教室の件も含めて……色々と話を聞かせて貰いたい」 京太郎「俺の話で、よければ」 ゆみ「モモがあれほど熱っぽく語るんだから、期待してるよ」 煌「私の方も、そうですね」 京太郎「花田さんは……優希と和の、高遠原時代の先輩でしたっけ?」 煌「それだけでは、ありませんが」 京太郎「……あーっと」 京太郎「新道寺ってことは、江崎先輩のとこの……」 煌「そちら繋がりにもなりますね」 煌「なんだか、縁がありますねー」 京太郎「いや、本当に……」 京太郎「花田プロの、粘りについてはいつも励まされますよ」 京太郎「この人、諦めないで凄いなー……って」 煌「い、いやいやいやいや」 煌「それを言ったら、須賀プロこそ『すばらっ!』です」 煌「最後まで諦めないで、冷静かつ獰猛果敢な闘牌」 煌「こちらこそ、目標にしてますよ」 京太郎「いやいやいやいやー」 ゆみ「……獰猛果敢?」 やえ「顔が、ってことじゃないの……ないんですかね」 ゆみ「……ああ」 やえ「ところで」 やえ「新道寺、というと……」 京太郎「そうです。この間、俺らがやったあの二人っす」 やえ「あれは……ギリギリだったな」 やえ「本当に、ヒヤヒヤしたよ」 京太郎「そっすか?」 京太郎「俺は、そんなこと全然なかったっすよ」 やえ「……あのな」 やえ「いくら、美人がいるからってそうやって格好つけようと――」 京太郎「――やえさんが、一緒でしたから」 京太郎「俺一人だと、勝負にならなかったとしても……」 京太郎「小走先輩となら、勝てると思ってました」 京太郎「だから、全然心配なんてしてませんでしたよ」 京太郎「いや、そりゃあ俺がミスらないかって……気が気じゃあなかったっすけどね」 やえ「――」 京太郎「小走先輩?」 京太郎「小走、やえさん?」 やえ「……ん、ああ」 やえ「ちょっと、考え事しててなー」 京太郎「俺がデレたんだから、聞いといて下さいよー!」 やえ「うっさい!」 ゆみ「……見せつけてくれるな」 煌「まさに、相棒愛に溢れてますね」 桃子「こっちのこと、忘れてるんじゃないっすか?」 ゆみ「いや……まさか」 煌「流石に、それはないかと……」 煌「――って、幽霊!?」 ゆみ「ああ、いや……紹介してなかったな」 ゆみ「幽霊ではなく、私のマネージャーの……」 桃子「スタンドの東横桃子っす。よろしくお願いしますっす」 煌「あ、これはこれはご丁寧に」 煌「こちらこそ……よろしくお願いしますです、ハイ」 ゆみ「ちょっと消えやすい……人の意識から外れやすい体質なんだ」 ゆみ「こう見えても、少しは傷付いたりもしてる……かもしれないから」 ゆみ「あまり派手に、驚かないでやってくれ」 煌「判りました!」 桃子「なーんて……実は、むしろ楽しんでるっすけどね」 桃子「あそこのイケメンさんには通じないのが残念っすけど」 ゆみ「……そうなのか?」 桃子「あれ? 言い忘れてたっすか?」 桃子「なんでも、反響定位って技術を――」 桃子「――って訳っすよ」 ゆみ「……」 煌「……」 ゆみ「……なあ、花田プロ」 煌「……なんでしょうか」 ゆみ「……その」 ゆみ「あれ、人間なのか?」 煌「……あー」 煌「……どうでしょうか。正直不安です」 ゆみ「次の瞬間、人間大のシャチやシャコや昆虫にはならないよな?」 煌「そう、信じたいものです」 桃子「あー」 桃子「執事さん曰く、常人でも普通に1ヶ月ほどで覚えられるらしいっすよ」 桃子「別に牌が透けるわけじゃない感じで……」 桃子「英語とかペラペラになるより簡単な、ちょっとした技能の一種とか」 ゆみ「……まず普通、それを『麻雀に活かせないか』なんて考えない」 煌「その辺りが、オカルトスレイヤーたる由縁ですね」 ゆみ「やはり、どこか狂ってなきゃ……魔物とは戦えないんだろうか」 煌「少なくとも、ある種の精神的超人ですよね」 桃子「そうっすかねー?」 桃子「見た感じ、普通に凹んだり笑ったりしてるっすよ」 ゆみ「モモが言うなら、そうなんだろう……が」 煌「まあ、今のところは軽い方で」 ゆみ「真面目に馬鹿な青年にしか、見えないな」 桃子「あと、格好つけしいっすね」 京太郎「……さて、では」 京太郎「実はちょっとシャイな小走プロの緊張も解れたところで」 京太郎「インハイ解説について、打ち合わせしたいんですけどどうでしょうか?」 ゆみ「賛成」 やえ「むー……賛成」 煌「反対の理由はありませんね」 桃子「マネージャーっすけど、議論を始めて欲しいっす」 京太郎「うっす」 京太郎「あ、その前に……ちょっとお茶菓子用意しますね?」 ゆみ「私も手伝おう」 桃子「なら、私もっす」 煌「当然、手伝いますとも」 やえ「う……手伝うわよ」 京太郎「いいっす、いいっすよ」 京太郎「人数居てもしょうがないですし……俺一人で、十分足りますから」 京太郎「皆さんは、座ってらして下さい」 ゆみ「しかし、だな……」 ゆみ「悪いと言うか……なんというか」 京太郎「いいんですってば」 京太郎「それに……なんつーか、格好つけさせて下さいよ」 煌「……格好ですか?」 京太郎「ええ、格好っす」 京太郎「先ほどからどうにも騒がしくしちゃって、迷惑かけちゃったんで」 京太郎「ここは一発、俺が淹れたお茶を飲んで……」 京太郎「『美味い』『須賀プロ凄い』とでも、思って貰おうかなって」 煌「あー、それなら」 ゆみ「……それって、格好つけることになるのか?」 桃子「さあ……」 ・ ・ ・ ゆみ「……む、これは」 煌「これも……」 桃子「……なるほど」 京太郎「僭越ながら、皆様のお好みと窺うものを用意させて頂きました」 京太郎「……勿論」 京太郎「雑誌や、或いは番組などで……」 京太郎「皆様が好んでいる、というものを調べさせて頂いたが故に」 京太郎「些か、情報に不手際があるかもしれない点については……ご容赦下さい」 ゆみ「いや……これでいいよ。有り難う」 煌「すばらです!」 京太郎「光悦至極にございます」 ゆみ(なるほどな) ゆみ(情報収集と分析能力を見せ付けた、という形になるな) ゆみ(……正直不安だったが) ゆみ(中々どうして、久の言うように気が利くな) 京太郎「東横様のものは……些か勝手ながら、私の判断で用意させて頂きましたが」 京太郎「いかがでしょうか?」 桃子「……あ、はい」 桃子「いいんじゃないかって……その、あの、思うっす」 桃子(さっきまでの軽い感じと違って、調子狂うっす) やえ「……なあ」 京太郎「お呼びでしょうか?」 やえ「なんでいきなり執事口調?」 京太郎「……はい」 京太郎「折角なんで……たまには、こういう調子もどうですかねーって」 京太郎「あと、番組の関係で最近執事体験したんで……」 京太郎「そんな感じで」 やえ「……なるほどね」 やえ「まあ、似合わないからやめたららどう?」 京太郎「了解っす」 京太郎「それじゃあ、どうしたら執事になれるかについて――」 やえ「じゃなくて、インターハイの解説についての打ち合わせだから」 それから、打ち合わせも盛り上がり……。 データの引き継ぎや、情報の共有について話し合った。 皆が皆、特に能力を持たない人間だからこそ。 牌譜などや画像の研究などに、熱心であった。 タイプが似ているからこそ、意志疎通は容易いものであった。 京太郎「――それじゃあ」 京太郎「俺はここでお暇させて頂きますね?」 ゆみ「これから、試合だったか」 煌「中々、ヤバげな面子ですね」 桃子「死んだら、骨ぐらいは拾ってやるっす」 京太郎「ハハハ」 京太郎「それじゃあ――行ってきます」 ゆみ「応援してるよ」 煌「最後まで、諦めないで下さいね」 桃子「……頑張ってっすよ」 やえ「あー……まあ」 やえ「その、なんていうか……さ」 やえ「私の相棒なんだから、無様晒したら承知しないかんな!」 京太郎「……皆さん」 京太郎「誰か一人ぐらい、行ってらっしゃいって言って下さいよ!」 京太郎「新婚さん妄想に浸れないじゃないっすか!」 やえ「とっとと行け、この馬鹿!」 __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ 【花田煌の好感度が上昇しました!】 【加治木ゆみの好感度が上昇しました!】 【東横桃子の好感度が上昇しました!】 【小走やえの好感度が上昇しました!】
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久「にっが……!ちょっと須賀くん、これお茶の葉入れすぎよ!」 京太郎「す、すいません!」 まこ「簡単に見えて難しいからのう、仕方ないわ」 京太郎(ちゃんと本みて量とか調整した筈なんだけどなぁ……) 優希「龍門渕の執事とは大違いだな」 和「こら、ゆーき!」 咲「龍門渕の執事さんって、ハギヨシさんって言ったっけ」 まこ「ああ……あの人は凄かったな」 久「そうねぇ、万能って感じで。あんな人ウチにも一人いてほしいぐらいだわ」 京太郎「………」 和「こ、この話はその辺にしましょう!」 和「須賀くん私もお茶汲むのお手伝いしますよ」 京太郎「………」 京太郎「というワケで、弟子入りしたいのですが」 ハギヨシ『はぁ……』 京太郎「お給料とか一切いりません!ただ、俺もハギヨシさんのようになって……」 京太郎「みんなに頼られたいんです!お願いします!」 ハギヨシ『………』 ハギヨシ『いいですよ。その意気込み、買いましょう』 京太郎「本当ですか!?ありがとうございます!」 ハギヨシ『ただし……』 京太郎「?」 ハギヨシ『辛く、とてもキツい修行になりますが……本当に大丈夫ですか?』 ハギヨシ『厳しいことを言いますが何度も血を吐くこともありますが……』 京太郎「悪いですけどハギヨシさん、何を言っても俺は退きませんよ」 京太郎「もう覚悟はとっくに済ませたので」 ハギヨシ『……分かりました。では、お待ちしております』 京太郎「本日から、よろしくお願いします!!」 ハギヨシ「元気がいいですね、声量が大きいのは良い事です」 京太郎「ありがとうございます!それで、俺は何からしたらいいんでしょうか?」 ハギヨシ「そうですね……まずは」 ハギヨシ「いきなり私の仕事を手伝わせるのも酷という物」 ハギヨシ「まずはメイドさん達に基本を教えてもらいましょう」 京太郎「基本ですか?」 ハギヨシ「はい、詳しい話はその方々から聞いた方が早いでしょう」 京太郎「ほうほう……」 ハギヨシ「まずは井上さんの所に行くことをオススメします。とても面倒見のよい方ですよ」 純「よー、おめーが新入りか?」 京太郎「……」 純「ハギヨシに直談判して来たらしいじゃんかよ。中々骨がありそうじゃねーか?」 京太郎「……メイドさん?執事さんの間違いじゃ?」 純「……」 京太郎「……」 純「厨房の皿洗い100枚な、5分以内」 京太郎「ええっ!?」 純「ハギヨシなら1分で終わらせちまうぞ?はい、いーち……」 京太郎「は、はい!!」 京太郎「…」チーン 純「ギリギリってとこか……まぁ、初めてにしちゃやるじゃねーか」 京太郎(こ、これを1分以内って、どんな化物だよ……) 純「とりあえずオレんトコは合格だ。次、国広くんの所に行って来いよ」 京太郎「国広くん?」 一「初めまして。ハギヨシさんから話は聞いてるよ」 京太郎(お、さっきの人とは対照的に可愛らしいメイドさんだな) 一「執事さんになるうえで、まずはしっかり基礎を固める必要があるからね」 一「じゃあボクのとこじゃキミにはまず……」 一「影分身を習得してもらいます」 京太郎「……どういうことだってばよ」 一「あれ?影分身知らないかな?」 京太郎「いや、知ってますけど………」 一「じゃあ話は早いね。"今日から一週間以内に影分身を習得してくること"」 一「これがボクからのテストだよ!」 京太郎「あの、ひょっとしてギャグで言ってるんですか?」 一「えっ?それは酷いなぁ……本気で言ってるんだけど」 一「それに影分身、最低2人に分身することは龍門渕における基本スキルだよ」 京太郎「うっそだろ……」 京太郎(いや、物理的に無理だろ忍者じゃあるまいし……) 京太郎(……まぁ、やるだけやってみるか) 京太郎「いや、無理でしょ」 一「むぅ……ダメだったのかぁ」 京太郎「それで、出来なかった俺はどうなるんですか?」 一「そうだね、基本スキルが出来ないって事は要するに失格だよ」 京太郎「!?」ガーン 一「けど、とりあえずボクが直接教えてあげる。まぁ、それでも無理だったら……残念だけど」 京太郎「えっ……いいんですか?」 一「せっかくだしね。ここでキミを失うのは何だか勿体無い気がするんだ」 京太郎「あ……ありがとうございます!是非お願いします!」 京太郎「や、やった!できた!!」 京太郎B「できましたよ国広さん!」 一(半ば冗談半分で言ったんだけど……ほ、本当にできちゃった) 一(できるできないかはともかくやる気を見てたんだけどね……) 一「えーと、うん!やったね須賀くん。これで一歩執事に近づいたよ」 京太郎「国広さんのおかげです、ありがとうございました!」 一「ボクはちょっとアドバイスを送っただけだよ。全部キミの力さ」 一「次はともきーの所に行くといいよ。彼女は色んな資格持ってるし、役に立つこと沢山教えてくれるよ」 京太郎「失礼しまーす」ガチャ 京太郎(うわっ!?真っ暗じゃねーか!) 智紀「いらっしゃい」 京太郎「あっ、お邪魔します!」 京太郎「えーと、沢村さんですよね?国広さんから次ここに来るように言われてきたんですけど」 智紀「うん」カタカタッターン 京太郎「俺は何をすればいいんでしょうか?」 智紀「えーと、それじゃ……」 智紀「簡単な事だけどいい?」 京太郎「はい、でもあんまり簡単なのは拍子抜けするんでキツいのでも大丈夫ですよ!」 智紀「そう?じゃあ、CERNへのハックをしてもらいたい」 京太郎「……セルン?」 智紀「"Conseil Européen pour la Recherche Nucléaire"で"CERN"」 智紀「スイスのジュネーブとフランスの国境にあるヨーロッパ素粒子物理学研究所」 京太郎「ん?ん??」 智紀「ここをハッキングして機密データを盗ってきて。もしできたら合格」 京太郎「それ……できなかったら?」 智紀「失格でさよなら………で済めばいいけど。最悪一生牢獄暮らしかな」 京太郎「は!?」 智紀「やるやらないは自己責任。どうする?」 京太郎「そ、そんなことできるわけ………」 京太郎(……いや待てよ) 京太郎(影分身が出来た時点で俺にできないことはないんじゃないか?) 京太郎(できる、できるっ……!できるって思ったら何でもできるんだ……なら) 京太郎「やります!」 京太郎「イェス!イェスイェスイェスイェス!!!」カタカタカタッ 京太郎B「オーーーーウ!!サンキューサンキュー!!」ッッターーーン 京太郎「できましたよ沢村さん!データ盗ってきました!」」 智紀(凄い……私でもできるようになるのに一年かかったのに……) 京太郎B「ちゃんと足も着かないように処理してあるんで、逆探知される心配もないんで大丈夫ですよ」 智紀「あ、はい」 京太郎「パソコンポチポチしてたら、案外簡単にできましたよ」 京太郎「俺こういうのあんまり触らないんですけど、パソコンってすごい単純なんですね」 智樹「う、うん……とりあえず私のトコは合格」 智樹「最後に透華の所に行ってきて。そこで最後のテストがあるから」 透華「よく私の所までたどり着きましたわね」 透華「あの三人の試験を通ってここまで来たのはあなたが初めてですわ」 京太郎「影分身はちょっと手こずりましたが、他二人の方は比較的簡単でしたよ」ハハ 透華「大した自身ですわね。ですがそれでこそ試験し甲斐があるというもの」 透華「この私の試験に通ればあなたは正式に龍門渕の執事として登録されますわ」 京太郎「やっとハギヨシさんの元で修業できるってことですね……」 透華「ええ。それでは最後のテストの内容を発表します」 京太郎「……」ゴクッ 透華「一日、衣の世話をしてもらいますわ」 京太郎「衣?」 透華「ええ。ついていらしてくださいまし」 ――――― 透華「衣、新しいオモチャが増えましたわよ」 京太郎(……今、すっげー物騒な単語が聞こえたような) 京太郎(衣ってのはもしかしてゴリラみてーな……) 衣「……」チョコン 京太郎「え……子ども?」 衣「!」カチン 京太郎「このお子さんのお世話をすればいいんですか?」 透華「あらあら、やってしまいましたわね。その台詞は悪手ですわよ」 京太郎「へ?」 衣「とーか、少し部屋から出ていろ」 衣「衣はこいつで少し遊ぶ」 透華「……分かりましたわ」 透華「では須賀さん、明日の朝お迎えにきます」 京太郎「え?え?ちょっ!」 バタン 透華(須賀さん、どうか壊されないでくださいませ) ―――――― ――――― チュンチュン チュン 透華(さて、朝になりましたが……須賀さんは無事でしょうか) 透華「衣ー?須賀さん?」コンコン 透華「………」 透華(返事がありませんわね……) 透華「入りますわよ?」ガチャ 透華「……あらあら、仲がよろしいこと」 衣「……きょうたろー」ムニャ 京太郎「こ……ころたんいぇい……いぇい」ムニャムニャ 衣「きょうたろー……たるたるもっと……」 透華「起きてどうだったかは聞くまでもありませんわね」 透華「合格、ということにしておきますわ」 ハギヨシ「おめでとうございます須賀くん。無事透華お嬢様の試験に合格なされたそうですね」 京太郎「ありがとうございます!」 ハギヨシ「これで正式にあなたも龍門渕の執事となりました」ニコッ ハギヨシ「分からないことや聞きたいことがあったらすぐ私に聞いてくださいね」 京太郎「はい!一日でも早くハギヨシさんのような執事になることを目指します」 ハギヨシ「んふっ。嬉しい事言ってくれますが買い被りすぎです」 ハギヨシ「その年で執事になれるのですから須賀くんは私などすぐに超えてしまいますよ」 ジリリリリリ!! ハギヨシ「……おっと、仕事開始の時間ですね」 京太郎「さっそく何か仕事に入りたいんですけど、なにからやればいいでしょうか?」 ハギヨシ「そうですね……それではまず」 ハギヨシ「お疲れ様です!当主様!」 メイド"s「「「お疲れ様です!!」」」 透華父「うむ」 京太郎「……お、お疲れ様です」 ハギヨシ「もっと大きな声で」ボソッ 京太郎「お疲れ様でェーす!!」 京太郎(やっべ!声が裏返った……!) クスクス ナニアレ 透華父「ん?キミは見ない顔だね?」 京太郎「あ、はい!本日より龍門渕の執事をやらせていただくことになった須賀京太郎です!」 透華父「ほうほう……あ透華が認めた少年とはキミのことだったのか」ジーッ 京太郎「?」 透華父「頑張りたまえ。期待しておるよ」ハハハ 京太郎(き、緊張したー……あんまり緊張しすぎてやらかしちまったし……) ハギヨシ「お見事です。初めてにしては相当な物ですよ」 京太郎「え?そうなんですか?」 ハギヨシ「はい。普通の新人メイドさんなら失神したりしますからね」 ハギヨシ「これなら次のお仕事も大丈夫そうですね」 ハギヨシ「掃除に始まり掃除に終わる……と、いうことでお掃除をしてもらいましょう」 京太郎「なんだ、そんな簡単な仕事でいいんですか?」 ハギヨシ「ええ。透華お嬢様は綺麗好きですからね……"掃除は常にしておけ"とのことです」 京太郎「へーい」 ハギヨシ「ああ、それと大事な事を言い忘れていましたね」 京太郎「?」 ハギヨシ「ある程度執事功績が認められると、私が透華お嬢様に専属でついているように」 ハギヨシ「あなたにも誰かに専属でついてもらうことになります」 京太郎「ええっ!?」 ハギヨシ「まだ早い話ですが、粗方の希望葉考えておいた方がいいかもしれませんね」 京太郎「な、なるほど……」 ハギヨシ「しかし」 ハギヨシ「あまりにも執事として"不必要"だとみなされた場合は………この先は口にはできません」 ―――――― 京太郎(俺が専属ねぇ……できればこう、丸いものが胸部についている人がいいな) 京太郎(ま、その前に……) 京太郎「清澄で掃除の心得は分かっていたとはいえ……流石に広すぎんだろ」 京太郎「これ一日で終わるのか……?」 京太郎「おーわったぁーー!!」 京太郎「ほぼ丸一日かかったけど、なんとか終わらせたぞ!」 京太郎B「流石は俺だ」 京太郎「お前いて助かったわ、サンキューな」 ハギヨシ(ふむふむ……1点という所ですか)キュッ ハギヨシ(これで1/5点。あと4点、頑張ってくださいね須賀くん) ―――――― ――――― ハギヨシ「透華お嬢様も須賀くんのことを褒めていましたよ」 ハギヨシ「"流石は私の試験を突破しただけはある"と」 京太郎「そんな、恐縮ですよ!」 京太郎「それにあの程度ならちゃちゃっとやって終わりですし」 ハギヨシ「これはこれは頼もしいですね」 ハギヨシ「それでは、今日のお仕事は……」 純「よっ!」 一「透華のテストに受かったんだね!おめでとう!」 智紀「祝福」 京太郎「あ、はい。ありがとうございます」 京太郎「それでえっと、ハギヨシさんからここに来るように言われたんですけど……」 純「おう、早速でわりーけど今からオメーに料理を作ってもらう」 京太郎「料理?」 智紀「透華や衣に出せるか否かの選定」 一「特に衣だね。ハギヨシさんじゃなきゃまともに食べてくれない日もあるんだよ」 京太郎「はぁ、分かりました……けど選定って言ったってその透華さんや衣さん達はどちらに?」 一「毒見役はボク達の役割だよ」 京太郎「毒見って……」 純「まぁ、オレらが美味い!って食えるモンならあいつらも大概食えるから気にすんな。多分な」 純「ま、フツーに美味いな。こんだけ出来りゃ十分じゃね?」 一「そうだね。ボク達はとっても美味しいと思うよ」 智紀「うん」コクコク 純「でも透華はともかくとして衣にはちょっとキツい味かもな……あいつお子様だし」 京太郎「あっ、隠し味にワインとか入れましたから……」 一「衣はちょっと特殊だから、気にする必要はないよ」 ハギヨシ(料理の嗜みも心得ているとは流石です……ですが1点といったとこですね) ―――――― ハギヨシ「ご苦労様でした」 ハギヨシ「料理と掃除、この二つは全国ても屈指の実力があると思っていいでしょう」 京太郎「ありがとうございます!」 ハギヨシ「では、次のお仕事にいきましょう」 京太郎「洗濯ですか……」 ハギヨシ「はい。私は別の仕事があるのでお手伝いはできませんが、お願いいたします」 京太郎「……」カチャカチャ 京太郎「……」フキフキ 京太郎(なんだこの服?エビフライ?)バサッ 京太郎(そしてこの生地が少ないのは……服なのか?いや、それはないか) 京太郎(……にしても料理・洗濯・家事って……執事になったわりにやってることその辺の主婦と変わんねーな) 京太郎(もっとこう、バトラー的なもの期待したんだけどな……) 京太郎B「お前執事になる上で基礎が大事なの知ってるだろ」 京太郎B「つべこべ言わすホイホイやれ」 京太郎「わ、分かってるよ!」 京太郎「……はぁ」 ハギヨシ(弱音を吐いた自分を自分で叱るのは……まぁ、悪くはないですね) ハギヨシ(1点、と) ――――――― 京太郎(母さん、もうどこに行っても恥ずかしくない息子ができちまったぜ) 京太郎(専業主夫として生きてくのもアリといえばアリなのか……?) ハギヨシ「お疲れ様です」 京太郎「あ、ハギヨシさん。お疲れ様です」 ハギヨシ「基礎は大分固まってきたようですね。これならば次へ進んでもいいでしょう」 京太郎「ホントですか!?」 ハギヨシ「ええ。ということで、お次は須賀くんに……」 京太郎「失礼します」ガチャ 透華「あら、いらっしゃいまし」 京太郎「お相手を務めさせていただく須賀京太郎です」 京太郎「本日はよろしくお願いします」 透華「そんなに固くならなくて結構です」 透華「まぁ、楽にしてください。私も暇でしたから話し相手が欲しかっただけですわ」 京太郎「はぁ」 透華「それでは何か面白い話を聞かせてくださいな」 京太郎「えっ?」 透華「んもう、執事ならば世間話の一つや二つは心得ているモノですわよ?」 京太郎(き、急にそんなこと言われても……何か面白い話あったかな……) 京太郎「ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛」 京太郎「い゛え゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 透華「あっははははははは!!」ヒー 透華「わ、笑い死にますわ!」ゲラゲラ 京太郎「ちょっ!?パ、パンツ見えてますよ!」 ハギヨシ(これはこれは……もう私から彼に執事として言うこと無し、ですね) ハギヨシ(そろそろ頃合いですか) ―――――――――― ハギヨシ「須賀くん」 京太郎「はい?なんですかハギヨシさん」 ハギヨシ「朗報ですよ。今日であなたの執事研修期間は終わりです」 京太郎「……ってことは」 ハギヨシ「はい。あなたには一人前になった証として、専属執事として誰かについてもらう形になります」 京太郎「っしゃあああ!!!」 ハギヨシ「おめでとうございます」パチパチ 京太郎(これで俺も本当の意味で執事になったってことか……うう、長かった)ジーン ハギヨシ「そして須賀くん、あなたが専属執事としてついてもらう方の名前は……」 京太郎(天江衣、か………確か前に楽しい事した時は普通の子どもに見えたけど) 京太郎(思ったけど何でこの人だけ別館なんだ?) 京太郎「すいませーん」コンコン 京太郎「……」 シーン 京太郎「今日からあなたの専属執事になりました須賀京太郎という者ですが」 京太郎「入ってもよろしいでしょうか?」 京太郎「……」 シーン 京太郎(いいってことにしておこう)ガチャ 京太郎「はいりま……」 衣「きょうたろーーーーー!!!!」バァン! 京太郎「うわあああああ!!」 衣「一日千秋!お前が来るのを今か今かと待ちわびていたぞ!」スリスリ 衣「そんな所に寝転がってないで早くおっきしろー!」ペシペシ 京太郎「分かりましたから、どいてくれると嬉しいです。あと色々見えてますよ」 ―――――― 透華父「厄介払いには丁度いい。天江の子の相手はあの新人くんにさせておけ」 透華父「まぁ、災厄の娘と関わって無事に済むとは思えないがな」 ハギヨシ(……と、龍門渕当主様は言っておられましたが) ハギヨシ(私も透華様も須賀くんが衣様を救ってくれると信じていますよ) 京太郎「で、こうして白雪姫は海深くに沈んでいきました……めでたしめでたし」 衣「……」 京太郎「楽しんで貰えましたか?」パタン 衣「……ぜ」 京太郎「ぜ?」 衣「全っっ然楽しくなかった!!」 京太郎「えっ」 衣「なんだその絵本は!?衣の知っている白雪姫とは全然話が違うじゃないか!」 京太郎「あれ?おかしいな……純さんと智紀さんから"衣の喜ぶ本"って言われてたんですけど」 衣「彼奴等のいう事をまともに受けるな!本を渡す時どうせ笑っていただろう?」 京太郎「あっ……」 衣「こんなことより衣はもっと楽しいことがしたい……」 衣「他に何か楽しいことは無いのか京太郎?」 京太郎「んー……楽しい事ねぇ……それじゃあ) 京太郎「楽しい事だったらなんでもいいんですね?」 衣「なんでもだ!」 京太郎「分かりました。じゃあボウリングにでも行きますか」 衣「えっ……それは」 ―――――――― 衣「お…も……い!!」フラフラ 京太郎「俺が持ちますからいいですって、そんな無理しなくて」 衣「衣を子ども扱いするな!こ、このぐらい自分で運べるぞ!」 京太郎「因みにボウリングのやり方分かりますか?その球をあのピンに向かって投げるんですよ」 衣「当然だ!そのぐらい知ってる!」 京太郎「投げれますか?」 衣「うう……横から一々五月蠅い」 衣「えい!」ポイッ バァン!! 衣「……」 ガター 京太郎「あははははは」 衣「笑うなー!!」 京太郎「ま、初めてにしてはいいんじゃないですか?」 衣「……大層な物言いだが、余程自信があるのだろうな?」 京太郎「ま、多少はね?とりあえず今から俺が手本を見せますんでよーく見ててください」 京太郎「よっしゃ!!」 ストラーイク 衣「おお……!」 京太郎「どうですか?ざっとこんな物ですよ!」 衣「こ、衣の執事だからな!このぐらいはできて当然だ!」 京太郎(よしよし。少しいい印象を与えたかな) 京太郎「いやー、久々にボウリング行きましたけど楽しかったですね」 衣「そうなのか?京太郎が楽しめたようで何よりだな」 京太郎「また来ましょうか」ハハ 衣「うん!」 衣「……って」 衣「衣は楽しくなかったぞ!!」 京太郎「あっ」 衣「衣も楽しい事したい!したいしたいー!!」 ヒソヒソ イモウト ナカセテルゼアイツ マァヒドイ 京太郎「わ、分かりましたからそんな所で寝っ転がらないでください!」 衣「……」ツーン 京太郎「衣ちゃーん」 衣「…」ケッ 京太郎「はぁ……分かりました」 京太郎「影分身を教えるんで許してくださいよ」 衣「影分身?」ピクッ 京太郎「あ、そもそも影分身って何か知ってますか?」 衣「本で読んだことがある。戦国の世で忍者が得意とした術式か」 衣「現代の科学技術をもってしてもできないと言われているが……できるのか京太郎?」 京太郎「はい」 京太郎B「この通り」 衣「!?」 京太郎「どうですか?何処からどう見ても俺でしょう?」 衣「おおーー!!」 衣「空前絶後だ!!どういう仕組みになってるのだコレは!?」キラキラ 京太郎「それは企業秘密です」 衣「衣にも享受してくれ!頼む京太郎!!」 京太郎「ははっ、そんなに目を輝かせられて教えないわけにはいきませんね」 京太郎「それなりにキツイので覚悟しておいてくださいね」 衣「んーーー!!」 京太郎「もっとこう、大した奴をイメージしてください」 京太郎「自分を天才だと思い込んで!」 衣「ぐぬぬぬ……!!」 ――――― ―――― 京太郎「影分身、できませんでしたね」 衣「………」 京太郎「ま、まぁ影分身なんて普通はできるものじゃないですし?そこまで落ち込まなくても」 衣「衣も影分身したかったぞ……」グスッ 衣「出来たのならば、侘しい思いをしなくて済んだのに」 京太郎「……」 衣「………」トボトボ 京太郎(ヤバいな、今日一日でまだ一度も衣さんを楽しめさせてない……なんとか挽回しないと) 京太郎「あ、衣さん」 衣「?」 京太郎「落ち込んだ時にはここですよここ!!」 イラッシャイマセー 衣「ここは……ハミレス?」 京太郎「ジュースは飲み放題だし何時間でもだべっていられますし、学生の憩いの場ですよ」 衣「そ、そうなのか?」 店員「大人一名様、子ども一名様でよろしかったでしょうか?」 京太郎「あ、はい」 衣「衣は子どもじゃない!」 店員「お待たせしました。お子様タルタルエビフライランチです」コトン 衣「わぁー!」パァァ 店員「お待たせしました。超メガ盛りタルタルエビフライセットです」バァァン!! 京太郎「わぁー!」パァァ ドウゾ ゴユックリ 衣「!?」 京太郎「それじゃ、いただき……!」 衣「……」ジーッ 京太郎「…」ピタッ 衣「……」ダラー 京太郎(飢えた獣のような視線を感じる……涎垂れてるし) 京太郎「やらんぞ」サッ 衣「っ!」 衣「……べ、別に欲しくなんか無いぞ!そっちの方が美味そうだとも思ってないからな!」 京太郎「まぁ、欲しかったら追加注文頼めばいい話ですし。俺はこれ二つ分は食えないんで一人で食わなきゃいけませんけど」 衣「いや……この量は衣一人じゃ無理だぞ」 京太郎「それじゃ、いただきます」スッ 京太郎「うめえええええええ!!」カチャカチャモグモグ 衣「……」パクパク 京太郎「こんな美味いタルタルエビフライは食ったことねぇ!」ハフッハフッ 衣(なぜだ……衣が食べているタルタルも非常に美味だが)モグモグ 衣(京太郎のタルタルと比較してしまうと……隣の芝生は青く見える) ―――――― 京太郎「いやー、美味しかったですね」 衣「……」 京太郎「今日は楽しめましたか?」 衣「……心鬱しい」 京太郎「え?」 衣「ううん、何でもない」 衣「楽しかったぞ京太郎!次も衣と遊んでくれ」 一「やぁ、お疲れ様。衣と遊びに行ってたんだってね」 京太郎「あ、こんにちは一さん。中々楽しかったですよ」 一「はは、ホントかい?衣に振り回されたりしなかった?」 京太郎「いえいえ、全く。衣さんも楽しんでいましたし」 一「それはよかったよ。やっぱりキミは衣に気に入られている人は違うなー」ハハ 一「……あと、ちょっと暗い話になっちゃうけどいいかい?」 京太郎「えっ?どうかしましたか?」 一「あ、大した話じゃないんだけどね………今さ、一番衣と距離が近いのは京太郎くんだと思うんだよ」 京太郎「……そうなんですか?」 一「専属執事になるぐらいだからそうと思うよ?」 京太郎「なるほどなるほど。それで、それがどうかしました?」 一「うん。だから執事とか関係なくこれからも衣ともっと一緒に遊んであげて欲しいんだ」 一「彼女ずっとひとりぼっちで寂しい思いしてきたからさ、頼むよ」 京太郎「ところで一さん、今夜空いてますか?」 一「えっ……?」 一「ど、どうしてそんなことを聞くのさ?」 京太郎「前から思ってたんですよ、一さんって可愛いなって」 一「かっ……可愛い!?ボクが?」 京太郎「……」カベドン 一「うわわっ!?」 京太郎「いいですよね?」 一「ちょっと、ダメだって!こんな所誰かに見られたりでもしたら!」 一「それにボク達はメイドと執事だよ!?」 京太郎「関係ありませんよ。で、返事は?」 一「……えーと」 一「その……ご、ご飯を食べるぐらいならいいけど」 京太郎「ありがとうございます」 一「本当にそれだけだからね!!」 ―――――― ――――― 衣「きょーたろー!絵本読みに来る時間だぞー!」 衣「まだかまだかー!はやくしないと衣は寝るぞーーー!」 チュンチュン チュン 京太郎(結局朝まで一さんと楽しく過ごしてしまった……誰かに見られてたらクビじゃすまないかもなぁ) 京太郎(……けど何だかんだ言って彼女も楽しんでくれたみたいだしいいか) <ジリリリリリリ 京太郎(お、もう朝礼か。それじゃ講堂に…………) 京太郎(………ん?) 京太郎(待てよ。何かすごい大事な事忘れてる様な気が……) 京太郎(なんだっけ……?) 京太郎「あ、そうだ!トイレトイレ!」 京太郎「あの朝礼めちゃくちゃ長いからな……今の内いっとかねーと」 ―――――― ――――― ソレデハ ミナサンキョウモイチニチ カンバッテクダサイ 京太郎(毎度毎度長い朝礼だな……) 京太郎(株がどうとか全然分からないからちっとも面白くねーし) ハギヨシ「須賀くん」トントン 京太郎「あ、はい?」 ハギヨシ「ちょっとよろしいですか?」 京太郎「なんですか?」 ハギヨシ「透華お嬢様からお話しがあるそうですよ」 京太郎「透華さんが?俺に?」 ハギヨシ「廊下で待っているそうです。では確かに伝えましたので……」 京太郎(なんだかハギヨシさん暗い顔してたな。何かあったのか?) 透華「きましたわね須賀さん」 京太郎「あ、おはようございます透華さん」 京太郎「ハギヨシさんから聞いたんですが、俺に話って何ですか?」 透華「……単刀直入に申し上げます」 透華「あなたはクビですわ!クビ!!」 京太郎「ええええーーーーー!!!?」 京太郎「な、なんでですか!?どうして?」 透華「……」ギロ 京太郎「うっ」ビクッ 透華「本当に心当たりはないのか、自分の胸に聞いてみるといいですわ」 京太郎「………」 京太郎「?」 透華「あなた……まさか本当に」 <待てー!! ゲホッ! 京太郎「ん?」 透華「!?」 衣「ごほっ、ごほ……!待ってトーカ!」フラフラ 透華「衣!?」 京太郎「衣さん……?なんでそんな顔真っ赤なんですか?」 衣「その結論を出すのは時期尚早……!少し時間を、ゲホッゲホッ!」 透華「出てきてはダメと言ったでしょう!寝てないと悪化しますわよ!」 衣「どうってことない!そんなことより……」 衣「衣は京太郎がいい!京太郎を辞めさせないで……!」 透華「……いいえ、それはたとえ衣のお願いでも聞いてあげることはできませんわ」 透華「この方は龍門渕の執事として失格ですわ。もうここにおいておくことはできません」 衣「トーカ!衣の後生だ、頼む!!」 透華「……」 京太郎「お世話になりました……」 ハギヨシ「ごめんなさい須賀くん……私の力が至らないばかりに」 京太郎「いや、全部俺のせいなんで!ハギヨシさんが気にする必要ないですよ!」ハハ ハギヨシ「……」 京太郎「それじゃ、またご縁があれば」 ハギヨシ「ええ。いつでも遊びに来てくださいね」 ハギヨシ(もしかして彼なら衣様を変えれると思ったのですが………残念です) ――――――――――― 一「衣は?」 智紀「ずっと部屋に籠ってる。風邪も悪化してるみたい」 純「ま、そりゃそうか。あいつ須賀のこと相当気にいってたからな」 一「だよね……透華ちょっと厳しすぎたんじゃない?」 透華「専属執事が主を忘れ病に晒すなどあってはなりませんわ。これは当然の処置」 透華「私は衣を守るため為なら鬼にもなります……それが衣に恨まれる結果になったとしてもです」 235 名前: ◆bwLzDAn7X1mb[saga] 投稿日:2014/11/26(水) 22 02 44.37 ID fSJduLHr0 [5/14] 久「美味しい……!ちょっと須賀くん、このお茶美味しいじゃない!」 京太郎「す、すいません!」 久「あら、何で謝ってるの?褒めてるのに」 まこ「この一ヶ月、修行に出とったって言うんは本当じゃったのか」 優希「タコスうまーー!!」ガツガツ 優希「おい京太郎!おぬし腕をあげたな!?褒めて遣わす!」 京太郎「へいへい、ありがとーございます」 和「このお菓子も、須賀くんの手作りなんですよね?」 京太郎「あ?ひょっとして不味かった……?」 和「いえいえ、そんなことありません!とっても美味しくて驚いてたところです」 和「これでは私がお手伝いする必要はもうなさそうですね」 京太郎「お?これで俺もちょっとは和に釣り合う男になってきたか」 和「えっ!?」 優希「こ、こら犬ー!ちょっとばかし腕をあげただけで調子に乗るんじゃないじぇ!」 和「…え、えっと、その……」カァァ 久「あらあら、どうやら満更でもないようね」ニヒヒ まこ「おっ?若いモンはええのう」ニヒヒ 優希「」ガーン ――――――――― 京太郎B「咲、耳かき気持ちいいか?」 咲「うん、気持ちいいよ。京ちゃんってこんな特技があったんだね」 京太郎「だろ?」ヘヘーン 咲「でもいいのかな?部活さぼってこんなことしてて……」 京太郎B「大丈夫だって!あっちじゃ上手くやってるはずだから」 咲「あっち?」 京太郎B「あ、いや!俺達がいなくても部活進んでるんだろうなーって意味で!」 咲「なんだかよく分かんないけど……いいや」 咲「私、気持ちよくて眠くなってきちゃったよ……」 京太郎B「じゃあ、せっかくいい天気なんだし寝ろよ」 咲「そうだね……そうするよ。おやすみ京ちゃん」 京太郎B「おう!おやすみ咲」 カン
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恭子(うちには悩みがある…) 恭子(それは流れでサークルに入ってもうたこと) 恭子(基本的にはそら楽しいんやで?) 恭子(せやけど――) 咲「末原さん、一緒に打ちませんか?」 恭子「は、はい…」カタカタ 恭子(このサークルには魔物ばっかおることや) 咲「カン、もいっこカン、もいっこカン、ツモ」 咲「清一、三槓子、嶺上開花」 恭子(言うに及ばず、このリンシャン…) 恭子(ホンマおかしいでこれ) 憩「はーすごいなー」 憩「せやけど次はうちの番やでーぇ」ニコ 憩「ツモ、小三元、混一ですーぅ」 恭子(4年前、当時高校1年生にしてあの宮永照に次いでの全国No2) 恭子(結局天才には及ばんのやろなぁとつくづく思うわ) 恭子(そして極めつけは…) 京太郎「あ、それロンです」 京太郎「トイトイ、三暗刻、タンヤオです」 恭子「」 恭子(半年前は確かのザコやった…) 恭子(ある意味うち以上の凡人やったはずや) 恭子(せやけど、この数か月でメキメキ腕を伸ばして、今では全国でも指折りの奴と渡り合えとる…) 恭子(なんやねん、ホンマ) 恭子(凡人やったらもうちょい凡人らしくしといてぇな) 恭子(ホンマ)トン 咲・憩・京太郎「ロン」 恭子(メゲるわ)カタカタ カン!
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その3 まとめに戻る その5 11月22日(いい夫婦の日)京怜小ネタ 11月22日(いい夫婦の日)京泉小ネタ 【勤労感謝の日 雅枝小ネタ】 【勤労感謝の日 京咲小ネタ】 京玄小ネタ 番外編【竜華とセーラとお買い物】 番外編【キャップとロッカー】 【雪合戦させてみた】 小ネタ【セーラを可愛がる】 【姫様マフラー作成中】 番外編【アラチャーと同じTシャツを着ることを強いられる】 【怜と一緒に変な味のペプシを色々味見する】 【雅枝さんと結婚して愛宕家ハーレム】 【炬燵+みかんの冬定番のアレでぬくぬくしてる怜と竜華(と京太郎)のほのぼの】 【クロチャーと京太郎が竜華のおもちを狙う】 【クロチャーと京太郎が竜華のおもちを狙う 別ver】 番外編【りゅーかとトキの両手の華のように見えて二人にしっかり飼われている京太郎】 番外編【りゅーかとトキの両手の華のように見えて二人にしっかり飼われている京太郎 別Ver】 番外編【婚約してない姫様との友達以上恋人未満な関係】 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】船Qside 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】泉side 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】セーラside 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】竜華side 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】怜side 番外編【番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】雅枝side 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】モブ2side 番外編【千里山のみんなで京太郎にヤンデレドッキリ】 番外編【りゅーかとお風呂or温泉で洗いっこする(水着着用)】 11月22日(いい夫婦の日)京怜小ネタ 怜「………………………………」 怜「………………………………」 怜(…京太郎は今日も仕事…。帰りが遅いなぁ…。しゃーないんやけどね) 京太郎「ただいまー…」ガチャ 怜「!」ガタッ ゴンッ! 怜「~~~~っ!?」バンバンバン 京太郎「遅くなって…って何してるんだ…怜」ガチャ 怜「ぶ…ぶつけた…」 京太郎「…あはは…」 怜「…お…お帰り…」ニコッ 京太郎「ただいま。怜」 ……… …… … 怜「あなた?」ミミカキ 京太郎「ん?」 怜「今日はなんの日だ?……あ。これ大きい…ちょっと我慢しててや」 京太郎「今日ー?なんかあったっけ…?……痛っ」 怜「あっ…ご…ごめん…!」アセアセ 京太郎「いやいや」 怜「今日は11月22日で良い夫婦の日らしいで。…はい。おしまい」 京太郎「ありがとな怜。…ふーん。良い夫婦の日ねぇ…。ま、俺らには関係ないな」 怜「えっ…?」 京太郎「だって俺らは毎日良い夫婦だからな」ニコッ 怜「」キュン /// 怜「せ…せやな…」/// 京太郎「あー…でも…かといって何もしないのもアレか…うーん…」 怜「ま…まぁ…別に…普段から良い夫婦なんやしええんちゃう?」テレテレ 京太郎「いやいや良い夫婦だからこそ何かしないとな」 京太郎「そうだな……」 京太郎「よしっ。怜」ギュッ 怜「な…何っ!?何っ!?」/// 京太郎「このままずっと2時間ぐらいこうしてるか」 怜「えぇっ!?」/// 京太郎「……はい。こんな感じで。……あれ?園城寺先輩?」 怜「……………………」 京太郎「いやぁ…今日は流れでキスとかが無くて良かったですよ…。毎回割りとギリギリですから」 怜「………………えい」ギュッ 京太郎「せ…先輩…!?」カァァ 怜「……………このまま2時間ぐらいこうしてようかな」/// fin! 11月22日(いい夫婦の日)京泉小ネタ 泉「須賀君。今日は良い夫婦の日らしいですよ」 京太郎「あー。聞いたことあるけど…。良い夫婦ってどんな夫婦なんだろうな?」 泉「んー…」 京太郎「うーん…」 京太郎「ただいまー」ガチャ 泉「あ。おかえりなさい」 京太郎「おう。ただいま」 泉「ご飯出来てますよー」 京太郎「悪いな…」 京太郎(ホントは温かいご飯が食べたいけど…遅くまで待たせたんだしそんなこと言う資格ないよな…) ご飯「」ホカホカ 京太郎「何ーっ!?」 泉「え、なんですか」 京太郎「い…泉…なんでご飯が温かいんだ…?」 泉「い…泉っ!?」/// 泉「い…泉…泉。…泉…」/// 京太郎「おーい。途中だぞー帰ってこーい」 泉「!」ハッ 泉「ご飯が温かいって…当たり前やろ?帰ってくる時間見計らって作ったんやから」 京太郎「きょ…今日は仕事が少し増えていつもより遅かったんだぞ…」 泉「なんとなくわかりますよ。…な…何年一緒にいると…思ってるんですか…」/// 京太郎「そうだな…。結婚はしたばかりだけど…もう付き合って長いもんなぁ」 泉「今更後悔しても遅いですよ?」ニコッ 京太郎「後悔なんかしねーよ。なんせ泉を選んだのは俺だからな」ニコッ 泉「……………………」 泉「………い…泉…」/// 京太郎「おーい戻ってこーいってば」 ……… …… … 京太郎「良い夫婦って難しいな」 泉「演じてみるとなると尚更ですね。…やっぱり良い夫婦って言うのは作るものじゃなくて出来ていくものってことですかね」 京太郎「そうかもな」 泉「自己解決ですけどスッキリしました」 京太郎「いつかそういう家庭を作っていけるといいな」 泉「そうですね」 京太郎「………その時俺の隣にいるのはどんな人なんだろうか…」 泉(……………ウ…ウチと!ウチと作るんですよ!須賀君!)ニッコリ /// 京太郎「どうした二条?顔赤いぞ?」 泉「べーつにっ」ダキッ 京太郎「うわっ…ど…どうしたんだよいきなり!?」カァァ fin! 【勤労感謝の日 雅枝小ネタ】 雅枝「………」カタカタカタ 雅枝「………………………ふー。こんなもんやな」 雅枝「疲れた…なんやねんこの仕事の量…」 雅枝「よし。家帰ってゆったりしよう」ガタッ 竜華「せんせー!」 セーラ「監督おるー?」 雅枝「なんや。職員室では静かにせぇ」 京太郎「まぁまぁ監督。今日は俺達用事があってきたんですよ」 雅枝「用事…?」 船久保「おばちゃ…じゃなかった監督を労りに来たんですよ」 泉「いつもお疲れ様です。ありがとうございます」 怜「みんなで花束買ったんや。受け取ってーな」 雅枝(…嬉しいけど花束ってチョイスなんやねん) 竜華「しかし須賀君の花束っちゅーアイディア…ありやな」 京太郎「いやー。それほどでも」 雅枝(お前か) 雅枝「………まぁ…」 「「「「「「?」」」」」」 雅枝「ホンマ嬉しいわ。おおきに」ニコッ 竜華「」 怜「」 セーラ「」 泉「」 船久保「」 京太郎「喜んでもらえたなら何よりです」 雅枝「ん?なんやお前ら?」 竜華「か…監督が…わ…笑った…!?」 泉「い…一体何が始まるんです…!?」 怜「天和より…珍しいかもしれん…」 船久保「きょ…今日は雪です…」 セーラ「だ…大体なんで京太郎は普通なんや!?あの監督が笑ったんやで?「にこっ」って!「にこっ」って!」 雅枝「よし。お前ら全員表出ろ」 雅枝「ただいまー」ガチャ 洋榎「オカンおかえりー…ってなんやその花束」 雅枝「せ…生徒からの…信頼の証…とか?」 洋榎「なんで疑問形なんや」 雅枝「………あぁー…疲れたわー…」 絹恵「おかえりー。ご飯今作っとるから待っとってや」 洋榎「絹がいきなり「今日は夕飯つくる!」って言い出したから何かと思ったわ。今日は勤労感謝の日だからやな」 雅枝「絹恵…」ジーン 洋榎「ってことでウチは肩叩きでもするわ。オカン座りぃや」 雅枝「…洋榎…」ジーン ……… …… … 洋榎「………オカン」トンタン 雅枝「なんや?」 洋榎「…いつもお疲れ様」トンタン 雅枝「…………ん」 洋榎「…………………………」トンタン 雅枝「…………………………」 絹恵(…いや…なんか話せや…気になるやろ!) 洋榎「……………オカン」 雅枝「ん?」 洋榎「………なんでもない」 雅枝「……ん」 絹恵(なんでもないってなんやお姉ちゃん!?) 洋榎「……………オカン」トンタン 雅枝「………なんや」 洋榎「………いつもありがとう」トンタン 雅枝「……………ん」 絹恵「……お姉ちゃんばかりずるい!ウチも肩叩きするー!」トンタン 洋榎「うわっ!?いきなりなんやねん絹!?」 絹恵「なんかこっちの方が親孝行っぽく見えた!お姉ちゃんずるい!」 洋榎(…隣の芝は青いってやつやな…) 絹恵「オカンいつもお疲れ様…ありがとう」トンタン 雅枝「………ん。ありがとう絹恵、洋榎」 洋榎「………ん?…なんか焦げ臭いような…」クンクン 絹恵「あ゛!魚っ!?」 洋榎「…な…なにやっとんぬん絹!?」 絹恵「あわわわわわ!?」ダッ 雅枝「…………ふふっ」 雅枝(…やっぱり…和むわ…我が家)ホッコリ fin! 【勤労感謝の日 京咲小ネタ】 京太郎「ん?電話?」Prrr 京太郎「もしもし?」ピッ 咲『きょーちゃーん』 京太郎「おう咲。どうしたんだよ?」 咲『ううん。特に用事はないんだけどね』 京太郎「ん?なんだそれ」 咲『京ちゃんって千里山でも雑用してるの?』 京太郎「その雑用=俺みたいなの止めてくれよ…。…まぁ否定出来ないんだけどな」 咲『ふーん。お疲れ様京ちゃん』 京太郎「な…なんだよいきなり…」 咲『京ちゃん知ってる?今日は勤労感謝の日なんだよ』 京太郎「………馬鹿にするなよ?そのぐらい知ってるっつーの」 咲『まぁ知ってるか知らないかはどうでもいいんだ』 京太郎「なんなんださっきから……」 咲『うー…こほん』 京太郎「?」 咲『…お疲れ様!京ちゃん!』 京太郎「…………おう。ありがとな咲」 咲『いつも頑張ってる京ちゃんに私からの労りでしたー まる』 京太郎「…咲…お前オチに困ってるだろ?」 咲『ぎくっ!…そ…そんなわけないですよーだ!』 京太郎「別に全部の話にオチをつけなくたっていいんだぞ?」 咲『あーあーあー。聞こえませーん。私には聞こえませーん』 京太郎「いや聞こえてるだろ?」 咲『聞こえてないよー。あーあーあー』 京太郎(聞こえてるじゃねーか…) 京太郎「………ま。ホントにありがとな咲」 咲『……………う…うん…』/// 咲『いつもありがとね!これからもよろしくね京ちゃん!』 京太郎「ま。だめだめな咲だから仕方ないか」 咲『あーっ!今良い感じで終われそうだったのにー!京ちゃんのバカー!』 fin! 京玄小ネタ 京太郎「うー…冬場は寒い…」 京太郎「こんちわー」 玄「あ、こんにちは京太郎くん」 京太郎「こんにちは玄さん。これ母から届け物です」 玄「あー…寒い中ありがとね京太郎くん。…そうだ!少し暖まっていきなよ!」 京太郎「いやでも悪いですから…」 玄「大丈夫!炬燵ついてるから!」 ……… …… … 京太郎「って誘導されたけど…」 宥「あ…京太郎くんこんにちは」 京太郎(…かたつむりみたいだ…) 京太郎「こんにちは宥さん。ちょっと炬燵入っていいですか?」 宥「はーい」 京太郎「じゃあ失礼して…」 宥「!?」 宥「寒い…」ガタガタ 京太郎「えっ?」 宥「京太郎くんあったかくない…炬燵の中が冷えてくよぉ…」ガタガタ 京太郎(…アツいぐらいなんだけど…この炬燵…) 玄「……ってことで遠慮して入ってないんだ」 京太郎「はい…」 宥「うぅぅ…ごめんね…」ガタガタ 玄「ふーむ…。だったら私におまかせあれ!」ギュッ 京太郎「く…玄さん…?」 玄「私はさっきまで仕事してたから手が暖かいんだよ!」エヘン 京太郎「え…えっと…」カァァ 玄「どう?結構暖まったと思うよ?」ニコッ 京太郎「は…はい…」カァァ 宥「その…玄ちゃん…手…」 玄「え?」 玄「……………」 玄「………ああっ!?ご…ごめんね京太郎くん!?嫌だった!?」バッ 京太郎「そ…そんなことないですよ!凄く暖かかったです!ありがとうございます玄さん!」 玄「……うふふ。おまかせあれ!」 fin! 番外編【竜華とセーラとお買い物】 竜華「竜華先生のー、お菓子作り教室ー」 セーラ「どんどん!ぱふぱふー!」 京太郎「ってことでまさかの材料の買い出しからスタートですね」 竜華「ほな手分けして材料買うでー」 ……… …… … 京太郎「……手分けですよね?」 竜華「せや」 京太郎「このカゴに入っているのは俺が集めたものばかりなんですけど?」 竜華「ウチはカート押しとったし…」メソラシ 京太郎「にしたってセーラ先輩が…!」 セーラ「……菓子売り場にな。トラップがあったんや」メソラシ 京太郎「…………はぁ…。とりあえず買いませんから右手に持ってるグミはカートに入れず戻してきてください」 セーラ「うわーん…京太郎のいけずー」 ……… …… … 店員「~~~が一点…~~が三点…」 竜華「セーラ遅いなぁ」 京太郎「きっとまたお菓子見てますよ」 店員「本日サービスデーですのでカップルや夫婦の方一割引でーす」 竜華「ふ…夫婦…!?」/// 京太郎「カ…カップル…!?」 京太郎・竜華「「………あれ?」」 セーラ「ただいまー」 京太郎「あ。おかえりなさい。お菓子持ってこなかったんですね」 セーラ「何想像してたんや…」 店員「!?」 店員「お…お客様!?そ…そういうのはいけないと思います!ふ…二人なんて!」/// 京太郎「?」 セーラ「?」 竜華「?」 fin? 番外編【キャップとロッカー】 美穂子「須賀さん。こんにちは」 京太郎「こんにちは福路さん」 美穂子「ゆっくりしていってくださいね」ニコッ 京太郎「すみません…ただ部長からの届け物を渡しにきただけなのに…」 美穂子「清澄の部長さんってどんな方なのかしら」クスッ 京太郎「それはもう…いやなんでもないです。なんか言ったらマズい気がして」 京太郎「…にしても女子校に来てるってなんか凄く怖いんですけど…怒られませんかね?」 美穂子「大丈夫ですよ」 イケダァ! ゴ…ゴメンナサイダシ! 美穂子「コ…コーチが来る…。…!す…須賀さん!隠れてください!」 京太郎「…えっ…ちょ…!」 貴子「…福路はまだか」ガチャ 貴子「…少し待つか。連絡があることだし」 京太郎「な…なんで福路さんまでロッカーに入っちゃったんですか!?」ヒソヒソ 美穂子「な…なんででしょう…」アセアセ ……… …… … 京太郎(…にしても…暑いな…) 美穂子「あ…須賀さん。汗出てますよ。私ハンカチ持ってますから」フキフキ 京太郎「す…すみません…」カァァ 美穂子「いえいえ」ニコッ ……… …… … 美穂子(…コーチ…まだ居ますね…なんだか段々悪い気が…) 京太郎「………………………」 美穂子「…あ。また汗が…」フキフキ 美穂子「でも確かに暑いですよね…」 美穂子「あ…ハンカチ落ちちゃった…ちょっと拾いますね…」モゾッ 美穂子「ん…届かない…。んー」 京太郎(…あ…当たってます!柔らかい感触が当たってます…!すばらっ!すばらぁっ!)// 美穂子「…よいしょっ…と…とれた…良かった…」ゴンッ 美穂子「きゃっ!?」 ガタッ 貴子「ん?」 貴子「…気のせいか」 美穂子「…………………………」←ちょっと足がもつれた 京太郎「…………………………」←抱き止めた 美穂子「…………え……」 京太郎「……………だ…大丈夫ですか…?」 美穂子「…す…すみません…」カァァ 京太郎「…こ…こちらこそすみません…。…あとありがとうございます」 美穂子「…え?」ムニュッ 京太郎「いえ何でもないですよ」 京太郎「………って…あ」 美穂子「?」パチクリ 京太郎「…その眼…」 美穂子「!」 美穂子(い…今のでつい閉じ忘れた…!?) 京太郎「………………………………」 京太郎「…凄い綺麗ですね」 美穂子「……え?」 京太郎「透き通ってて…吸い込まれそうな…。…綺麗です」 美穂子「え…えっと…そ…そのっ!」/// ガタッ ガタッ 貴子「…………?」 貴子「…い…池田ァ!ちょ…ちょっと話し相手になれ!」スタスタ 京太郎「あ。コーチさん帰りましたよ福路さん」 美穂子「そ…そうですね…!」 京太郎「あれ?顔真っ赤ですよ?…あ。ひょっとして暑さで…?」 美穂子「そ…そうです…!そうです!」/// 京太郎「じゃあ早く出ましょう!大変です!」 美穂子「あ…あの…」 美穂子「あ…足が痺れてしまって…し…しばらくこのままでいいですか…?」/// 京太郎「」 美穂子「う…ぅ…ぅ…動けないぃ…」シビレー 京太郎「…………」ツンッ 美穂子「ひゃぁぁっ!」シビレー 京太郎(…………可愛い) fin! 【雪合戦させてみた】 泉「三年生と下級生で雪合戦をすることに…」 京太郎「どうします…?」 船久保「向こうは恐らく約1名が突っ込んでくるでしょうから作戦を立てましょ」 京太郎「…いやでも雪玉に制限がある以上ある程度隙は…」 船久保「…そう思いたいですね…。とりあえず突っ込んで来るのを逆手にとって…先に主砲を叩いて、ついでに乙女モードにさせましょう」 泉・京太郎「「士気が高まりました」」 ……… …… … セーラ「おらおらおらー!」ブンッ 泉「うわっ!?速いっ!」 船久保「こうなったら作戦Bです!」 京太郎「あっ!セーラ先輩!あれ!あれ見てください!」 セーラ「……………………」 セーラ「…そんなんに引っ掛かるかー!」ブンッ 京太郎「うわっ!」 船久保「何…!?引っ掛からへんやと…!?」 京太郎「雪合戦中のセーラ先輩は手強い…?」 セーラ「バカにしてんやろ!?普段でも引っ掛からへんわ!」 京太郎「えっ」 セーラ「むきゃーー!」ブンッ! 京太郎「おぶっ!?」ゴスッ 船久保「い…今雪玉らしからぬ音が…」 セーラ「………ひ・ろ・こ?」ギギギ… ニッコリ 船久保「…や…や…!」 イヤヤァァァ! ゴスッ! 怜「おこたは暖かいなぁ竜華」 竜華「せやなー。はい怜、みかんやで。あーん」 怜「あーん。…雪合戦セーラに任せて部室に戻ってくつろいどるけどええんかな…」 竜華「ま、セーラ一人で十分やろ」モグモグ 泉「ウチもお邪魔しますー」 怜「お。泉も炬燵組やな」 泉「ちょこっと雪合戦やってから「…部室の炬燵で暖まろうかな」と思いまして。…ところでさっきのって船久保先輩の悲鳴じゃ…」 怜「まぁ平気やろ」ヌクヌク セーラ「ただいまー。えー…炬燵ぅ?アツいわー」 泉「そんなん先輩だけですよ…」 竜華「あれ?浩子と須賀君は?」 セーラ「あぁ…。置いてきた」シレッ 京太郎「……寒いっすね」 船久保「………せやな」 京太郎「…自販機でも探して飲み物飲みましょうか」 船久保「あー…それええな」 京太郎「あ…ポケットに120しか無かったっす。…止めますか」 船久保「須賀君の半分くれてもええんやで?」ニヤッ 京太郎「じゃあそうしましょうか」スタスタ 船久保「え?あ…え…ええの…?」/// fin! 小ネタ【セーラを可愛がる】 京太郎「セーラ先輩」 セーラ「なんやー?」 京太郎「乙女モードにならなくていいです」 セーラ「へ?…普通このノリやったら「乙女モードやれ」言うんちゃうん?」 京太郎「セーラ先輩はそのままでも十分かわいいですから」ナデナデ セーラ「な…いきなり何言うとんねん…」カァァ 京太郎「可愛いですね」ナデナデ セーラ「ぅ…ぅ…」/// 京太郎「あ。アメでもあげましょうか?」ナデナデ セーラ「い…いいから撫でんなー!」 セーラ(こうなったら…反撃や!)キュピーン! セーラ「京太郎はかっこええなぁ!」 京太郎「………………………………」 京太郎「ありがとうございます」ニコッ セーラ「…う」 セーラ「きょ…京太郎はイケメン!気遣い出来ていい男!」 京太郎「そんな風に思ってもらえて嬉しいです」ニコッ セーラ「……うぅぅ…」/// セーラ「きょ…きょ…京太郎は素敵!大好き!」 京太郎「俺もですよ」ニコッ セーラ「あうあうあう…!」/// セーラ「」/// プシュー 京太郎(…少しからかい過ぎたかな?) 京太郎(…しかしまさかセーラ先輩から「大好き」って言葉が出るとは…) fin! 【姫様マフラー作成中】 初美「た…たっ…たた…大変ですよー!」ドタバタ 霞「どうしたの?」 初美「ひ…姫様の部屋…ぜぇ…から…た…大量の雑巾が…!い…イジメかもしれないのですよー!」 巴「姫様の部屋から…?」 初美「と…とにかく来るのですよー!」 ……… …… … 春「…じゃあ…開ける」スッ 霞「ひ…酷い…こんなに沢山…」 巴「…あれ?…待って…?これ…毛糸じゃない?」 春「………色とりどり」 霞「…本当ね…」 小蒔「あれ?私の部屋の前で何してるの?」スタスタ 霞「こ…小蒔ちゃん…!?だ…大丈夫…!?」アワアワ 小蒔「へ?」キョトン 初美「こ…この大量の…これはなんなのですかー!」 小蒔「…あっ。…み…見ちゃダメ!見ちゃダメだよ!」カァァ 巴「…ご…ごめんね?もうみんな見ちゃって…」 小蒔「……あう…」/// 小蒔「じ…実は…京太郎さんに…ま…ま…マフラーを…」カァァ 初美(マ…マフラー…!?こ…これが…!?) 小蒔「見よう見まねでやってみたんですけど…難しくて…」 春「……………はぁ」 霞「こ…小蒔ちゃん…?言ってくれれば教えるわよ…?編み物…」 小蒔「…ほ…ほんと…!?霞ちゃん!」キラキラ 霞「さ…流石に見よう見まねじゃ編み物は出来ないわよ…小蒔ちゃん」 小蒔「…うん。なんとなくわかってたけど…。い…言うのが恥ずかしくて…京太郎さんにマフラー…作ってるなんて…」/// 巴(文句なしに) 霞(可愛い) 春(…私もマフラー貰いたい) 初美(…失敗作を巡って戦争が起きる予感ですよー) 小蒔父(…私も欲しい) 霞(あ…頭の中に直接…っ!?) 小蒔「大丈夫かなー…喜んでくれるでしょうか…京太郎さん…」/// 初美「喜ばないわけないのですよー」 小蒔「わ…わかった…!頑張ります!早速お願い霞ちゃん!」 ……… …… … 小蒔「んしょ…んしょ…」 霞「…でここで編み込んで後は殆ど繰り返しよ」 小蒔「おぉー…霞ちゃん凄い…!」キラキラ 小蒔「…よーし!んしょ…んしょ…んしょ…」 小蒔(…待っててくださいね!京太郎さん!) 京太郎「……………」 小蒔『も…もしもし…!ご用ですか京太郎さん!』 京太郎「えっと…荷物が届いたんですけど…これなんですか?」 小蒔『それですか?マフラーです!』 京太郎「それは把握してます」 小蒔『そ…その…京太郎さんのために…わ…私が…編みました…』/// 京太郎「て…手編み…!?」 京太郎「…ありがとうございます。凄く嬉しいです」 小蒔『えへへ…。大事に使ってくださいね』 京太郎「あれ…?でも…なんか少し長い…?」 小蒔『えぇっ!?そ…そんな…霞ちゃんに教わった通りに作ったのに…。わ…私…失敗を…?』 京太郎「……あ。わかった。これ…二人用ですかね。俺と神代さんの」 小蒔『二人用…』 小蒔『…………!』 小蒔『す…すみませんっ!ちょっと切りますっ!』 小蒔「か…霞ちゃーん!」タッタッタ 霞「どうしたの小蒔ちゃん?」 小蒔「ありがとう霞ちゃんっ!だーいすき!」ギュッ 霞「…あらあら」ナデナデ fin! 番外編【アラチャーと同じTシャツを着ることを強いられる】 ~服屋~ 京太郎「……あれ?鷺森さん?」 灼「ん?…あぁ須賀君。こんにちは」 京太郎「こんにちは。Tシャツとにらめっこしてますね」 灼「そうなんだよね…。そうだ須賀君」 灼「こっちの「あるまじろTシャツ」と」 灼「こっちの「あるまじろTシャツ」。どっちが良いかな?」 京太郎「……………………」 京太郎(ポーズが違うだけだよな…) 灼「あ。でもね。向こうのお店にはかなり良い感じの「あるまじろTシャツ」があったんだよね」 京太郎「…良い感じので良いんじゃないですかー?」(適当) 灼「…うん。見てから決めてもらおうかな。須賀君こっちだよ」スタスタ 京太郎「えっ?あっ…ちょ…ちょっと…!?鷺森さん!?」 ……… …… … 灼「で。ここのあるまじろTがなかなか良くて…」 京太郎(あ…あるまじろT…!?何…?最早ブランドみたいな!?『今の流行ファッションはこれ!あるまじろT!』みたいな!?) 灼「まぁとりあえず入ろうか」ウィーン 「おめでとうございまーす!当店始まって以来…1000カップル目のお客様ご来店でーす!」 京太郎「へ?」 灼「え?」 「特典としてご購入頂いたTシャツは商品によってはペアルック用の限定版に変更できまーす!」 灼「…!」 灼「あるまじろTは!?」バッ 京太郎(食いついた!?) 「対応してまーす」 京太郎(あるまじろTで通じるのかよ!?) 灼「おぉー…」キラキラ 京太郎(…目が輝いていらっしゃる…) ……… …… … 灼「おおぉー…」アルマジロー 京太郎「…………………」アルマジロー 「とっても良くお似合いですよ!」 京太郎「…あの…これ来てなくちゃいけませんか?」アルマジロー 「ペアルックですので」 京太郎「いやだからって着なくても…」 「決まりですから!着てください!」 灼「こ…これが噂に聞く幻のあるまじろT…」 京太郎(…もうツッコまなくていいか) 灼「さて須賀君」 京太郎「…なんですか?」 灼「須賀君のおかげで手に入ったわけだし…何かお礼をさせてよ」 京太郎「そうですかー。そうですねー…」 京太郎「だったら折角ペアルックなんですしデートでもしてくださいよ」 灼「………………………」 京太郎「はは…じょ…じょうだ…」 灼「………いいよ」 京太郎「…………へ?」 灼「…い…いいよ…須賀君…私で…良いなら…」/// 京太郎「え、あ、さ…鷺森さん…?」 灼「よし!じゃあ行こうか須賀君!」グイッ 京太郎「さ…鷺森さん!?ちょっと…!?」 灼(いつも玄とかが甘えてて少し羨ましかったけど…) 灼(…今ぐらい…思う存分甘えてみよう…!)/// ギュッ fin! 【怜と一緒に変な味のペプシを色々味見する】 京太郎「……………………」 怜「…飲も。須賀君」 京太郎「…な…なんですかこの色とりどりのコーラは…」 怜「福引で当てちゃいました」 京太郎「…………はぁ。じゃま飲みますか」 京太郎「…どれ開けます?」 怜「…どれも…なぁ…」 京太郎「…………………………」 ……… …… … 京太郎「じゃあまずはこの緑ので」ヒョイッ 怜「きゅーかんばー…?キュウリ…?」 京太郎「…絶望的に美味しいのが想像できないですね」 怜「…ほな乾杯」 京太郎「はい乾杯です」 怜「い…いまいち…ピンとこない…」 京太郎「ちょっとよくわかんないっすね」 怜「はずれ…かどうかは他を飲まんとわからんな」 京太郎「スーッとは来ますけどね」 怜「きっと他は大丈夫や!」 京太郎「で…後々後悔するんですね。わかります」 怜「す…須賀君…まだ始まったばかりやで…」 怜「ヒントは縦読みや!」 京太郎「園城寺先輩?」 怜「なんでもない。次いこ」 怜「ほな次は…これやな」ヒョイッ 京太郎「…ブルーハワイですか。ましな部類に思えますね」 怜「…ほな乾杯ー」 京太郎「…君の瞳はこのブルーハワイよりも透き通っているよ…」チンッ 怜「い…いきなりなんや…」/// 京太郎「なんとなく新婚ごっこの気分でした」 怜「………もうっ」 京太郎「…なんていうか…想像通りのような…想像通りじゃないような…」 怜「ブルーハワイって言われれば「せやな」って言える感じやな」 京太郎「…園城寺先輩。舌真っ青ですよ」 怜「!」クルッ 怜「す…須賀君だって真っ青やし」 京太郎「なんで後ろ向くんですか」 怜「あ…あんまり…舌青くなっとるのなんて…見られたくないわ…恥ずかしい…」 京太郎「…あとで歯磨きしてあげますね」 怜「…うん。…………あれっ?歯磨きされるの?」 京太郎「しますよ?」 怜「…う…」カァァ 怜「あ。でもその前にこの状態で竜華驚かそ」 京太郎「気絶するんじゃないですかね…部長」 怜「…竜華運び係よろしく」 京太郎「…あぁ…はい…」 ……… …… … 京太郎「モンブランはただの栗風味でしたね」 怜「炭酸なのが間違いなような正しいような…」 京太郎「…次は…なにこれ?…ば…お…ば…ぶ…。バオバブ…?」 怜「えっ」 京太郎「どうしました?」 怜「バオバブって…木やろ…?」 京太郎「えっ」 怜「…とりあえず飲も」 京太郎「…はい」 怜「…でもあれやな。バオバブって言われるとなんとなく海上コテージでゆったりしてるイメージが…」 京太郎「…怜。新婚旅行はそこにするか?」 怜「……うんっ!二人でゆっくりしよ!」 怜「いきなりやられると対応大変や…」 京太郎「まぁまぁ」 怜「……………………」 京太郎「………………………」 京太郎「……感想をどうぞ」 怜「へー」 怜「の一言やな」 京太郎「奇遇ですね。俺もです」 怜「そもそもバオバブの味とか知らんし…木やろ。木の味ってなんやねん」 京太郎「サメバーガー食べるのと一緒ですね。サメの味知らないから魚のフライにしか感じませんでした」 怜「……ちょっと気になる…」 京太郎「…じゃあ行きます?小笠原諸島」 怜「な…なんやて…!?」 京太郎「……あ。バオバブをイメージした味らしいです。パッケージに書いてありました」 怜「………………………」 怜「……へー」 京太郎「…ですよね」 京太郎「まぁでも南国っぽい感じはしますけどね」 怜「…なんとなく感覚で…やけど」 怜「…次はお待ちかね!イチゴみるくや!」 京太郎「好きなんですか?」 怜「あの甘さ…大好きや!」 京太郎「…炭酸ですけどね」 怜「……………………」 怜「………なるほど」 京太郎「イチゴみるくマスター園城寺さん。いかがですか?」 怜「…風味やな」 京太郎「というか全部~~風味ですよね。まぁ炭酸飲料だから仕方ないですけど」 怜「…うーん…」 京太郎「…さ。次行きますか」 怜「ラストはそれで」 京太郎「ソルティーウォーターメロン…塩スイカですか」 怜「小学生でウォーターメロンがスイカって知った時は衝撃やった」 京太郎「メロンって書いてあるのにスイカですからね」 怜「さて。…私はもう理解した…。ぐいっと飲んで「…うわぁ」ってなるんやったら、チビチビ飲むべし!」 京太郎「…では…乾杯」 怜「…いざっ」 怜「……………」バタッ 京太郎「お…園城寺先輩ぃー!?」 京太郎「な…なんでこんなことに…!?園城寺先輩!?」 怜「わ…私が…間違いやった…すが…く…」ガクッ 京太郎「園城寺せんぱーーい!」 京太郎「しかし…チビチビ飲むとそんなですか?普通に飲むと今まで通りのスイカ風味の炭酸塩水ですけど」 怜「…アカン…アカン…」ガタガタ 京太郎(…ちょっと怖いものみたさがあるなぁ…) 怜「ま…まさか…須賀君…っ!?」 京太郎「後は頼みますっ!」チビッ 京太郎「」ブフッ 怜「……あぁ…せやから…言うたのに…」 京太郎「…し…塩水…」ガクッ 怜「チビチビ飲むとスイカ風味が消えてただの塩水になるんや…」 怜「…チビチビ飲むから炭酸もあまり感じないし…ホンマただの塩水や」 京太郎「…やっぱり普通に飲むのが一番か…」グググ… ……… …… … 後日。 怜「りゅーかー」トテトテ 竜華「ん?どないしたん?」 怜「なんか調子が悪いんやけど…見てやー」 竜華「た…大変やん!保健室に…!」 怜「見るだけでええって」 竜華「で…でも…!」 怜「べー」マッサオ 竜華「ひぃっ!?」ビクッ 怜「りゅ゛ーがー…」ジリジリ 竜華「ひやぁぁぁぁ!?」クラッ 京太郎「おっと…危ないですよ部長」ガシッ 竜華「あ…ごめん…。ありが…」 京太郎「」ニィッ シタマッサオ 竜華「」 竜華「」ガクッ 怜「完璧やな」 京太郎「完璧でしたね。部長どうします?」 怜「うーん…とりあえず竜華の舌も青くしとこ」 京太郎「なんか俺らエイリアンみたいなことしてますね」 怜「お前をライダーに改造するー」 京太郎「イーッ!」ビシッ ……… …… … 竜華「………んっ…ここは…」 竜華「…部室…?ウチなんで机に寝とんの?」 竜華「……あれ?こんな鏡あったっけ?」ヒョイッ 竜華「」 竜華「う…う…うぇぇぇぇ!」グスッ 船久保「ぶ…部長の泣き声!?どないしたんです!?」ガチャ 竜華「ひ…ひろこぉ~!ウチ…ウチ…改造で仲間にされてもうたぁぁぁぁ…」グスッ 船久保「へ?」 竜華「ふえええぇぇぇぇぇん!」グスッ 船久保「え?え?」 そのあと京太郎と怜はこっぴどく船Qにしかられたとさ。 fin! 【雅枝さんと結婚して愛宕家ハーレム】 京太郎「雅枝さん今日はお休みですか?」 雅枝「せやでー。久々の家族サービスデーや」 洋榎「ひょーひゃほー」ハグハグ 雅枝「飲み込んでから喋りいや」 洋榎「むぐむぐ……んくっ」 洋榎「京太郎ー」 京太郎「なんですか?」 雅枝「…………………」 雅枝(…まぁ洋榎がオトンって呼んだり、京太郎が偉そうにするのもなんか違うし…ええか) 洋榎「いやぁ毎日毎日飯が旨いって話や」 京太郎「ははっ…ありがとうございます」 絹恵「オトーン」ダダダダ 雅枝(絹恵は慣れるの早かったなぁ…順応早いんやろか…) 京太郎「どうしました?」 絹恵「サッカーしよサッカー」 京太郎「おっ。いいですねー。たまにはPK戦とかします?」 絹恵「ほないこー」 洋榎「ウチもやるー!」 雅枝「……………………………」 雅枝(………ほっこりするなぁ) 洋榎「れっつごーや!」バッ 京太郎「うわっ!?い…いきなり飛び乗らないでください!」 絹恵「………………」ウズウズ 絹恵「ウチもー!」ピョンッ 京太郎「うわぁぁぁぁ!?さ…流石に二人をおんぶは無理だって!」 絹恵「あっはっは!行け行けー!」 洋榎「マッハ7で頼むわー!」 京太郎「うぐぐぐ…!」 洋榎「おぉ…頑張っとる…」 絹恵「倒れない…この男…出来る…!」 雅枝「………はぁ」 雅枝「ほら京太郎」スッ 京太郎「雅枝…さん…?」 雅枝「ちゃんと支えるさかい、一緒に。歩いていこっ?」ニコッ 京太郎「………はい。勿論です」ニコッ 絹恵「皆で支えあっていこ!」ニコッ 洋榎「よーし!愛宕家ファイトー!」 みんな「「「「おー!」」」」 fin! 【炬燵+みかんの冬定番のアレでぬくぬくしてる怜と竜華(と京太郎)のほのぼの】 京太郎「………冬ですねー…」 竜華「冬やなぁ…」 京太郎「…あー…部長。みかんとってくださいー」 竜華「嫌やー。手が寒いー」 京太郎「仕方ない…よいしょ…」 竜華「じゃあついでにウチのもお願いー」 京太郎「はいどうぞ」 竜華「……………………………」 京太郎「あ、俺が剥くんですね。はいはい」 竜華「………ところで…怜」 京太郎「……園城寺先輩ー?みかんですよー」 怜「はーい」ニュッ 竜華「炬燵潜るの止めときー。色々危ないから。せめて頭は出しとき」 怜「はーい」モグモグ 京太郎「……………………………」 怜「園城寺怜かたつむりモードー」モゾモゾ 京太郎「…………………………」←みかん剥いたから冷たい手 京太郎「………………………えい」スッ 怜「ひゃっ!?」ビクッ 竜華「どないしたん怜っ!?」 怜「おぉーう…さ…さぶぅ…」ブルブル 京太郎「…あったけー。ふはははは…冷えろ…!」 怜「ウ…ウチ…びょ…病弱なのに…うぅ…あ…足が冷えるぅ…」ブルブル 竜華「す…須賀君止め!怜が可哀想やろ!」プンスカ ゲシッ ゲシッ 京太郎「痛てぇ!け…蹴った!?今蹴りましたね!?」 竜華「怜はウチが守る」キリッ 京太郎「……………………………」 京太郎「…つまりこれが部長の足ですね?」ピトッ 竜華「うきゃっ!?冷たっ!?」ビクッ 竜華「ひぃー…」ゾクゾク 京太郎「みかんを剥くというのはこういうことだ…!思い知ったか…!」 竜華「ううぅぅ…足寒ぅ…」 怜「………………………」ニュッ 京太郎「あ、園城寺先輩…炬燵の中に頭入れるのはダメだってさっきから…」 怜「…竜華大丈夫?」ニュッ 竜華「…怜ぃ…」ウルウル 怜「…ぎゅー」ギュッ 竜華「あ…怜あったか…」ギュッ 怜「ぬくぬく…」 竜華「ぬくぬく…」 京太郎「………………………………」 京太郎「……俺も混ざっていいっすか」 竜華「変態か。ダメに決まっとるやろ」 怜「ないわー。須賀君ないわー」 京太郎「ぐぬぬ…」 竜華「ま。しゃーないからみかんぐらいは剥いたるわ」 怜「わーい」 京太郎「ありがとうございますー」 船久保「部室の掃除くらいやってください!」 泉「なんで炬燵で暖まっとるんですか!ウチら二人しか働いてないじゃないですか!」 怜「まぁまぁ」 船久保「まぁまぁ…じゃないですよ!ああ寒い!」 セーラ「ただいまー!見て!窓の外見て!雪だるま作った!」ガチャ 泉「あーもう!次から次へと!」 船久保「…………もうウチも諦めて炬燵入ります」モゾモゾ 泉「せ…先輩まで…!?」 泉「…………………………」 泉「……仕方なーく。仕方なーく…。そう一人は嫌やから仕方なーく……」モゾモゾ 泉「…………はわー」ホンワカ 京太郎「もう出たくないな…炬燵」 みんな「「「「せやなー」」」」 セーラ「………なぁ、そんな寒い?まだ暖かいやろ?」 fin! 【クロチャーと京太郎が竜華のおもちを狙う】 京太郎「こちらコードネームK。準備は完了です」 玄「こちらコードネーム松実玄…準備は万端だよ!」 京太郎「く…玄さん!コードネームの意味がないじゃないですか…!」 玄「あれ?…ほんとだね…」 玄「それじゃあ…玄だからコードネームK!私はコードネームKなのです!」フフン 京太郎「………………………」 京太郎「…この際コードネームとかどうでもいいか。それじゃー玄さん。始めますよ」 玄「一方的だね!?…まぁいいや。始めよう…!」 竜華「…ふふっふ~ん」スタスタ 京太郎「…………来ました。ターゲットです」 玄「ほほぅ…あれが千里山の部長さん…。なかなか良いおもちをお持ちだね」 京太郎「大きすぎず、だが小さくない…正に理想的なおもちですね」 玄「わかってるね京太郎くん…」 京太郎「光栄です」 京太郎「それで…どうします?」 玄「………京太郎くんはどうしたいのかな?」 京太郎「やはり拒まれないために不意討ち…後ろからやるしかないかと…」ワキワキ 玄「………………………………」 玄「…………ふ。まだその領域なんだね京太郎くん」 京太郎「なっ!?」 玄「いい?私達は素晴らしいおもちに対して最大の敬意をはらうべきなんだよ…。だから後ろからなんて卑怯なことはダメ。前から、正々堂々と、スポーツマンシップにのっとって…」 玄「……そうして初めてわかるんだよ。…おもちのありがたみがね…」ワキワキ 京太郎「ご…後光がっ!?」 ……… …… … 京太郎「…というわけで部長」 竜華「ん?なんや須賀君?」 京太郎「失礼します」ワキワキ 竜華「な…何…?…く…くすぐり…とか…?」 玄「私もいるのです」ワキワキ 竜華「二人っ!?」 玄「…おまかせあれ…!」ゴゴゴ 竜華「に…逃げ…っ!」ダッ 京太郎「残念でしたね部長」 竜華「い…いつのまに後ろに…!」 京太郎「さぁ…!」ワキワキ 玄「さぁさぁ…!」ワキワキ 竜華「…い…い…い…!」 イヤアアアァァァァァ! どうなったかはご想像にお任せします。 fin! 【クロチャーと京太郎が竜華のおもちを狙う 別ver】 京太郎「ふふふ…」ワキワキ 竜華「な…なんやねん…!?怖い!手の動きが怖い!」 竜華(こ…こうなったら…!) 竜華「せいっ!」コロバシ 京太郎「うわっ!?」ガッ 玄「ふぇ?」 竜華「あれ?こっちに倒れるのは予想が…」 京太郎「痛てて…起き上がらなきゃ…よいしょっと…」ムニッ フニッ 京太郎(……むに?ふに?) 竜華「…………な…な…」カァァ 玄「………………………へ?」カァァ 京太郎「……ん?なんだこれ?よくわからないけどすばらな感触…?」ムニムニ フニフニ 京太郎「うーむ…わからん…。とりあえず起き上がるか…」ムニムニ 竜華「きゃ…きゃあああああ!」ゴスッ 京太郎「へぶっ!?」 竜華「ド…ドサクサに紛れて何しとんねんあほぉ!」カァァ 玄「きょ…きょ…京太郎くん…?そ…その…わ…私のおもちなんて…その…あの…触る意味もないと言うか…それほどの…ものじゃないというか…!だ…だからその…あの…」/// 玄「うぅ………」/// 京太郎「」 fin! 番外編【りゅーかとトキの両手の華のように見えて二人にしっかり飼われている京太郎】 竜華「須賀君ー」ピトッ 怜「すーがーくん」ピトッ 京太郎「あ…あまりくっつかないでくださいよ…。ま…周りの目もありますし…」 竜華「いやー」ギュッ 怜「じゃあもっとくっつくー」ギュッ 京太郎「……………はぁ」 もぶ「……………………………」 ……… …… … もぶ「いいよなぁ…須賀。先輩二人を…両手に華とは正にこのこと…」 もぶ女「異性からみても綺麗な先輩達を侍らせるなんてねぇ…須賀君やべー」 京太郎「あ…あぁ…そうだな…」 もぶ「代わってくれよー。なー?なー?」 もぶ女「アンタじゃ無理だって!あっはっはっは!」 京太郎「……だったら代わってくれよ」ボソッ もぶ「ん?」 もぶ女「なんか言った?」 京太郎「いや…なんでもない…」スタスタ もぶ「あれ?どこいくの?次体育の授業だぜ?」 京太郎「…ちょっとトイレにな」スタスタ もぶ女「サボりはダメだよ?」 京太郎「サボりはしねぇって…」スタスタ もぶ「?」 ……… …… … 京太郎「…………はぁ」 京太郎(こんなん教室で着替えられるわけないだろ…) 京太郎(…うわ…赤くなってる…この辺はビッシリと…) Prrrr! 京太郎「うわっ!?…携帯…?」 京太郎「……部長から…『次体育やろ?その前に教室来て』…ってそれじゃ時間ギリギリじゃないか…!」 京太郎「両方の意味で急がないと!」ダッ ……… …… … 竜華「須賀君ー!」 怜「おそーい!」 京太郎「す…すみません…」 竜華「…早速本題やけど…。さっき女の子と話してた?」 京太郎「え?ああ…もぶ女ですか?」 怜「………だめ」 京太郎「ダメ…ってただのクラスメイトですし…」 竜華「…ええから返事」 京太郎「いや…でも…」 怜「…返事」 京太郎「…は…はい…」 竜華「でもその代わり!ウチらがずっとずぅーっと一緒にいるから!」 怜「ずーっと…一緒やで?須賀君?」ニコッ 京太郎「…はい…」 竜華「…じゃ!その印に!」チュッ 怜「…んー」チュッ 京太郎「せ…先輩っ!?首もとになんて…」 竜華「んっ。…しっかりマーク残したっと」 怜「愛やで愛」 京太郎「…そ…そうですね…」 京太郎(体育は…出れないな…) fin? 番外編【りゅーかとトキの両手の華のように見えて二人にしっかり飼われている京太郎 別Ver】 もぶ「しかし…須賀は爆発しろよ」 京太郎「な…何がだよ…」 もぶ「清水谷先輩に園城寺先輩だよ。わかるだろ…。あの美人二人を侍らせてるとか爆発しろよ」 もぶ「もうじきクリスマスだな爆発しろよ」 もぶ「クリスマス終わったら正月だな爆発しろよ」 もぶ「そのあとはバレンタインだな爆発しろよ。その後にホワイトデー爆発しろよ」 京太郎「いやいくらなんでも飛びすぎだろ」 もぶ「くそー…なんて須賀そんなモテるんだよー…」 京太郎「まぁあれだな。甲斐性があるってことかな。ははは」 もぶ「爆発しろよー。まじ爆発しろよー」 竜華「須賀君ー」ガラッ 怜「放課後やでー」ガラッ もぶ「噂をすればだな」 京太郎「部長。先輩。帰りましょうか」 竜華「せやなー。……あ。そういえば須賀君提出物がどうとか昨日言うてたやん。どうしたん?」 京太郎「…………………」 怜「須賀君?」 京太郎「………………」ダラダラダラダラ… もぶ「そーいやお前数学の課題出してなかったな。ちゃんとやったのか?」 京太郎「…や…やってません…忘れてました…」(震え) 竜華「………………」ガシッ 怜「…………座りぃや」 京太郎「………はい…」 竜華「三年生の先輩二人によるスパルタ授業の始まり始まりー」 京太郎「ううぅ……」 怜「手動かさないと今日中に終わらんよ?」ペシッ ペシッ 京太郎「………うあー」 竜華「違ーう。(sinx+cosx)^2=16/25になるからここは…」 京太郎「…むむむ…」 怜「ここは角の二等分線の性質から…7:8で14√6/15と16√6/15」 京太郎「うぅぅ………」 もぶ「…………………………………」 もぶ「…甲斐性(笑)」ボソッ 京太郎「…うがー!もぶー!貴様ー!許さんぞー!」ガタッ 竜華「はい次の問題やる!」 京太郎「………はい。…ごめんなさい…」 もぶ(でも爆発しろよ) fin! 番外編【婚約してない姫様との友達以上恋人未満な関係】 京太郎「こんにちはー」 小蒔「あぁぁぁぁ…忙しい忙しい…」パタパタ 京太郎「……………………………」 小蒔「…!…う…上の方…届かな…!うーん!ふーん!」セノビー 京太郎「……はい貸してください。…掃除ですか?」 小蒔「あれ?須賀さんいつの間に?」 京太郎「今来たんですけどね。今日こそリベンジをと思いまして」 小蒔「あぁ…でも今日はちょっと猫の手も借りたいぐらい忙しくて…」 小蒔「…ほら。はるるなんて忙しいから黒糖を普段の三倍速で食べてるんです」 春「……!」ポリポリポリポリッ 京太郎(…消費量が増えるだけなんじゃ…) 京太郎「そういうことなら手伝いますよ」 小蒔「ホントですか!じゃあちょっとこれを運ぶの手伝ってください!一人じゃ重くて…」 京太郎「任せてください」グッ 京太郎「あれ重い…」 小蒔「…………………………」 京太郎「ぬぬぬ…」グググ 小蒔「あ…あの…無理しなくても…」 京太郎「いやこれぐらい…ふっ…!」 小蒔「……………」クスッ 小蒔「…意地張らなくていいですよ。私も運びますから」 京太郎「くぅー…すみません…」 小蒔「せーのっ」 ……… …… … 小蒔「よいしょ…よいしょ…」 京太郎「あれ?次は料理ですか?」 小蒔「霞ちゃん達はまだお仕事してますから…おにぎりぐらいなら…」ニギニギ 京太郎「じゃあ手伝うかな…」 小蒔「あ、じゃあそこのお塩とってください」 京太郎「はいどうぞ」 小蒔「…それとこれはさっき手伝ってくれたお礼です。どうぞ」スッ 京太郎「おにぎり…いただきます」パクッ 京太郎「………………………?」 小蒔「…あ…あれっ!?味付け間違えました!?なんで首を傾げるんですか!?」アワアワ 京太郎「いや…俺の好みの味だなぁ…と」 小蒔「…ほっ。…須賀さんの好きな食べ物ぐらいは大体把握してますから」エヘン 小蒔「誉めてくれてもいいんですよー?」チラッ 京太郎「凄く美味しいです。ありがとうございます」ニコッ 小蒔「えへへ…」ニコッ 初美「…入れないのですよー」モノカゲ 巴「なんで付き合わないんですかね…」モノカゲ 霞「小蒔ちゃん曰く「須賀さんはそんなんじゃないよー!」らしいわ。…じゃあ何なのかしら?」 春「…表現するのが難しい…」ポリポリポリポリッ 霞「とりあえず黒糖止めなさい。もう忙しくないでしょ?」 春「…言われてみれば」 京太郎「…皆さん何やってるんですか?」 四人「「「「はっ」」」」 小蒔「みんなのために二人でおにぎり作ったんですよ!食べてください!」ニコニコ 霞「ありがとう小蒔ちゃん。…あら?小蒔ちゃんの分は?」 小蒔「あっ…うっかりしてました…」 京太郎「だろうと思って作っておきましたよ。はい」スッ 小蒔「流石須賀さん!」 京太郎「それじゃ食べましょうか」 小蒔「はーい!いただきまーす!」 fin! 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】船Qside 船久保「須賀君ちょっと」クイッ 京太郎「はい?…データの整理ですか?お疲れ様です」 船久保「座ってくださいな」 京太郎「…?椅子は船久保先輩の座ってるそれしかないですけど…」 船久保「……………」ポンポン 京太郎「えっ」 京太郎「……………………………」 京太郎「……よいしょ」 船久保「よし」 京太郎「いや…全然よしじゃないですけど…」 船久保「ぎゅーっ」ギュッ 京太郎「あ…あのー船久保先輩?」 船久保「分析続きで疲れとんのや。ちょっとこのまま休憩させてや」ギュ 京太郎「……………はぁ」 船久保「……………♪」 京太郎「…ご機嫌ですね」 船久保「……………当たり前やろ。理由は聞かんでええ」 京太郎「?」 船久保「……………♪」/// 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】泉side 泉「…須賀君、須賀君」 京太郎「ん?なんだ?」 泉「実習で作ったクッキーです。どうぞ」スッ 京太郎「おうサンキュー二条」 泉「…えい」ヒョイッ 京太郎「あれ」 泉「あげません」 京太郎「えぇ!?」 泉「冗談ですよ。はい、あーん」 京太郎「え?あ?え?」 泉「あーん」 京太郎「……あ…あーん…」 泉「はい」 京太郎「…んぐんぐ」モグモグ 京太郎「旨い!」 泉「それは良かったです。もう一枚どうぞ。あーん」 京太郎「あむっ」 ……… …… … 泉(…ふぅ…。頑張って作った甲斐がありましたね。クッキー) 泉(…………………………………) 泉(……ま…まさか…あーん…してしまうとは…)/// 泉(…ちょ…ちょっと背伸びしすぎました…)/// 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】セーラside セーラ「きょーたろー」 京太郎「どうしました?」 セーラ「いや。なんかな?京太郎を可愛がらなアカンみたいなんや」 京太郎「?」 セーラ「ちゅーわけで座ってーな」 京太郎「…?はい」 セーラ「………………よし」 京太郎「?」 セーラ「………………」スッ 京太郎(?真正面に座って何を…?) セーラ「………………………」ナデナデ 京太郎「…………………………」 セーラ「………………………」ナデナデ 京太郎「……………………………」 セーラ「…よしっ終わりっ!」 京太郎「え!?今のでですか!?」 セーラ「う…うっせ!うっせ!可愛がり方なんか知るわけないやろ!今のが精一杯や!」/// 京太郎「…セーラ先輩可愛いですね」 セーラ「うるさいー!」/// 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】竜華side 竜華「…というわけで」 竜華「須賀君のためにお弁当作ってきたで!じゃーん!」 京太郎「ありがとうございます」 京太郎(しかし…これは可愛がりに分類されるのだろうか…?…とりあえず食うか) 京太郎「…もぐもぐもぐ」 京太郎「…あ」 竜華「食後のデザートも作ってきた!」ババーン 京太郎「…すげぇ」 京太郎「…もぐもぐもぐ…」 京太郎「…いや…どれもこれも美味しいです…ありがとうございます」 京太郎「…あ、でも」 竜華「飲み物のお茶も作ってきたで!はい!」 京太郎「あ…どうも…」 京太郎「…旨い…」 竜華「どー?」フフン 京太郎「いやー最高ですねー。もう…世界中のやつらに自慢したいです」 竜華「大げさな…」クスッ 京太郎「いやホントですってー」 竜華「あ、せやせや」 京太郎「どうしました?」 竜華「今日の須賀君の家の晩御飯はウチが作ったるから」 京太郎「ほー…」 京太郎「………………………………」 京太郎「………………………………」 京太郎「ファッ!?」 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】怜side 怜「須賀君」 京太郎「どうしました?」 怜「私にだって可愛がることぐらい出来るで」 京太郎「俺何も言ってませんけど」 怜「というわけで膝枕してあげよう。くるしゅーない」 京太郎「へへー」 怜「とりあえず私が正座します」 京太郎「まぁそりゃそうですね」 怜「次に須賀君が座ります」 京太郎「でしょうね」スッ 怜「そして私が寝ます」 怜「すぴー」 京太郎「違いますよね!?」 怜「冗談やて」 怜「というわけで気を取り直して膝枕やな」 京太郎「失礼しますね」ゴロン ……… …… … 怜「…………」コクッ コクッ 京太郎(…結局自分が寝そうじゃないですか…) 怜「…すー…すー…」zzz 京太郎「…………はは」 京太郎(これじゃどっちが可愛がられてるんだかわかんねーな)ナデナデ 怜「にゅふふ…」zzz 京太郎「…………ん?なんか冷たい…?」 怜「すぴー…すぴー…」ヨダレー 京太郎「………………………」 京太郎「…ハンカチ持ってて良かった」フキフキ 京太郎「…口元拭いてあげなきゃか」フキフキ 怜「…ふむぅ…あむっ」パクッ 京太郎「食われたっ!?」 怜「あむあむあむ…」 京太郎「先輩!指!俺の指!食べれませんから!」 怜「…ん…もう食えへんて…」zzz 京太郎「だったらくわえるのを止めてー!」 番外編【番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】雅枝side 雅枝「みんなにアイス買ってきた」ドンッ 竜華「なん…やて…」 怜「あの監督が…差し入れやて…」 船久保「おばちゃん…熱があるんじゃ…」 泉「言い直すの忘れてますよ先輩」 セーラ「旨い!」 泉「早っ!?」 雅枝「須賀には二つやるわ」 京太郎「え?ありがとうございます…?」 ……… …… … 雅枝「こんな感じやった」 洋榎「遠い…遠いでオカン…」 絹恵「可愛がると言えば可愛がっとるけど遠回し過ぎて誰も気づかへんわ…」 雅枝「むずかしいわー…」 洋榎「そこは「いつも頑張ってる須賀にはアイスの差し入れや」みたいな感じでええやん」 雅枝「それやと他のみんなと平等ちゃうやん」 絹恵「変なところで真面目やなオカン…」 雅枝「?」 番外編【千里山麻雀部専用愛玩奴隷須賀京太郎爆誕】モブ2side モブ2(どうやらみんなが須賀君を可愛がってるらしい…) モブ2(………よしっ) モブ2「…須賀君みっけ!」ダッ 京太郎「……ふわぁぁぁ」スタスタ モブ2「須賀君げっとー!」バッ 京太郎「へっ?」 ゴチン モブ2「いてて…失敗失敗…。勢い余ってぶつかるとは…須賀君大丈夫?」 京太郎「」キゼツ モブ2「おろ?」 モブ2「…………」ツンツン 京太郎「」キゼツ モブ2「………………………………」 モブ2「……………!」ピコーン! ……… …… … 京太郎「……ん…?ここは…保健室…?」 京太郎「んー…なんか頭痛ぇ…」サワサワ 京太郎「…?なんか頭に着いてる…?」 京太郎「鏡、鏡…」 京太郎「ってなんじゃこりゃー!?」 モブ2「あ。起きた?」 京太郎「起きた?…じゃねーよ!なんで俺お前の制服来てるんだよ!?」 モブ2「チャンスと思って」 京太郎「何がだよ!?しかもご丁寧にリボンまで!」 モブ2「ウチのあいでんててーやから大事にしぃや」 京太郎「いやそうじゃなくてだな」 モブ2「ウチ…一人っ子やねん」 京太郎「はぁ」 モブ2「小さい頃はお人形さんで着せ替えとかようやったわー…」 モブ2「……………」ニコッ 京太郎「え…ま…まさか…?」 モブ2「………………」ガシッ ズルズル モブ2「船久保先輩ー!手伝ってくださーい!」ズルズル 京太郎「やめろぉぉぉぉぉ!?」 番外編【千里山のみんなで京太郎にヤンデレドッキリ】 京太郎「…………………………ん…」 京太郎「あれ…俺…」 船久保「起きました須賀君?」 京太郎「船久保…先輩…?俺…寝てたんですか…?」ギッ 京太郎「!?」 京太郎(な…なんだこれ…。…て…手錠に…足枷…!?しかも部屋真っ暗だし…) 泉「あ、起きました?」 セーラ「おはようさん京太郎」 京太郎「こ…これなんですか…変な冗談は…」 竜華「冗談なわけないやろ」 京太郎「え…」 竜華「みんなで話し合ったんや。須賀君色んな子と仲ええやろ?そんなんウチら耐えられへんのや」 京太郎「え…えと…理解が追い付かないんですけど…」 怜「だーかーらー。このまま何処にも行けないようにして、みんなで一緒にいようや…って話や」 京太郎(な…なんか…よくわからないけど…ヤバイヤバイ…!) 泉「大丈夫ですよ。ウチらがちゃぁんとお世話してあげますから」ニコォ 京太郎「わ…わかった!わかった!言いたいことはわかったからこれ外してくれよ!」ギッ ギッ セーラ「…………………………」 セーラ「…なぁ…やっぱ京太郎が可哀想や…」 京太郎「セ…セーラ先輩…!」 竜華「せやな…ウチも須賀君を磔にするのは…ちょっと…」 怜「せやったらいい方法があるでー」 船久保「なんです?」 怜「木工室からな。持ってきたんや」ゴソゴソ 怜「…これ」ギーコ ギーコ ギーコ 怜「…ほらこんな木材も軽々」ストン 京太郎(い…今の音って…ま…まさか…!?)ガタガタガタ 竜華「…ナイスや怜」 泉「流石ですね」 京太郎「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!止めてくれぇ!!」 船久保「うるさいですよ。…平気や。ウチらは須賀君の足がなくたって…大好きですから」ニコッ セーラ「愛してるで」ニコッ 怜「…これで。ずっと。一緒やで」スッ 京太郎「い…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…!」 怜「…足にあてて…」ススス 京太郎「ひっ!?」 パッ 京太郎「うっ…」 竜華「眩しー…」 セーラ「うー…目が開けらんないわー…」 京太郎「……………えっ…?」 泉「あー…ごめんなさい須賀君!」 京太郎「…………………………」 怜「これ。ノコギリちゃうで…足元見てみ」 京太郎「…え…」 ドッキリ大成功! 京太郎「」 竜華「…いやー…大成功やなー」 船久保「というわけで…ごめんなさい須賀君」 京太郎「…今回は…許しません…!」 京太郎「ふざけんなぁぁぁぁぁ!」 京太郎「ぐえっ」ギッ 怜(…手枷足枷外すの忘れとったわ…) fin! 番外編【りゅーかとお風呂or温泉で洗いっこする(水着着用)】 京太郎「………………………………」/// 竜華「…………………………………」/// 京太郎「…えっと…よく…お似合い…です…よ…その水着…」/// 竜華「お…おおきに…」/// 京太郎(…………………………………) 京太郎(俺達は温泉に来ている。…『混浴温泉!』なんてキャッチフレーズにひかれて、ゲス顔で部長を誘ったはいいけど…。他に客がいないし、冷静になると照れるし恥ずかしいしで散々なわけで…) 京太郎(…それに…部長の来てきた水着が…ビキニで…その…目のやり場に困るっつーか…すばらっつーか…) 京太郎(…問題点はお互い恥ずかしくて、一言も話せない状態が続いているわけで…) 京太郎(…は…入る前に体洗うか…)ゴシゴシ 竜華「……………………………」 竜華「す…すすす須賀君!」 竜華「背中!流す!」カァァ 京太郎(なんで片言なんだ…) ……… …… … 竜華「…………………………」ゴシゴシ 京太郎「………………………」 竜華(背中大きい…)ゴシゴシ 京太郎(…湯船入ってないのに熱くてたまらないんだけど) 竜華「…お…おしまい」ザバー 京太郎「あ…ありがとうございます」カァァ 京太郎「お…俺も…部長の背中流しますよ」 竜華「………変なこと…しないでね…」カァァ 京太郎「し…しませんよ!」 189 名前: ◆Z62jOS0wc.[saga] 投稿日:2012/12/09(日) 22 01 34.90 ID 4Z5P/EYSO ……… …… … 京太郎「………………………」ゴシゴシ 竜華「……………………………」カァァ 京太郎(………やっぱ女子って小柄だなぁ…)ゴシゴシ 竜華「……ぅ」 京太郎「あ…す…すみません!力強かったですか?」ゴシゴシ 竜華「…す…少しだけ…」 京太郎「少し弱くしますね」ゴシゴシ 京太郎(…というか水着を着てる人の背中の洗い方がよくわからない…。たまに結び目巻き込んじゃってるけど…)シュルッ 竜華「……………ん?」パサッ 京太郎「どうかしま……し……た……」←鏡見た 竜華「え…あ…え…え…?」カァァ 京太郎「あ…えっと…あの…」 竜華「…………………」ウルウル 竜華「…うっ…ううう…」グスッ 竜華「…うえぇぇぇ…も…もうお嫁にっ…ぐすっ…い…いかれへん…。ぐすっ…うえぇぇぇ…」グスッ 京太郎「あ…ああ…え…ああ…あー…あー…」アタフタ 京太郎(ど…ど…どどど…どうしよう!?)アタフタ アタフタ 京太郎「…ぶ…部長…!だったら!だったら…!」 京太郎「俺が!お嫁に貰います!」 竜華「ぐすっ…こんなんで言われても…嬉しくない…」グスッ 京太郎「重々承知の上です…!こんな時に言うのも変ですけど…」 京太郎「俺…部長のこと…!部長のこと…!好きです!好きなんです!」 京太郎「俺とっ…!付き合ってください!」 竜華「…ぐすっ……」 竜華「…ムードもない」 京太郎「すみません!」 竜華「…最悪のタイミング」 京太郎「すみません!」 竜華「…最悪のシチュエーション」 京太郎「すみません!」 竜華「…勢いに任せた」 京太郎「あるかもしれません!でも好きなんです!誰よりも!」 竜華「…さいてー」 京太郎「すみません!」 竜華「…嬉しくない」 京太郎「…すみません…!」 竜華「…だからお断りや」 京太郎「…そうですか…」 竜華「…だけど」 竜華「ウチも須賀君が好き」 京太郎「……………え?」 竜華「…せやからもう少しちゃんとした時に言って…」 京太郎「…はい」 竜華「………………………………」 竜華「…………ホンマに」 京太郎「え…?」 竜華「……ホンマに…お嫁に…貰ってくれる…?」 京太郎「…部長以外考えたくないです」 竜華「………………そ」 竜華「ぜんっぜん!嬉しないわ」 京太郎「…耳まで真っ赤ですけどね」クスッ 竜華「ホンマに…さいてー」 京太郎「あはは…すみません」 fin?
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TV『――――――ちょっと眠ってろお前』 TV『グァァッ!!』 京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」 京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」 京太郎「て言うか、誰だよ朝っぱらからこんな物騒なチャンネルつけてる奴」ピッ 京太郎「さーて、切り替えてくぞ」 京太郎「どうか神様!今日も一日いいことありますよーに!」 京太郎「とりあえず当面の目標は………今度ある男子個人戦!」 京太郎「そこで活躍して和に認めてもらう!これだ!」 京太郎「と、いうことで弟子にしてください!!」 聡「帰れ」 京太郎「そんなこと言わず、どうかお願いしますよお代官様ー!」 聡「だーっ!ひっつくな鬱陶しい!……ったく、いきなり変な奴が来たと思ったら」 聡「大体お前はどこのどいつだ?突拍子もねーこと言う前にまず名乗るのが礼儀ってモンだろ」 京太郎「俺は清澄高校の須賀京太郎って言います!」 聡「清澄だぁ?あんま聞いたことねー高校だな」 京太郎「まぁ、麻雀部は今年から本格的に活動し始めたばっかりですからね」 聡「ほう?お前さん麻雀部か?」 京太郎「はい!」 京太郎(って言ってもやることは雑用ばっかだけどな!) 聡「なるほどな……んじゃ、こうするか」 京太郎「ん?」 聡「お前、俺の孫娘と一局打ってみろ」 聡「それで勝てたら特例中の特例で弟子にしてやらんこともねぇ」 京太郎「孫娘さん?麻雀打てるんですか?」 聡「ああ。数絵は強いぞ?」 聡「多分ひょっとしたら長野じゃ敵はいねーんじゃねーか?」 京太郎「………」ゴクッ 聡「それでもやるか?」 京太郎「……」 京太郎「お願いします!」 数絵「……」トン 京太郎「えーと……じゃあこれ」トン 数絵「………」 数絵(打ち筋も捨て牌も素人同然……なんでお爺様はこんな人と打たせるの?) 数絵(これじゃあ南場に行く前に片がつきそう……) 京太郎「カン」 数絵(出た。素人特有の意味の無い槓……) 京太郎「……おっ?ラッキー!もういっちょ、カン!」 数絵(加カン!?) 京太郎「きたきたきたーーー!カン!!」 聡(三槓子……!?いや、これは……) 京太郎「うおおおおお!カン!!!カンカンカーン!!」 数絵(う、うそ………まさか) 京太郎「ツモ!!四槓子、四暗刻!……んでドラは………10?」 聡「俺はプロやって長いが、四槓子四暗刻のドラ爆なんぞ初めてみたわ……」 京太郎「はは……ちょっと知り合いが槓好きな奴なんで、真似したらなんかできました」 聡「正直言ってなぁ、お前俺の弟子にならなくても十分強いと思うぞ」 京太郎「あんなの偶然、たまたまですよ!」 聡「偶然にしちゃあ出来過ぎだ………お前なら小鍛治のガキにも勝てるかもな」ハハ 京太郎「小鍛治?……ってそれより、弟子入りの件はどうなったんですか?!」 聡「ん?ああ……」 聡「辛くて後悔しても遅いからな?」 京太郎「覚悟はできています……!」 聡「……よし、その言葉を忘れるなよ?」 京太郎「はい!」 京太郎(そしてその日から俺の想像を絶する特訓が始まった……) 京太郎(10万局打ち終わるまで寝れなかったり牌と心を通わせたり……) 京太郎(それはもう辛い特訓だった) ――――――― ―――――― ――――― 聡「二人とも、この日までよく俺の特訓に耐え忍んだ」 聡「お前たちは俺の誇りだ」 数絵「ありがとうございます、お爺様」 聡「数絵、全国への切符を絶対に掴んで来い」 数絵「はい」 聡「京太郎、お前にいう事は何もねぇ」 聡「いつも通りに楽しんで来い」 京太郎「うっす!」 数絵「京太郎」 京太郎「ん?」 数絵「1回戦敗けとか無様な真似をさらしたら……許さないから」 京太郎「おいおい、誰に言ってんだ?」 京太郎「お前こそ自分の心配しろよ数絵」 数絵「ふふっ……そうね」 アナウンサー『清澄須賀、最後は海底で三人同時に飛ばし決着』 アナウンサー『+450で堂々の長野一位通過です』 京太郎「楽勝楽勝ー!!」 京太郎「これで俺も堂々と清澄の一員として全国に行けますね部長!」 久「………」 優希「………」 咲「………」 まこ「お、おおう……」 和「凄いじゃないですか須賀くん!見直しました!」 京太郎「だろー?」ニヘヘ 優希(おかしいじぇ…あんなに犬が強いわけない) 久(あれホントに須賀くんなの……?別人がすり替わってるんじゃない?) 咲(ど、どうなんでしょう?) 京太郎「あ!そういえば女子の方ってどうなったんですか?!」 久「ん?ああ、それならほら」ピラッ 京太郎「ええと……1位が風越の福路さんで、2位が和………3位が………」 久「安心しなさい。和も咲も全国出場決めたから」 京太郎「……!」 和「どうかしました須賀くん?」 京太郎「あ、いや……何も」 まこ「しっかしウチから3人も全国個人戦に出るモンがいるとはのう」 まこ「しょーがないけぇ、今日はウチで奢っちゃるわ」 ウオオオ ヤッタジェー! ワオ!マコ フトッパラ! 京太郎「………」 まこ「お前さんもくるじゃろ京太郎?」 京太郎「そうですね、いきましょう!!」 久「よーし、それじゃあまこの家にしゅっぱーつ!」 優希「おー!!」 咲「お、おー!」 まこ「小学生か」 京太郎「たらふく食うぞー!」 数絵「ごめんなさい……お爺様の顔に泥を塗ってしまって」 聡「そう気にするこたぁねぇよ。アレはちょっと相手が悪かった」 聡「まだ来年がある、今年で終わりじゃねぇ」 数絵「ですが……」 聡「それによ、まだアイツが残ってんじゃねぇか」 数絵「……」 聡「まだアイツは死んじゃいねぇ、むしろこれからだ」 聡「お前と同じ釜の飯を食った仲間が全国へ行ったんだからよ。もっと胸を張れ」 数絵「……はい!」 ―――――――― ――――― 咲「じゃあ、私たちの会場こっちだから」 和「須賀くんも頑張ってくださいね」 京太郎「おう!また後でな」 和「あっ、ちなみに言い忘れてましたが……」 京太郎「?」 和「男子の優勝者と女子の優勝者はトッププロを二人交えてのエキシビジョンがあるそうですよ」 京太郎「へぇー」 和「その舞台で会えるように、頑張りましょうね」ニコッ 京太郎(女子の優勝者と打てるのか……) 京太郎(男子より女子のがレベル高いって言われてるしなぁ……打ってみたい) 京太郎(っと、まずは目の前の試合に集中集中) 男子R「あンた背中が煤けてるぜ」 男子K「置物の方が、マシだったな」 男子A「きたぜ。ぬるりと………」 京太郎(おい誰だ女子の方がレベル高いとか言ったのは) 京太郎(なんなんだこの卓は……化け物ばっかじゃねぇかよ)カタカタ ――――――――――― 京太郎「はぁ……準優勝かよ」 京太郎「優勝したかったのにな………くっそ」 京太郎(師匠にはなんて言おうかな……全国行く前"優勝なんて楽勝ですよ"とか言った手前負けましたなんて言えねーし) 京太郎「どうしたものか……」ンー ?「……」トントン 京太郎「ん?」 数絵「お疲れ様」 京太郎「かっ……数絵!?どうして東京にいんだよ?」 数絵「どうしてって、京太郎の応援に決まってるでしょ。お爺様も来てる」 京太郎「げっ……じゃあ師匠に全部見られてたってことか……」 数絵「そんな顔しなくても心配いらない」 数絵「お爺様も褒めてたよ。"よくやった"って」 京太郎「そうか?でも優勝できなかったし」 数絵「私なんて県予選敗退だ。それに比べたら全然すごい」 京太郎「でもなぁー……あそこでイーピン切って無かったら優勝できたのかも」ウジウジ 数絵「……来年」 京太郎「へ?」 数絵「来年は一緒に全国に行こう」 数絵「そして二人とも優勝して、エキシビジョンで打つ!」 京太郎「……」 数絵「違う?」 京太郎「……ああ」 京太郎「来年は二人で来よう。そんで南浦プロの弟子二人そろって優勝だ!!」 数絵「うん!」 ―――――――― ――――――― 恒子『今年もこのエキシビジョンの時間がやってきたーーー!!』 恒子『男子の1位と女子の1位!そして指名された南浦プロと我らがすこやんの頂上対決が、今!はじまるっっ!!』 咏『男子は去年よりレベル高そうだねー、女子は知らんけど』 聡「ったく、ようやくここまで来たかよ」 聡「和が弟子ながら遅かったじゃねーか」 数絵「すいませんお爺様。勝手ながらご指名させていただきました」 京太郎「うっす!」 聡「おーおー、いつの間に手なんか繋ぐ間柄になったのやら……」 健夜「若い子はいいですね……私、もうホントに三十に突入しそうなのに彼氏のかの字すら……」 京太郎「小鍛治プロ、本日はよろしくお願いします!」 健夜「あ、うん!よろしくね!」 数絵「お手柔らかにお願いします」ペコリ 健夜「あはは……多分手加減はできないと思うけどね」ボソッ 聡「言っとくけど家で打ったみてーに手加減しねーぞ?本気で打ってこい」 京太郎 数絵「はい!」 聡「ツモ」 京太郎 数絵「!?」 聡「6000オールだ」 恒子『試合終了ーーーーー!!最後は南浦プロの親っ跳で弟子二人を一蹴!』 恒子『そしてどうしたすこやん!アラフォーグランドマスターも年には勝てないのか!?』 健夜「アラサーだよ!?それにスポーツと違って年齢はあんまり関係ないからね!?」 聡「流石は俺の愛弟子………と褒めてやりたいところだが、お前たちもまだまだだな」 数絵「さ、流石はお爺様……完敗です」 京太郎「参りました。あそこで槍槓なんて予想できませんよ」 聡「いやはや残念だったなぁ京太郎。お前が俺を超えれば数絵を任せられると思ったんだが」 数絵「なっ……!」 京太郎「へ?」 聡「まだまだだな。あと5年は早い」 数絵「お、お爺様!」カァァ 聡「はっはっ、そう照れるな照れるな」 聡「それにしてもホントに成長したな二人とも。今から曾孫が楽しみってモンだ」 京太郎「……」 数絵「……」 聡「まーさかとは思うが京太郎、まだ数絵には手を出してないよな?」 京太郎「………」ダラダラ 聡「………」 健夜「曾孫……ね。私は自分の子供の顔さえ見れるか分かんないけど」 カン
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京太郎「……はぁ」 京太郎(最近憧に実にショックなことを言われた。実に) 京太郎(俺ってそんな風に見られてたんだな……) 憧『なんかさ、最近のあんたの話(?)を聞いてて思ったんだけど……』 京太郎『なんだ?』 憧『いや、向こうの人に失礼かもしれないんだけどね』 京太郎『だから、なんだー?』 憧『あんた……最近なんか、古市さんに似てない?』 京太郎『あー』 京太郎『つまりあれだな』 京太郎『ツッコミ役で付き合いが良くて賢くて肝が座っててなんだかんだ頼りになる仲間思いの面白いイケメン』 京太郎『照れるな。……それ告白?』 憧『……。……ないから』 憧『ツッコミ待ちの残念ボケで、女の子大好きで残念な妄想してデレデレしてる残念なイケメン』 憧『あとロリコン』 京太郎『ぐはっ』 京太郎『お、お前……! 俺はともかく親友まで……!』 憧『……いや、流石に冗談だけど』 京太郎『冗談かよ……』 憧『でもなんか、あんた最近気遣いとか常識人っぽさがなくなってきてるからさ』 憧『新年になるし、見直してみたら? そーゆー、自分自身を』 京太郎『あー』 京太郎『了解。ありがとな、憧』 憧『……べっつにー』 憧『ファン第1号として、もっと格好いいあんたが好きなだけよ。うん』 京太郎『何にせよ、ありがとな……憧』 京太郎『愛してるぜ』 憧『……。あたしもよ』 京太郎『えっ』 憧『えっ』 京太郎『……憧が大学生のときより成長してる。マジ……かよ……』 京太郎『あの頃なら、「は!? な、な、何言ってんのよバカ! やめなさいよ、変態!」ぐらい言ってんのに』 憧『……あんた、何年前の話してんの? それ大体、2年の始めくらいまででしょ?』 京太郎『そうだったっけな?』 憧『そうよ。……多分』 京太郎『……』 憧『……』 京太郎『……じゃあな。今年一年、ありがとな』 憧『……こっちこそ。おやすみ、京太郎』 京太郎『いや、まだまだ寝ないけどな』 憧『まあ、新年だからねー』 京太郎『おう』 京太郎『……』 京太郎『……今夜は寝かさないぜ、なんちゃって』 憧『ふきゅっ』 京太郎『ん?』 憧『にゃ、な、なんでもないから! おやすみ!』 京太郎『……あ、ああ』 京太郎『……あっ』 憧『なに?』 京太郎『ははぁ……俺の美声でいやらしいこと想像したんだろ? エロ同人みたいに』 憧『し、してない! してないから!』 京太郎『さっすが、酒淫乱の憧だよなー。普段からムッツリですかー』 憧『ちちちち、ちちち、ち、違うわよ!』 憧『た……ただ、あんたからそんなスカした言葉が出てきたのが……!』 憧『ぜんっぜん、似合わなくて! 思った以上に気持ち悪くて! 正直びっくりしただけ!』 憧『以上!』 京太郎『……あ、ああ』 京太郎『俺、そんな風に見られてたんだ……』 憧『そ、そうよ!』 憧『とにかくそこらへん治しなさい、このぽんこつ男!』 京太郎『……はい』 憧『……』 京太郎『……』 憧『……あ、あと』 憧『今の流れからは……変かもしれないけど……』 憧『その……来年も、こーゆー風に連絡とってね?』 憧『あんたの声聞くと落ち着くし……あたしも、頑張ろうって思うからさ』 憧『お願い』 京太郎(……) 京太郎(……かわいい) 京太郎(……) 京太郎(……ハッ) 京太郎(流石隠れ小悪魔セクシャリスト……男の落とし方は心得てるんだな) 京太郎(『えっ、なに? ……フラグ?』) 京太郎(なんて、まんまと乗せられそうになった女性経験の無さが憎い) 憧『……あ』 憧『そ、その……』 憧『一応言っておくわよ? ……勘違いしないように』 京太郎『了ー解』 京太郎(だよなー。憧に限ってないよなぁー) 京太郎『んじゃ、また来年も』 憧『うん』 京太郎(……で、そんなやりとりを経て年越し) 京太郎(二年詣りに行く気力はないからなー。寒いし、相手もいないし……) 京太郎(……歳かも) 咲「京ちゃん、お餅何個がいい?」 京太郎「あー」 京太郎「4つ頼んでいいか?」 咲「いいけど……」 咲「そんなに食べたら、太るよ?」 京太郎「大丈夫、大丈夫。だって俺基礎代謝高いし」 京太郎「それに、アメリカかどっかの論文にな? こう……あったんだよ」 京太郎「筋トレした翌日は7%、ハードなら11%だか14%翌日の代謝が増える、ってさ」 京太郎「だから俺は何にも問題なし!」 咲「……この筋肉バカ」 京太郎「なんか言ったか?」 咲「別にー?」 咲「……ところで、さっきの電話の相手誰? 京ちゃんの彼女さん?」 京太郎「んー?」 京太郎「いや、大学の同級生。結構仲いい奴」 咲「あー、和ちゃんの友達の……」 京太郎「そうそう。新子憧」 咲「……確か、京ちゃんが大学生のとき隣の部屋だったんだっけ?」 京太郎「ああ、そうなんだよなー」 京太郎「その頃……大学三年ぐらいとか、基本どっちかの家で纏めて夕飯食ってたな」 京太郎「段々、アイツも腕が上がってきて……楽しかったなぁ」 京太郎「休日とかは、面倒だからどっちかの家に泊まったりな」 咲(……それって付き合ってるって言うんじゃ) 咲「そこまでしてて、付き合ってないんだ」 京太郎「アイツと?」 京太郎「いやいや、ないないない」 咲「そうなの?」 京太郎「だって初めの頃、俺スゲー避けられてたからな」 京太郎「段々マシになってきたけど……そういう関係になるかなーって、それとなく聞いてみたら全否定されるし」 京太郎「だからさっきのアレは、軽口みたいなもんだよ」 咲「ふーん?」 咲「……まあ、ならよかったけど」 京太郎「どうしてだ?」 咲「彼女さんいるのを差し置いて、私が大晦日一緒に過ごしたら不味いよね?」 京太郎「?」 京太郎「どうしてなんだ?」 咲「へっ?」 咲「……」 咲「京ちゃん……それ、本気で言ってるの?」 京太郎「……?」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……あ」 京太郎「……ああ! そっか! 咲も女だもんな!」 京太郎「そりゃ確かに、彼女差し置いて他の女と――」 咲「――カン!」 シャイニングウィザード 京太郎「ひでぶっ」 京太郎「いきなり何すんだよ! 危ないだろ! 主にお前が!」 咲「……今のは京ちゃんが悪いでしょ」 京太郎「うっ……」 京太郎「確かに、これじゃなんか女扱いしてないみたいで……悪かったな」 京太郎「でも、なんていうかさ……」 京太郎「こう……まあ、それ以上の信頼関係がある……みたいな?」 咲「……」 咲「ばっかじゃないの、京ちゃんは」 京太郎「う……わ、悪い」 京太郎「すまん! このとーりだ! 悪かった!」 咲「……」 咲「……まあ、別にいいけどさ」 京太郎「さっすが、咲! 話が分かる!」 咲「……このお調子者」 京太郎「へっへっへっ」 咲「褒めてないから」 京太郎「……はい」 京太郎「それに……何て言うのかな?」 京太郎「仕事忙しいし……あと、あの……なんつーか、その……」 咲「どうしたの?」 京太郎「俺……からかわれたりフラれたり、残イケとか好い人止まりでモテないんだよな」 京太郎「ハハハ、ハハハ」 京太郎「ハハハ……」 京太郎「……」 京太郎「……言ってて自分で虚しくなってきた」 咲「あー、うん」 咲「まあ、そのうち……いい人が見付かるんじゃないかな?」 咲「うん」 京太郎「その、ナチュラルに『いい人だよ? 私は彼氏にしようとは思わないけど』みたいな言い方やめろよ」 咲「あはは」 京太郎「……おい」 咲「いやー、でもね? そんなことないと思うよ?」 咲「ほら、恋人はともかく結婚相手はそういう人の方がいいって言うから……」 京太郎「……咲」 咲「……何かな、京ちゃん?」 京太郎「そういう話は、俺と目を合わせてから言ってくれ」 咲「あはは」 咲「次からはそうするね」 京太郎「ああ」 咲「……」 京太郎「……」 咲「そこは、『次もあるのかよ!?』ってツッコむところじゃないの?」 京太郎「いや、あえてな……スルーした」 咲「あー、あえてか」 京太郎「おう、あえてだ」 咲「……」 京太郎「……」 咲「……そのあえてって、別にいらないよね?」 京太郎「……面目ない」 京太郎「……はぁ」 咲「まあ、大丈夫だよ? 京ちゃん」 京太郎「ん?」 咲「どうしても相手が見付からなかったら、私が貰ってあげるから」 京太郎「ふーん」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「どーも」 咲「いえいえ」 咲「ただ、私はプロやめる気ないからね?」 京太郎「ああ。勿論、俺もなー」 咲「知ってる」 京太郎「知ってたか」 咲「ってなると、共働きかー」 京太郎「正直、どっちか一人で十分家族養えるからなー」 咲「ねー」 京太郎「……なあ、咲」 咲「なーに? どうかした、京ちゃん?」 京太郎「お前も相手が見付からなかったら、俺が引き取ってやるからな」 咲「ふーん?」 咲「……」 咲「……」 咲「……」 咲「そのときは、お願いね?」 京太郎「おう」 咲「まぁ……、期待はしてないけど」 京太郎「おう」 京太郎「……おっ」 咲「……あっ」 京太郎「――あけましておめでとう、咲」 咲「――あけましておめでとう、京ちゃん」 京太郎「それじゃあ俺、初詣に行ってくるけど……咲はどうする?」 咲「……今から? 行くの?」 京太郎「初ジョギングを軽く流してからだな」 京太郎「まだ人多いだろうし、軽く時間潰したいんだよ」 咲「えーっと」 咲「……私はいいかな? 多分、眠くなっちゃうから」 京太郎「そうか?」 京太郎「……っていうかお前、ぼっち気質は相変わらずなのな」 咲「ぼっちじゃありませんよーだ」 京太郎「……どうだか」 咲「むっ」 咲「じゃあ、京ちゃんはぼっちじゃないって言うの?」 咲「どうせ、初詣も一人で行くんでしょ?」 京太郎「……一人だよ、確かに。初詣は」 咲「ほら、やっぱり」 京太郎「でも俺、今日は予定あるから」 咲「ふーん」 咲「京ちゃん、京ちゃん」 京太郎「なんだよ」 咲「仕事はこの場合の予定に入らないからね?」 京太郎「……知ってるよ」 京太郎「ちゃんと、人と会う予定。むしろデートかもな」 京太郎「……いや、デート以外の何者でもない。確実にデートだ」 咲「えっ」 咲「……まさか」 咲「一般的な意味での気遣いはできても、プライベートではぽんこつ気味になってる京ちゃんとデートする物好きが……?」 京太郎「……おい。聞こえてるからな?」 咲「あはは、ごめんね」 京太郎「……ったく」 京太郎「まあ、聞いて驚けよ?」 咲「うん」 京太郎「なんとな」 咲「うん」 京太郎「意外なことにな」 咲「うん」 京太郎「実はな……」 咲「長い。長いんだけど、京ちゃん」 京太郎「……わ、悪い」 京太郎「――やえさんとな、デートなんだよ!」 咲「――うん、それはデートじゃないね」 京太郎「一刀両断!?」 咲「どうせ、デートだと思い込みたいだけでしょ?」 京太郎「うぐ……」 京太郎「い、いや……な?」 咲「図星?」 京太郎「……」 京太郎「……はい」 咲「ほら」 京太郎「いや、マホを連れて小走先輩に会いに行こうと思っててな」 咲「……ああ、マホちゃんの!」 京太郎「そ」 京太郎「アイツも就活真っ只中だからな……なんかアドバイスにならないかと思ってさ」 咲「へー」 京太郎「まあ、三年の一月だと遅いかも……だけどな」 咲「あ、ははは……」 京太郎「つー訳で、変に遠慮なんてしないでお前が来てくれてもいいんだぜ、咲!」 咲「うーん」 咲「気持ちは嬉しいけど……やっぱり」 京太郎「ぼっちか」 咲「う……。積んでる本、読まないと」 京太郎「……そっか」 京太郎「ま、じゃあ仕方ないよな」 咲「うん」 京太郎「じゃあ、俺……行くから」 咲「うん」 京太郎「――今年もよろしくな、咲」 京太郎「――こちらこそ、京ちゃん」 咲「……一人でなにやってるの?」 京太郎「いや、お前の返事が段々おざなりになって眠そうだったから……」 咲「ばか」 ◇ ◆ ◇ 京太郎「さて……流石にこの時間だと出店も少ないな」 京太郎「それにしても……夜の神社ってロマンティックだな(←のんき)」 京太郎(……嘘だけどな) 京太郎(霞さんは、日中の神社の鳥居って外からの侵入を防いでるけど、夜は“中から出るのを防ぐ”って言ってたよなぁ……) 京太郎(そう考えるとスゲー不気味だ) 京太郎(……) 京太郎(……つーかさ) 京太郎(人が多いんだよ! こんな時間なのに!) 京太郎(ピークに比べりゃ少ないんだろうけどな!) 京太郎(……っと) ドン 京太郎(ほら、混みながら微妙にスペース空いてるから、ぶつかるんだよ) 京太郎「……っと、すみません」 淡「ごめんなさい」 京太郎「あっ」 淡「あっ」 京太郎「……」 淡「……」 京太郎「なんでお前が……」 淡「それこっちの台詞」 淡「……」 京太郎「……」 淡「……この間はありがとね」 京太郎「あん?」 淡「エレベーター」 京太郎「……ああ」 淡「私一人なら、……多分すっごく怖かったから」 京太郎「ん、ま、気にすんなよ」 京太郎「逆にこっちこそ良かったよ」 京太郎「知り合いのそーいうピンチに居合わせられてな」 淡「ばーか」 淡「かっこつけすぎだって。ばーか」 京太郎「うっせー」 淡「……」 淡「その……ありがと」 京太郎「……」 京太郎「へっへっへっ」 淡「……どしたの? 麻雀が脳に回ったりした?」 京太郎「……回るのか、脳に。麻雀って」 淡「知るわけないでしょー?」 京太郎「だよなー」 京太郎「あ、でも髪には回るかもな」 淡「どしてー?」 京太郎「小走先輩」 淡「んゆ?」 京太郎「小走先輩」 淡「……」 淡「……ぷっ」 淡「あははは、ははははは!」 淡「回っ、てる……確かに回ってるよ」 淡「片、側だけ……頭に、麻雀が回ってるよ……ぷっ」 淡「あははは、あははははははは!」 京太郎「おい、小走先輩を笑うな」 淡「へっ」 京太郎「笑うな」 淡「……自分から振ったのに」 京太郎「笑うな」 淡「……」 淡「……ご、ごめん」 京太郎「いや、冗談」 淡「……」 淡「ばーか! 死んじゃえ、ばーっか!」 京太郎「痛ってえ、痛ってえ!」 淡「ふんっ!」 淡「……」 京太郎「……」 淡「……で、なんでそんな変な笑いの取り方したの?」 京太郎「ん?」 淡「だってさ……あんたが7位の居ない場所で、7位の悪口言うわけないじゃん」 京太郎「あー」 京太郎「よく知ってんなぁ」 淡「……。見りゃ判るよ、そんくらいさー」 京太郎「そうか?」 淡「……そーだよ」 淡「で、なんで」 京太郎「あー」 京太郎「なんていうか、新年早々だろ?」 淡「うん」 京太郎「新年早々、雰囲気が悪くなるのもどうかなと思ってなー」 京太郎「ほら、去年は色々あったろ? だから、今年は色々改めようと思ってなー」 淡「ふーん」 淡「ばっかじゃないの? ばーか、ばーか」 京太郎「……んなに言わなくていいだろ」 淡「ばーか♪」 淡「で、あんたなんでさっき笑ったの?」 京太郎「ん?」 淡「笑ったよねー、さっき」 京太郎「ああ」 京太郎「いやー、新年早々ツイてるなーって」 淡「ん?」 京太郎「いやー、あの大星が新年早々素直になるなんてなーって」 京太郎「何だかんだかわいいとこもあるじゃねーかってな」 京太郎「普段からそうしてればいいのに」 京太郎「顔はかわいいんだから、普段からもそういう態度でいればだなー」 淡「……」 淡「うっさい! ばか! ばーか!」 京太郎「痛っ、痛ってえ! 痛いって!」 京太郎(……ったく) 京太郎(ちょっとかわいいなって思ったら、すぐこれだ) 淡「なにか言った?」 京太郎「いや、なにも」 淡「ふーん」 淡(……はぁ) 淡(ちょっと見直したら、すぐこんなんばっか。ばか男) 京太郎「なにか言ったか?」 淡「べっつにー?」 京太郎「……」 淡「……」 京太郎「――あけましておめでとう、大星」 淡「――あけましておめでとう、須賀」 淡「で、須賀は暇?」 京太郎「始発が動くまではな」 淡「ふーん?」 京太郎「ああ、そういう大星は?」 淡「おんなじだよ?」 京太郎「じゃ、参拝終わったらどっか見て回るか?」 淡「屋台、殆どしまっちゃってるけどね」 京太郎「いいんだよ、こーいうのは雰囲気で」 淡「じゃあ、しゅっぱーつ!」 京太郎「ちょ、なあ、急に動くなよ!」 京太郎「それに腕……」 淡「いいからいいから!」 京太郎「なあ! ……ったく」 京太郎(ま、新年初っぱなぐらいは別にいいか) 京太郎(プロやってる以上、長い付き合いにはなりそうだもんなぁ) 京太郎(さて――来年、というか今年はどうなるんだろうな) 京太郎(……流石にそろそろ、彼女ぐらい欲しい) 淡「人多いねー」 京太郎「な」 淡「こんな時間なのに、よくもまあ……」 京太郎「それを言ったら俺らもだと思うけど……」 淡「まったくもって!」 京太郎「……」 淡「……」 京太郎「大星、ほら」 淡「ん? ……なにそれ」 京太郎「手だよ。はぐれたら、困るだろ?」 淡「ふーん」 淡「……んへへ」 京太郎「どうした?」 淡「べっつにー? なんでもないよっ」 京太郎「そうか? ……ならいいんだけど」 京太郎「……」 淡「……」 京太郎「……なあ」 淡「なーにー?」 京太郎「使ってくれてるんだな、そのマフラー」 淡「ん? ああ」 淡「だってほら……。……。……寒いし」 京太郎「ああ、確かにな」 京太郎「最近スッゲー寒いよな、冬とか」 淡「それなのに夏が暑いから、やってらんないよねー」 京太郎「本当だよな」 淡「うんうん。地球は今氷河期に入ってるみたいだからね」 京太郎「そうなのか? でも、地球温暖化って……」 淡「しゅーき的には、氷河期なんだってー」 京太郎「へー」 京太郎「あ、寒いって言えばさ」 淡「なに?」 京太郎「お前、やっぱ手が冷たいな。前に冷え症って言ってたよなぁ」 淡「うん」 淡「……で。やっぱって、どーゆー意味?」 京太郎「ん」 京太郎「いや、心が暖かい奴は手が冷たいって言うだろ?」 淡「……」 淡「……ばーか。口説いてるのかな、それ」 淡「それにしても、センスないけどさー」 京太郎「センスどうこう言うなって……」 淡「いやー、須賀ってセンスないよ? うん、センスない」 京太郎「なんでだよ……」 淡「それは……」 京太郎「それは……?」 淡「……」 淡「……な、なんでもないっ」 京太郎「なんだよ、それ」 淡(私を口説かないから……なんて言えるわけないじゃん! ばーか!) 淡(ま、別に私はこんなばか須賀のこととかどうでもいいし、口説かれたいとか思ってないけど) 淡(でもまあ……。うん、口説かれちゃったらどうしよっかなー?) 淡(ほら、新年早々淡ちゃんと会ってる訳だし、ひょっとしたらひょっとしたでこいつがトチ狂うなんてのも) 淡(そうなったらどうしよっかなー) 淡(……んへへ) 京太郎「どうした?」 淡「……べっつにー」 京太郎「なあ……」 淡「なーにー」 京太郎「寒いんなら、こっちのポケット使うか?」 淡「………………は?」 淡「……それ、どーゆー意味?」 京太郎「手だよ、手」 京太郎「ポケット一緒に突っ込んだら、暖かくなるんじゃないのか?」 淡「……。…………。………………」 淡「……パス」 京太郎「なんでだ?」 淡「……。付き合ってもない奴と、そーゆーことするわけないじゃん」 京太郎「そうか?」 淡「そうだって」 京太郎「ふーん……?」 京太郎(憧とは別に付き合ってなかったけどな) 京太郎(ま、価値観はそれぞれだよなぁ……難しいな、女心) 京太郎(っと……。ああ、あった) 京太郎「じゃあ、いっそ付き合ってみるか?」 京太郎「案外、いい機会かもなー」 淡「――」 淡「――」 淡「――」 淡「~~~~~~~~~~~~~~~!?」 淡「………………。…………。……」 淡「あわわわわわわわわ」 京太郎「なーんつってな」 京太郎「ほら、カイロ。これならいいだろ?」 淡「――」 京太郎「大星?」 淡「ち、誓いますっ!」 京太郎「何を!?」 京太郎「なあ、どうしたんだよ」 淡「うっさいの! こっち見んなっ! ナンパ男! けーはく! しきじょーま!」 京太郎「……ああ、うん、流石に今回は甘んじる」 京太郎(完全なる冗談とはいえ、口説いたようなもんだもんなぁ……) 京太郎(つい憧のノリで……。なんか似てるし) 淡「むー」 淡(なんか考え事してるけど……なんっか、気にくわないっ!) 淡「ちょっと、こっち見ろって!」 京太郎「どっちだよ!?」 淡「こっち!」 京太郎「そういう意味じゃねー! バカかお前は!」 淡「うっさいの!」 京太郎(……まあ、そんなこんなで社に辿り着いたのだった) 淡「須賀はさ、願いをどーすんの?」 京太郎「ん? ああ……」 京太郎「俺と係わりがある人が、ずっと笑ってられるように……かな」 淡「ふーん。なにそれ、ばっかみたいー」 京太郎「ははは」 京太郎(割りと本音だけど……。まあ……) 京太郎(こいつの前で、彼女欲しいとかモテキ来いとか言ったらどーなることやら) 淡「彼女欲しいとか、そーゆーのかと思った」 京太郎(図星です。大星だけに) 京太郎「そういう大星はどうなんだ?」 淡「私? んーと、私はねー?」 淡「今年はキッチリ須賀にリベンジする! と! 須賀を絶対腹上死させるー、で!」 京太郎「ブッ!?」 淡「どしたの?」 京太郎「それ、絶対外では言うなよ! マスコミとか特に!」 淡「言うわけないじゃん。どーでもいい奴に、私のお願いごとをさー」 京太郎「そうか?」 淡「そだよ。そーだって。そーだってば」 京太郎「ふーん」 京太郎「じゃ、帰るか」 淡「始発までどうしよっか?」 京太郎「どっか暖かくなるとこ行こうぜ」 淡「ん。寒いのやだよね」 京太郎「あー、なんか新年だな」 淡「ね! ……あっ! ねーねー、おみくじ引いてこっ!」 京太郎「おう。大吉でないかな」 淡「須賀じゃ出ないーって! 須賀なら……まあ、精々、小吉じゃないの?」 京太郎「また微妙な……」 淡「ま……私は当っ然、大吉だけどねー」 京太郎「くれよ、大吉」 淡「やーだよっ♪」 京太郎「下さい」 淡「やっだよーだ♪」 京太郎「お前、なんでもくれてやるって言ったって話なのに……」 淡「取り返せないものは上げないから」 京太郎「大吉下さい」 淡「そー言われると、大吉だけは上げたくなくなるよねー」 京太郎「……じゃあ、大吉以外全部貰うぞ?」 淡「とれるもんなら、とってみれば?」 淡「ま、須賀なんかにできるなら……って話だけど」 京太郎「……覚えとけよ」 淡「どーしよっかなー?」 淡「あ、須賀」 京太郎「なんだよ」 淡「あれ食べたいなー」 京太郎「そうか。……で?」 淡「大吉」 京太郎「……」 淡「大吉」 京太郎「……行ってくる。ここで待ってろな」 淡「どうだろ? ナンパとかされたら、ついてっちゃうかもね」 京太郎「そんときゃ、奪い返すだけだな。『俺のだ』ってな」 淡「……」 京太郎「大吉をな!」 淡「……。……喋ってないでさっさと行きなよ」 京太郎「お前が話を……。……いや、いい」 京太郎「そちらでお待ちください、お嬢様」 淡「うむっ、苦しゅうない!」 淡「あー、もう、声出ないー」 京太郎「いい声出してたからなぁ……」 淡「うんうん、須賀が聞きたかったら携帯に録音したげるけど」 京太郎「携帯に録音してどうするんだよ……」 淡「……不在着信の声にしたり?」 京太郎「……それなら自分の声でいいって」 淡「でもでもー、急に須賀が私の声聞きたくなったら……こう、ポチっとボタン押して私の声を……みたいな?」 京太郎「寂しくなったら自分の携帯の録音メッセージ確認するとか、軽くホラーだな……」 淡「そーかも」 京太郎「別にいらねーし」 京太郎「あと……お前の声はもう、頭に一杯入ってるよ」 淡「ふーん?」 淡「でもー、そーゆー須賀は声いいのに歌はイマイチだよね」 淡「そのくせー、UVERとか歌っちゃうしー」 京太郎「……うっせえ。ほっとけ」 淡「勿体ないやつー」 京太郎「ほっとけよ。うっせえ」 淡「……」 京太郎「……」 淡「……ね、怒っちゃった?」 京太郎「……怒ってねーよ。安心しろって」 淡「ん……」 京太郎「つーか、そ・も・そ・も・怒・ら・せ・た・と・思・う・よ・う・な・言・動・す・ん・な」 淡「あたたたたた、痛っ、頭、痛っ、いたいよっ、い、いたいっ」 京太郎「ん? 側に居たい?」 京太郎「可愛いこと言ってくれるな」 淡「い、ゃ、ちょっ、待、ぃっ、いたっ、い、いってないっ! わたし、いっ、いってなっ、いたっ」 京太郎「ん? 言った?」 淡「いたいよっ、ばかっ、痛っ、イ、やめっ、や、やだっ、痛いって、痛いのっ、いやっ」 京太郎「んー?」 淡「――痛いって言ってんじゃん! ばかっ」 京太郎「あ、ぉ、う……ぐ……」 京太郎「は、発っ……勁、は、反……則だろ……」 淡「だから、発勁とか知んないって!」 淡「それにー、今のはじゅーにん中じゅーににんが、須賀が悪いって言う!」 京太郎「……二人どっから来た」 淡「だいじょーぶ?」 京太郎「おう、まあ、なんとか……」 京太郎(鍛えてなきゃ即死だったかもなぁ) 淡「じゃーね、楽しかったよっ」 京太郎「おう。……変な車に拐われんなよ?」 淡「――バイバイ、きょーたろー」 京太郎「ああ、またな」 京太郎「……」 京太郎「……ん? 今、須賀じゃなくて……」 京太郎「まあ、いっか。気のせいだろ」 京太郎「へっへっへっ、それより新年早々やえさんと会えるんだなー」 ◇ ◆ ◇ 京太郎「……で」 久「あらー、久しぶりねー。久だけに」 マホ「おひさしぶりですっ、竹井先輩!」 やえ「た、竹井アナか……?」 智葉「新年早々、この面子……」 菫「なんだ? 何か文句でもあるのか?」 京太郎「どうしてこうなった……」 久「どうもー。辻垣内プロ、弘世プロ、小走プロ」 菫「どうも、竹井アナウンサー」 菫「聞けば須賀の師匠とやらで……一度、ちゃんと話してみたいと思ってたんだ」 久「そう? そうは言っても、別に大したことは……」 菫「いやいや、十分基礎以上の基礎だよ」 菫「特にプロとしてやるにはどうしてもアナログな部分が必要になるからな」 マホ「つ、辻垣内プロですか!」 智葉「ん、あ、ああ……」 智葉「そういう君は……」 マホ「あ、ゆ、夢乃マホですっ! よろしくお願いします!」 マホ「京太郎先輩のこーはいです!」 智葉「ほう、京太郎の……後輩か」 智葉「なるほど」 マホ(あ、悪い顔です……) やえ「す、須賀……」 京太郎(見知らぬ人を警戒するやえさんも可愛いなぁ) 京太郎「やえさん」 やえ「な、何よ?」 やえ「あんた、からかおうっての――」 京太郎「挨拶済んだら、別れましょうか?」 やえ「へっ」 京太郎「元々の予定にないですし、新年の挨拶をして別れても問題ないっすよ」 京太郎「どうします? 俺は、挨拶だけでいいかなって思ってますけど」 やえ「……あ」 やえ「あんたに、任すから」 京太郎「りょーかい、任されました」 京太郎「じゃあ、改めて紹介しときますね」 京太郎「まずこっちが……俺の相棒、M.A.R.S.ランキング7位――小走やえさん」 やえ「ど、どうも……」 マホ「初めまして! よろしくお願いします!」 やえ「よ、よろしく」 京太郎「で……まあ、知らない人の方が多いだろうから先に紹介しとくと――」 京太郎「こっちが夢乃マホ。俺の後輩で、弟子……みたいなもんかな。うん」 マホ「夢乃マホです! よろしくですっ!」 マホ「先輩からは……その、一通りプロについてべんきょーさせて貰ってます!」 菫「ほう、須賀に弟子が居たのか……」 智葉「ああ、弟子が居たんだ。というか、やっと思い出したよ」 菫「お前……その顔……」 智葉「どうした?」 菫「いや……まあ、あまりやりすぎるな」 智葉「ああ、大丈夫だ」 京太郎「……で、次は――そうだな」 菫(まあ、順当に言って私か竹井アナウンサーだろうな) 菫(どっちにしても、須賀の師匠だから……関係性を考えればこのどちらかだろう) 菫(……ふむ) 菫(まあ、竹井アナウンサーか? 須賀の脱・初心者を果たしたというのであれば……そうなる) 菫(それにこいつが言っていた『部長』とやらは、間違いなく彼女だろうからな) 菫(……) 菫(……だが、武器を渡したのは私だよな。うん) 菫(そういう意味では……須賀の中では、私が占めるウェイトもかなり高い筈だ) 菫(いや、別にだからどうという訳ではないし、私はそんな順番などはまったく――そう、まったく気にしないんだが) 菫(でもな、うん) 菫(私と竹井アナのどちらを先に紹介するんだ――) 京太郎「マホ、この人が誰か判るか?」 マホ「辻垣内プロさん……ですよね?」 菫(――なっ、お、おい!? オイ、須賀! 須賀京太郎! どういうつもりなんだ!?) 京太郎「その分だと……ああ、先輩がモード違うからか」 マホ「もーど、ですか……?」 京太郎「先輩、眼鏡を外して髪の毛を解いて貰ってもいいですか?」 智葉「ああ」 智葉「……っと、これでいいか?」 マホ「あ、この間のヤクザさんです!」 京太郎「だよなぁ……やっぱり、なんか変だと思ったんだよ」 京太郎「この間会ってるはずなのに、なーんかよそよそしいと思ったんだよ」 マホ「うぅぅ……」 京太郎「マホが間違えるならともかくとして、先輩はどうして……?」 智葉「ん? いやー、な」 京太郎(――!) 京太郎(しまった、この人――今、俺にその言葉を言わせようとしてたんだ!) 京太郎(や、やば――) 智葉「――あまりにも衝撃的過ぎてなぁ……ちょっと、忘れようとしてたんだよ」 京太郎(やっぱり……!) 京太郎(や、やめろ……! やめてくれ……! それ以上は……!) 京太郎(なんとか、口止めをするか、話を逸らさないと――) 久「――あら」 久「衝撃的って、どういうことかしら?」 京太郎「い、いや……部長? それより、ほら、あっちにロッカーが……」 菫「そうだな、私も聞きたい」 京太郎「弘世先輩? ほら、あっちにおいしそうなドーナツが……」 やえ「……わ、私も」 京太郎「やえさん、あの、あっちにオスのスマトラオオヒラタクワガタが……」 京太郎(……こ) 京太郎(この人数……! 流、石に……フォローができねえッ!) 智葉「いやな?」 智葉「須賀の奴がだな……」 菫「勿体ぶらずにさっさとしろ」 久「気になるわねー、うん」 やえ「……あ、相棒として」 智葉「そこの後輩のマホちゃんにな、『お兄ちゃん』って呼ばせてたんだよ」 やえ「――」 久「――」 菫「――」 京太郎「――」 京太郎(死のう。大星を海に引きずり込んで死のう) やえ「……」 久「……」 菫「……」 マホ「えっ、えっ? マホ、何か悪いこと言っちゃいましたか?」 智葉「……大丈夫だ。ちゃんと、皆の前でそうやって呼んでやれば」 マホ「はいっ」 京太郎「あ、もしもし? 大星か?」 淡『ふぁぁぁ……なーにー、きょーたろー? これも夢ー? 初夢の続きー?』 京太郎「俺と一緒になってくれ」 淡『――』 京太郎「頼む……!」 淡『う、うん……』 淡『これ、続きだよね……? うん、だって……きょーたろーはあのあと……』 京太郎「――死んでくれ。俺と一緒に。玉川上水で」 淡『――』 淡『………………。…………は?』 京太郎「なあ、聞いてるのか? 聞いてたら、今すぐ来てくれ。それで俺と死んでくれ」 淡『駄目だよきょーたろー、死んじゃったら――!』 淡『私にできることなら、何でもしたげるから! ねえ!』 京太郎「後輩が俺のことを『お兄ちゃん』って呼んでるのが皆に――というかやえさんにバレたんだ」 京太郎「頼む。俺と一緒に死んでくれ」 淡『――死ね。一人で死ね』 淡『これ、変な夢。あはは……寝なおそ』 京太郎「ちょっと! 大星! なあ、淡! おい、淡! なあ! 俺とお前の仲だろ!? なあ! 淡!」 マホ「どうしたんですか、京太郎お兄ちゃん」 智葉「やっぱり大星とは仲がいいんだな、京太郎お兄ちゃん」 久「ちなみに鎌倉の勝越で入水したら男は生き残れるわよ、京太郎お兄ちゃん」 京太郎「――ああ、そうやってやってくると思ったよ畜生!」 京太郎「あと、俺だけ生き残るつもりはないですからね、部長! 小説家気取るつもりはありませんから!」 久「いや、だって玉川上水って時点で……ねえ」 マホ「あ、頭が痛いんですか? 大丈夫ですか、京太郎お兄ちゃん?」 智葉「喜んでるだけだよな、京太郎お兄ちゃん」 久「いやー、須賀君にそんな趣味があったなんて……これは驚きよ、京太郎お兄ちゃん」 京太郎「……」 マホ「あ、あの……本当に大丈夫ですか? 京太郎お兄ちゃん」 智葉「大丈夫だよな、京太郎お兄ちゃん」 久「鋼の心の持ち主じゃなかったっけ、京太郎お兄ちゃん」 菫「――おい」 菫「……辻垣内」 菫「須賀は……京太郎は確かにちょっとやそっとじゃへこたれないと言っても、これはやりすぎだ」 菫「お前、この間はあの後反省してただろう? それとほとんど同じ状態に須賀を追い込んでどうするんだ」 智葉「……ああ」 菫「竹井アナ」 菫「私はあなたと京太郎の関係が、どのようなものかは知りませんが……その、言わせてもらうとすれば」 菫「流石にこれは、やりすぎじゃないのか?」 菫「新年早々というし、やえのように緊張している人間がいるから場を和ませようとした……というのは判るが」 菫「流石にもう少し、須賀の落ち込みようから察してやってほしい」 菫「……いや、こんなお堅い言い方で水を注して悪いとは思うんだが」 久「……いえ、確かに弘世プロの言うとおりね」 菫「いいかな、夢乃マホちゃん」 マホ「は、はい……」 菫「その……私は知らないが、以前の時に京太郎は取り乱してはいなかったか?」 マホ「あっ、はい!」 マホ「確かに、京太郎先輩は見たことがないくらいに慌ててました!」 菫「……うん」 菫「なら、それが答えだ」 菫「別に……言うな――とは言わないが、その、京太郎がそんなことになるというのも覚えておいてやってほしい」 菫「言うなら、その、二人っきりの時にしてやってくれないか? ……私から、お願いする」 マホ「はいっ! りょーかいです!」 京太郎「弘世……先輩……?」 菫「……すまん」 菫「もしかしたらお前は、大げさな態度で笑いにしようかと思っていたのかもしれないが……つい、な」 菫「こういうところが、淡なんかには『ノリが悪い』と言われるのかもしれないが……」 京太郎「……いえ」 京太郎「流石に、わりとマジ凹み寸前だったんで……ありがとうございます」 菫「……なら、いいが」 京太郎「……」 菫「……」 菫「あ、安心しろ! 京太郎!」 京太郎「先輩……?」 菫「お前は私の可愛い弟子だからな! 師匠として、弟子を護るのは当然だ!」 菫「な! あー、そのー、きっと、『お兄ちゃん』呼びもそういう感じなんだろう? うん、そうだろ!」 京太郎「先輩……!」 京太郎「でもあそこに、弟子を弟子とも思わない恐ろしい師匠がいるんですが……」 久「えっ、私?」 菫「あー、うん」 菫「きっと、竹井アナなりの可愛がり方なんだろう。なんとなく、素直じゃなさそうなタイプだからな」 久「ちょっと!?」 菫「そう、お前は可愛い弟子だ!」 菫「例え年下のトランジスタグラマーな少女に、師匠という立場を利用してお兄ちゃん呼びさせているどうしようもない奴だとしても!」 菫「やえにやたらアプローチしているのは身長が低い奴が好きなのかとか! 淡と仲がいいのは実は妹系が好きなのかとか!」 菫「宮永咲は妹だから仲がいいのか、とか! しょせん男である以上は年若い女が好きなんだろうな、とか!」 菫「真面目そうな奴に見えても、やはり意外なところに一面が現れるもんだな、とか! 正直軽くないとも思えるが、人間味があっていいんじゃないかなとか!」 菫「私は、可愛い弟子だからそういうのは気にしないぞ! ああ!」 京太郎「……」 久「……あ、トドメ刺したわ。須賀君が死んでる」 智葉「一言多くて残念なんだよな、弘世は」 マホ「これは、あれです! 『虎乃海星那死(このひとでなし)』ですっ!」 マホ「これがシャープシュート……」 智葉「見事に心臓を射抜いてるな……」 久「あそこまで残虐な追い討ちは私にはできないわ……」 菫「えっ」 菫「いや、私は……その、違うぞ? その、違うんだ、京太郎!」 京太郎「……」 マホ「これが弘世菫プロ」 智葉「これが弘世の無神経とダメフォロー」 久「これが――12位」 菫「おい! クソ! おい! しっかりしろ、須賀! 須賀! おい、京太郎!」 菫「やえ! おい、やえ!」 菫「お前が言葉をかけてやれ! なあ!」 やえ「……」 やえ「……いや、ちょっと」 やえ「私にはー、その、荷が重いんじゃないかしらー……」 京太郎「……」 やえ「うっ」 やえ「……」 菫「おまえ、相棒なんだろう!」 菫「例えこいつが年下の少女にお兄ちゃんと呼ばせるそういう些か常軌を逸した趣味を持っていたとしても、相棒だろう!」 菫「確かにお前としても『正直ないわ……』と思うかもしれないけど、京太郎の仕事には問題ないはずだ!」 菫「プライベートで変な趣味があっても、仕事上では大丈夫なはずだ!」 京太郎「……」 智葉「誰かあいつを止めろ」 マホ「ビクンビクンしてます」 久「あー、なんか心臓を何度も打ち抜かれてるわねぇ……」 京太郎(俺、明日からどんな顔して皆に会えばいいんだろう……) 京太郎(穴があったら入りたい……) 京太郎(人を呪わば穴二つって言うよな……) 京太郎(誰か、人を呪ってる人はいないか……ついでにもう一つ穴を掘ってもらうから……) 京太郎(……) 京太郎(……あ、メール) 京太郎(『FROM:松実玄』) 京太郎(本文……) 京太郎(『もしもし、玄です。京太郎君、元気かな? 無理してない?』) 京太郎(……癒される。結婚しよう) 京太郎(そうだ。奈良に行こう。奈良に) 京太郎(元カノと元カノに囲まれてちょっと胃が痛いけど……もう、いいよな) 京太郎(『ちょっと疲れたと思ったら、松実館におまかせあれ! 温泉とかで、癒されちゃったらどうかな? あ、営業とかじゃないよ!』) 京太郎(……うん。結婚しよう) 京太郎(結婚式には誰を呼べばいいんだろうな……?) 京太郎(『ところで、京太郎君はどんな初夢をみたのかな? 私はね、おもちパラダイスの夢で――』) 京太郎(……) 京太郎(……削除、っと) 京太郎(……) 京太郎(……はぁ) 京太郎「……あ、電話」 京太郎「もしもし! ハギヨシさん!?」 一『ハギヨシさんだと思った? 残念、可愛いボクでした!』 京太郎「一さん可愛い!」 一『へっ、えっ、えっ!?』 京太郎「一さん可愛い! 一さん可愛い! 一さん可愛い!」 一『今のだと1カウントにしかしないからね?』 京太郎「まったまたー、俺と一さんの仲じゃないですかー!」 一『親しき仲にも礼儀ありって言うでしょ?』 一『ところで、何かあった?』 京太郎「えっ」 一『いやー、何か声が沈んでるからさ』 京太郎「……」 京太郎「なんでもないっすよ! まっさかー!」 京太郎「俺はいつだって元気です! 新年からそんな、憂鬱になる訳ないじゃないっすか!」 一『そう?』 京太郎「そうです!」 一『……』 京太郎「……」 一『……まあ、君がそういうならそうってことでいいか』 京太郎「そうっすよ。俺がそう言ってるときは、そうでいいっす」 一『じゃあ、あけましておめでとう』 京太郎「はい、おめでとうございます」 やえ「……ぁ」 智葉「あ、甦ったな」 久「流石オカルトスレイヤーね」 マホ「京太郎お兄ちゃん、かっこいいです! ……あっ」 菫「駄目だぞ、だからそういうのを言っちゃ」 マホ「あ、はい」 一『まあ、君は無理をしても無茶はしないからねー』 京太郎「そっすか?」 一『そーとー根を詰めることはあっても、抱えたまま壊れたりはしないで最後で踏みとどまるでしょ?』 京太郎「いや……まあ」 一『そこらへん、信じてるからさ』 京太郎「まあ、信じられてるうちは裏切りませんよ……一さんのことを」 一『そーいうとこ、本当にお調子者だよね』 京太郎「まあ、女の子の前でくらいは格好つけたいですから」 一『ばーか』 一『じゃあ、また』 京太郎「はい、また」 京太郎「――よしっ」 京太郎「こっからは俺に着せられた汚名を晴らし、信頼を取り戻す時間だぜ」 京太郎「ここからは、俺のステージだ!」 京太郎(……電話だ) 京太郎(なんかタイミング悪いなぁ……) 京太郎「はい、もしもし。須賀ですけど……」 姫子『もしもし、きょーたろ君?』 姫子『今部長とおるんやけど、きょーたろ君は姫初めに興味ば――』 ブツン 京太郎「――通話終了っと」 京太郎「よし、今度こそ……っと、はいもしもし!」 姫子『きょーたろ君、きょーたろ君!』 姫子『新年やけん初雪ならぬ初抜き――』 ブツッ 京太郎「――はいどーも、お疲れ様です」 京太郎「なんなんだよ……あの人? っと、はい! もしもし?」 姫子『きょーたろ君、きょーたろ君』 姫子『書初めってあるけど、どうせやけん白い墨汁で――』 ブツッ 京太郎「――はい、お疲れ様」 京太郎「……いやマジ、なんなんだ?」 姫子『きょーたろ君、きょーたろ君』 姫子『もしかしてそいは、高度な放置プレイ――』 ブツッ 京太郎「――はい、どーも」 京太郎「……はぁ」 宥『あの、京太郎く――』 ブツン 京太郎「……あ」 京太郎「あああ……うわああああああ……」 マホ「また、頭抱えてます……」 やえ「……どーせ、女との電話でしょ?」 菫「どうした? 何か、機嫌が悪そうだが……」 智葉「察しろ、弘世」 久「いやー、須賀君も顔が広くなったわねー」 京太郎「うああああ……マジかよ……」 京太郎「絶対、いきなり電話を切る嫌な奴だと思われたってこれ……」 京太郎「はぁぁぁ、マジかよ……うわぁぁぁ」 京太郎「……いや、待てよ」 京太郎「あの、優しい松実プロに限ってそんなことがあるだろうか?」 京太郎「いや、ない! ないに決まってる! ない筈だ! ないと思いたい! ないといい!」 京太郎「だから、折り返し電話を――」 京太郎「……」 京太郎「電池切れてる……」 京太郎「……そりゃ、昨日の夜からだもんな。うん」 京太郎「……」 京太郎「まだだ、予備のバッテリーが……!」 京太郎「……」 京太郎「……走るのにデッドウェイトになるから、置いてきたんだった」 京太郎「……はぁ」 京太郎「それもこれも、カラオケで淡の奴が充電器を占領するからだよな」 京太郎「やっぱりアイツ、許さん」 智葉「というか、あいつ大星と会ってたみたいだな」 やえ「……へー」 久「あら、これは……ふーん。面白くなってきたわね」 菫「おい……まさか、また私だけ誘われてないとか……! そ、そんなことないよな?」 マホ「……?」 マホ「弘世プロ、カラオケ行きたいんですか?」 菫「ああ、いや……なんというか……その」 マホ「なら、よかったらこの後マホとカラオケ行ってください!」 菫「……!?」 菫「なあ、夢乃マホ」 マホ「なんですか?」 菫「その……あの、私の……妹にならないか……?」 京太郎(……電話を借りるか?) 京太郎(だが、さっきのやり取りのせいで俺の評価は最低に近いのに……) 京太郎(ここで……) 京太郎『すみませーん! 巨乳で可愛い松実プロに電話したいんで電話貸してくださーい』 久『やだ……気持ち悪い』 智葉『モブ須賀』 菫『キモ須賀』 マホ『ロリコン』 やえ『ゴミ』 京太郎(……なんてことになったら耐えられねー) 京太郎(っていうか、よく古市はそれを喰らっても傷付かなかったな) 京太郎(いや、傷付いてはいたんだろうけど……よく折れなかったな。あいつスゲーよ) 京太郎(なんとなく灼の写真見せたら、昔の知り合いに似てるって言ってたなぁ) 京太郎(……) 京太郎(まあ、無いとしても……) 京太郎(流石に、部長がいるし……なんかすぐにネタを提供するのもなぁ……) 久「なんか、今すっごい失礼なことを考えられた気がする」 智葉「……普段の行いじゃないのか?」 マホ「や、ヤクザさんですか……? ぎきょーだいの誓いですか……?」 菫「ああ、いや……その……そんなに怯えさせるつもりはないんだ」 菫「それにヤクザはこっちだ」 智葉「オイ」 京太郎「はぁ……」 やえ「こら」 京太郎「痛っ、な、なんすか……?」 やえ「……」 京太郎「……」 やえ「……」 京太郎「……な、なんでしょうか?」 やえ「……溜息」 京太郎「はい?」 やえ「溜息吐くと、幸せが逃げるっつってんの!」 京太郎「は、はい!」 やえ「あんた、ただでさえ運があれなんだから……迷信でもそういうのには気を配んなさいよ」 京太郎「あー……了解っす」 やえ「……」 京太郎「……」 やえ「……行くわよ」 京太郎「えっ」 京太郎「あの、どこに……?」 やえ「初詣。あと、あの後輩の娘に説明すんでしょ?」 京太郎「あっ、はい」 京太郎(淡ともう初詣に行ったんだけど……ノーカンでいいか。アイツだし) 京太郎「……」 やえ「……」 京太郎「……あのー」 やえ「……何よ」 京太郎「その、怒ってらしたり……引いてたりしないんですか?」 やえ「……何に?」 京太郎「えっ」 やえ「なんか、そんな心当たりでもあんの?」 やえ「何か……あんた、謝らなきゃいけないような後ろ暗いことしてる?」 京太郎「いや、まさか!」 京太郎「後ろ暗いことなんてのは、一切してないです! そりゃもう、一切!」 やえ「……ふーん」 やえ「ま、どうせ……軽く口を滑らせたら、あの子が乗ってきたってとこでしょ?」 やえ「だったら、一々リアクションを取るのも馬鹿らしいわよ」 京太郎「……」 やえ「ま、まあ……その、私の相棒だし……そりゃー、うん、そういうのはないって信じてたわよ?」 やえ「でもまあひょっとしたらひょっとしたであの子結構あるしあんたの好み的にもあり得なくはないかなって思わざるを得ないというか」 やえ「ちょっとばかり、そういうこともあるんじゃないかなーって思わなくもないし、いや私は別に気にしてないんだけど――」 京太郎「なんですか? その、もっと大きな声で――」 やえ「なんでもない! なんでもないかんな!」 京太郎「あ、はい」 やえ「まあ、これだけは言っとくけど……」 京太郎「なんでしょうか」 やえ「少なくとも、世間様から後ろ指さされるようなこと、あんたがしないって思ってるから」 京太郎「やえさん……!」 やえ「だってそうなったら、麻雀打てなくなるし」 京太郎「麻雀っすか。俺の主体、そこっすか……」 やえ「違う?」 京太郎「……まあ」 京太郎「やえさんと相乗りするって決めてますから、途中下車とかはしないっすよ」 京太郎「相棒ですからね」 やえ「……ふん」 京太郎「改めて――あけましておめでとうございます、やえさん」 やえ「――あけましておめでとう、京太郎」 ――了
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52 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MegeBara3 先週はなんか色々大変やったな 53 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 96chaDoRA 無事でよかったよぉ 54 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SAeKOshi 鍛えてて、助かったよね 55 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KUGYUUUU お蔵入りになりそうだったけど、反応が良かったから放送決定だっけ 56 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS 鍛えていれば、鬼にもなれるからな 57 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID NOyoNOyo3 一週間待ち遠しかったのよー 58 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii CMとかいいから、早く須賀映せ 59 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TOMOkiii 私のHDD…… 60 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount 先週の放送の後、久しぶりに高校のときに付き合ってた人の夢をみたなー 61 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 同じく。私は高校のときじゃないけど… 62 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 高校……彼氏…… 63 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 交際……恋人…… 64 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO あたしはなんか、高校生の須賀プロと一緒に化け物と戦ってる夢見た 65 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ShingekiBIG すっごい奇遇!私は助けられる夢だったよー 66 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID YOU908HTT 私も…… 67 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SMSMHIMEko なんかぐにゃぐにゃする手で、須賀プロば縛りつけちました 68 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID mairuMMM 須賀プロ、血塗れやったね 69 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChaliceH1 なんか、殺し愛をしていたような…… 70 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SEraEgchi 俺は、血だらけの須賀プロ助けとったなー 71 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii あんたら、へんなゆめみすぎ。みすぎ 京太郎「さて、出発しましょうかー」 照「おー」 京太郎「一通り確認してみたけど、こいつも大丈夫そうだし……」 京太郎「まだまだ、旅は続けられますよ」 照「それは良かった」 京太郎「ですよねー」 京太郎「良かったんすよー」 京太郎「いやー……何だかんだこいつとは、10時間を楽に超える付き合いじゃないですか」 京太郎「もう、愛着湧いちゃって湧いちゃって……」 照「そ、そう」 京太郎「俺もスッゲー嬉しいし……」 京太郎「なー、お前も良かったよなー」 京太郎「宮永プロも喜んでくれてるもんなー」 照「う、うん」 122 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii 何、馬鹿みたいな顔してんのこいつ。幸せそうで、おめでたいやつ 123 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID LoveTrain す、凄い…… 124 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TAKEMEEE あの宮永プロを…… 125 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS ドン引きさせている……だと……? 126 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID RodRussia 流石は須賀プロ……麻雀プロだ…… 127 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO ちょっと待て、何かおかしいでしょそれ 照「ところで、須賀プロはどこに居たの?」 京太郎「俺っすか?」 照「うん」 京太郎「こいつと一緒に居ましたよ」 照「……え」 照「一晩中?」 京太郎「一晩中」 照「ずっと?」 京太郎「ずっと」 照「……そ、そう」 京太郎「最後になるなら、一緒にいてやりたいですから」 京太郎「……あ」 京太郎「いや、ちゃんとシャワーは浴びましたよ? 流石に、いくらなんでも」 京太郎「だから、安心して下さいよ」 照「……う、うん」 166 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID PeachMMM 何だか、ペットにでも語りかけてるみたいっすね 167 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount ああ、須賀プロペット飼ってるんだっけ? 168 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChaliceH1 飼ってた、だね 169 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 もういないと思… 170 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID k1nuEATG 動物園か何かだったかの番組で、昔はペット飼ってた言うとりましたね 171 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ultraQhna たしかカピバラとか、そんな珍しいやつ 172 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO 色々思い出すから、ペットはもう飼わないって 173 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID catchamber まあ、性格的に捨て猫や捨て犬みたら拾うタイプだろうけどねー 174 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount そう……だったんだ…… カピバラ、亡くなってたんだ…… 京太郎「さて、それじゃあ行きましょうか」 京太郎「日が完全に昇る前に出て距離を稼いで、そんで朝飯食べましょう」 京太郎「空腹は最高のスパイスって言いますから……いやー、ご当地もの楽しみだなぁ」 照「うん」 照「もぐもぐ」 照「そうだね」 京太郎「食っとる場合かァ――――!」 京太郎「なんで!? お菓子なんで!?」 京太郎「今、空腹は最高のスパイスって言ったばっかりっすよね?」 照「……んぐっ」 照「そうだね」 京太郎「で、なんで二袋目に突入してるんですか……?」 照「そこにお菓子が居たから」 照「お菓子食べるべし。慈悲はない」 京太郎「隣にいる運転手に、慈悲くらい下さいよ……」 照「判った」 照「これ、あげる。未開封」 181 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID LoveTrain そ、そんな…… 182 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TAKEMEEE あの宮永プロが…… 183 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS 大人しく、お菓子を渡した……? 184 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID RodRussia いや……普通にみんなの分のお菓子買ってきたり広げたりする人ですから。宮永プロ 185 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki なんや、センスあるなぁ……宮永プロ 186 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA きのことは、判ってるで 187 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TOMOkiii 須賀プロの…… 188 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MIHspring きのこ?(ゲス顔) 189 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID shrutupyou そういう話、禁止! 190 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ramenMGDV 大好きなお菓子をshareするって、宮永プロは優しいでスネ 191 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 どっちかと言うと、押し付けた風に見え…… 192 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii きのことか言う負け専だから仕方ないんじゃないのー 193 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChachaNO おどれコラ、ダボハゼが 194 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki なんや、あんた……喧嘩売っとるん? 195 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA ええ度胸しとるな、自分 196 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO たかだか駄菓子なんだからどっちでもいいでしょ、そんなん 197 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Daruidaly 33-4 京太郎(あー、これ。明らか押し付けられてるよな) 京太郎(……いや) 京太郎(ちゃんと、俺に善意でくれたんだよ。そうに違いない!) 京太郎(いくら照さんでもそんなことするはずがないだろ……) 照(間違えて二つセットの奴を買ってきてしまった……) 照(きのことか言う、産業廃棄物をどう処理しようかを悩んでたけど) 照(これでよかった。ありがとう……京ちゃん) 京太郎「ありがとうございます」 京太郎「俺、結構きのこ好きなんで」 照「……えっ」 照「……」 照「本気で言ってるの……?」 京太郎「ええ」 京太郎「SAや空港で売ってたり、ご当地ものとか期間限定ものとか……」 京太郎「普通に美味くないっすか?」 照「……」 照「……ここで殺しておこう」 京太郎「えっ……いやいやいやいや!」 京太郎「そこまですることじゃ、ないでしょう!」 京太郎「一々それで殺されてたら堪らないっすよ!」 照「冗談」 京太郎(冗談に聞こえないっつーの!) 245 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA 信じてたで! 246 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki ……なあ、結婚せん? 247 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii ま、まあ……きのこもチョコだしね、一応は ひょっとしたら美味しいかも知れないし 248 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TAKEMEEE 俺、きのこ好きなんで(恍惚) 249 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MIHspring 俺、きのこ好きなんで(意味深) 250 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID eomotRev いいぞ~コレ 251 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO あれ?たけのこ好きじゃなかったっけ 252 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TOMOkiii しつぼうしました ちゃちゃのんのふぁんをやめます 253 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChachaNO なしてじゃ! 260 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA たけのこは手がベタベタになるけど、その点きのこは食べる人に優しい設計やからな たけのこ(笑) 261 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii そのご自慢の持ち手が全部へし折れて、アポロの出来損ないとプリッツの出来損ないになってるんだけど 262 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki なんでたけのこはいっつも、粉ふいとるんかな あれなん?ふけなん?たけのこの垢なん? 263 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii ポッキーの出来損ないがなんか言っても僻みにしか感じられないんだけど 取っ手とか、ぶっちゃけ意味ないじゃん 普通にチョコとビスケットでいいでしょ 264 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA チョコとビスケットwww見事なブーメランやなwwwwww たけのここそ、普通にチョコ上に乗ったビスケットでええやん 265 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii 味覚狂ってるの?……って、ああ、きのこ厨だから仕方ないか あのバランスだからいいんでしょ。馬鹿舌貧乏舌 266 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki 貧乏とか ケチ臭いチョコの量してるたけのこさんは言うことが違うなぁ 267 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii ケチ臭い? チョコがいくら多くても人気がなきゃ、ただの無駄でしょ。無駄無駄無駄 売上見てものを言ったら?この不良債権! 268 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA あー、あー、売上の話するかー あー、こりゃあ戦争やろなー 勝つのはこっちねんけど。切り札あるし 269 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii 何よ 270 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki 須 賀 プ ロ も き の こ 派 271 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii ぐぎぎ 272 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA 錦の御旗がこっちにあるの忘れてへんか? くやしいのうwwwwくやしいのうwwwww 273 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii あ、あれは須賀プロの思いやりってのもわかんないの? 軽そうに見えて気遣いができて、場の空気をちゃんと読めて、誰かを傷付けたりしなくて ちゃんとスポンサーにも配慮して、いいところを宣伝しようとしてあげてるの! 相手の言葉を先読みしたりさりげなく罠に嵌めるからそれぐらいはできるんだって! 274 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA 須賀プロがそんな人間っちゅーのには同意やけど、諦めて現実見たらどうなん? これを気にあんたもきのこ派になればええやないか きのこ派は懐が広いから、受け入れたるで? 275 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii きょーたろーがそっちなら……私は…… 276 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS きのこはいいぞ。センスのない貧乳が選ぶたけのこよりな 277 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID k1nuEATG 知人のきのこ好きな人は胸ないですよ 278 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 なるほどなるほど 知人から考えるなら、きのこ厨にして、それからPADでも入れるのか? 279 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA 誰が胸の話せいってゆーた 280 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki 身内に見せかけたたけのこ厨の罠や 281 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii あ、もう須賀プロ的にも十分なサイズなんでどうでもいいよ 282 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS その……なんか色々すまん 283 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO 須賀プロはどっちかと言えばたけのこだった、って…… 284 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount 一番は、わたパチだったと思う 285 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 ピーナッツ取り除いた柿の種だと思…… 286 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChaliceH1 メンズポッキーじゃないの? 287 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 ……須賀プロとポッキーゲーム(ボソッ 288 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO ふきゅっ!?思い出すから変なこと言わないで! 289 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 ポッキーゲームやったことあるんだぁー、リアルで 恋人相手? あはは、ミンチになりたいのかな☆ 290 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO 駄菓子よりは和菓子好きっていうのは確かだけど 291 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ARKWbjDrK 一番は間違いなくプロテインだと思うよー? 京太郎「……そろそろホント、出発しますけど」 照「まだ、たけのこの魅力について説明してない」 照「ちゃんと説明を聞けば、きっと須賀プロも判るはず」 京太郎「……あ、はい」 京太郎「まあ、知ってますけど」 照「え?」 照「でも、きのこ好きだって……」 京太郎「どっちも、嫌いじゃないんですって」 京太郎「普通に売ってるのならたけのこだけど、限定版はきのこ」 京太郎「それよりもチョコならメンズポッキーが好きで……」 京太郎「刺激系ならわたパチが好きで、米菓ならピーナッツ抜きの柿の種」 京太郎「菓子全部なら、ケーキも好きだけど和菓子です」 京太郎「邪道ありなら、どら焼きにカマンベールチーズを潰して挟むのがかなり好み」 京太郎「まあ、摂取カロリーの関係からあんまりお菓子自体頻繁には食べませんが」 照「……そ、そう」 京太郎「小腹が空いたらきゅうりをスティックにして食べます。麹味噌つけて」 京太郎「きゅうりは、あれほぼ全く栄養ありませんから」 京太郎「……で」 京太郎「出発しましょうか。そろそろ」 京太郎「腹が減ってきましたよ……俺」 京太郎「筋トレやってプロテインは飲んだけど……」 照「やったんだ」 京太郎「やりました。目が覚めちゃったんで」 ・ ・ ・ 京太郎「あー」 京太郎「出雲大社とか、行ってみたいんすよねー」 照「なんで?」 京太郎「俺の親父、そっちの出身なんですよ」 照「へー」 京太郎「俺自身はあんまり行ったこと、ないんすけどねー」 照「そうなんだ」 京太郎「……あ」 京太郎「ちょっと、車線変更します」 照「判った。後ろ見ておく」 352 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID noWYNWDNO ソーリー、須賀プロの実家は神道関係なんですか? 353 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ultraQhna 特にそうじゃないと思います 354 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID LoveTrain sorede okasanha,naganosyushin nandayone 京太郎「あー」 照「何?」 京太郎「名古屋らへん通ったときに、味噌カツ食っときゃよかったなー……って」 照「ああ」 照「名古屋県の名物だもんね」 京太郎「そうそう、名古屋県の……」 京太郎「……」 京太郎「ん?」 京太郎「宮永プロ、宮永プロ」 京太郎「宇都宮は?」 照「餃子」 京太郎「いや、そういう話じゃなくて……」 京太郎「横浜は?」 照「中華街の餃子」 京太郎「いや……そうじゃなくて」 京太郎「神奈川って判ります?」 照「横浜県の……どこか」 京太郎「謝れ! 謝れ!」 ・ ・ ・ 京太郎(この人の頭から常識はどこへ行ってしまったんだろうか) 京太郎(神戸の場所を聞いたら大阪と言いやがりました) 京太郎(照さんの中では、阪神淡路大震災は大阪の中で起こったことになっていた) 京太郎(同じく、甲子園も大坂だと思っていた) 京太郎(大坂人に襲われやしないか) 京太郎(北九州を通過するから、念のために法律に引っ掛からない程度に用意はしたけど……) 京太郎(不安だぜ) 402 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MegeBara3 こら血祭りですわ 403 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA 血祭りやな。道頓堀に沈めたる 404 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChachaNO 大坂ざまあwwww いかにも自分がお好み焼きの元祖みたいな面しとるからそうなるんじゃw クライマックスシリーズになったらカープがトドメ刺したるけぇのぅ 405 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki 広島モンか 406 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA 広島風とかいうキャベツ焼きwww貧乏くさwww カープはベイスと逆クライマックスシリーズ争っとけや 407 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID catchamber おやおやおやおや、ちょーっと聞き捨てならない言葉が聞こえてきたねぃ 408 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChachaNO 粉盛ればええって思っとる大味貧乏舌の大坂民国人に言われとうないよ 盗人猛々しくて、本当に図々しい奴らじゃ 409 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SEraEgchi どっちも美味いんやし、どっちでもええやん 410 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki は?関東人か? 411 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SEraEgchi いや、大坂やけど……別にお好み焼きひとつで…… 412 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki ホンマに大坂やったら、あんたは恥や さっさと自害したらどうなん?碌な人間やないやろ もし近くにおったら、うちが直々に引導渡したるわ 413 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ultraQhna 大坂の恥やから黙っといて下さい。このバカタレ 414 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SEraEgchi ば、バカって……そんなキツい言葉使わんでもええやないか! 415 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount あ、あのー……もう落ち着こうよ 広島焼きもお好み焼きも美味しいからさ、ね? 416 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID k1nuEATG 広島風お好み焼きやろ。そこ、間違えんといて 417 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChachaNO 沈めたろうかこのボケがコラ 418 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA さては関東モンやろ もんじゃ焼きとかいう水だらけのケッチ臭いゲロみたいなもん食っとるし、 うどんのつゆはドス黒いし、街はせせこましくて人情の欠片もないしょーもない奴らやで 419 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii は?米所だかなんだか知らないけど、田舎者は黙ってなよ 420 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MegeBara3 コレだからトンキン土人は 421 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TAKEMEEE いい度胸だなテメエ、コラ お前らマナーも守れない犯罪多発地域に合わせて、眉間に尻穴こさえてやろうか? 422 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 浪花節とか、お節介の押し売りどもが…… 黙ってやるという、粋が判らないのか? 423 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS もんじゃは文字焼き。そもそも、粉ものの発祥はこっちだということを忘れてないか? まあ、発祥場所にみみっちく拘るようなお前らとは違うから、どうでもいいが 424 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChachaNO おどれコラ三下が黙っとれ、ボケが 425 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA 空港だかテーマパークだかも自分のもんにしとる恥知らずのトンキン土人が何言うとるんや 426 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii あれ、千葉が「こっちの方が客入りそうだから」って名前パクっただけだからね こっちは迷惑してんの。無駄に田舎者が来るから電車混むし 427 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS 東京のマナーが悪くなったのは、お前ら新参もののせいなんだよ 428 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 お前らの抗争のおかげで、厄介な暴対法を作られたのを忘れたとは言わせないからな 429 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO どうでもいいけどさ……あんたら、大坂じゃなくて、大“阪”だからね 430 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ShingekiBIG まーくん頑張ってほしいなー 431 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SAeKOshi ね 京太郎(……ん?) 京太郎(やえさんの呆れ声が聞こえた気がする) 京太郎(あー、なんか俺……大阪の字を間違って覚えてた気がする) 京太郎(うーん) 京太郎(生放送じゃないから、テレビの前でツッコミってのもないと思うんだけどな) 京太郎(発音は一緒だから、字にしないと変わらないし……) 京太郎(そもそも、俺の頭の中のことだし……) 京太郎(……) 京太郎(……愛か? 愛なのか?) 京太郎(空が落ちてくるのか?) 京太郎(これが……ニュータイプか。俺はニュータイプだったのか) 京太郎(ニュータイプ、いや、乳タイプは伊達じゃない!) 京太郎(違う! 俺が、ガンダムだ! 俺がガンダムだった!) 京太郎(乳ガンダムは伊達じゃない!) 京太郎(抱き締めたいな、やえさん!) 京太郎(乙女座じゃないけどセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられない!) 京太郎(届け! 俺の思いよ、やえさんに届け!) 京太郎(あなたが好きだ! あなたがいるから俺はここまで来れたんだ!) 京太郎(もっと、胸を増やしてくれ! そうしたら結婚しよう!) 照「……」 照「……どうしたの、須賀プロ」 京太郎「いや、愛は引力だなって」 照「?」 465 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii !? もっとって……この、スケベ。んへへ 466 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KUGYUUUU !? 努力はするけど……うん 467 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount !? え、えっと……あの、その 468 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID shrutupyou !? うるさい、そこっ 469 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 !? ち、ち、ち、ちくわ大明神…… 470 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChaliceH1 !? えっ、いや、ボ、ボクと君は親友で…… 471 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MOKOTANN !? ……えっち 472 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO !? さ、触らせたことあったっけ!? 473 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID catchamber !? い、いやー……幻聴とか疲れてるのかねぃ 474 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID LoveTrain !? えええ……!? 475 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KAMENride !? も、もっとですか……? 476 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 96chaDoRA !? ふぇぇえ!? おねーちゃん位まで、が、がんばるよっ! 477 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Daruidaly !? ……ダル 478 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID YOU908HTT !? あ、あったかいのと涼しいのいっぱいくれるの……? 479 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS なんだ?何か映ったのか? 480 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID PeachMMM ヤバい電波がINッ!したんじゃないっすか 481 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 いきなりこんなこと言うなんて、やはり長旅は疲れるみたいだな 482 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO 思考とかも混乱してそうね 483 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ShingekiBIG !? うわわ、凄い空耳だよー 484 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID k1nuEATG !? こ、子供は何人がええ……? 485 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 !? ……寝よう。きっと疲れてる 486 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 !? ……寝よう。今ならいい夢見れるから 487 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ARKWbjDrK !? 絞め落とされたいんかなぁー? 488 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HAgi4424 !? ……少し、休暇でも貰いましょうか。疲れているのかも知れない 489 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 何が起きてるのか判らないが……色々と今日は、やけにスレッドが騒がしいな 490 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS ああ……だがこのスレ、泣いているな 491 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO 何言ってんのあんた 京太郎「……来ないっすね」 照「何が?」 京太郎「モヒカンとか、重武装のクローンヤクザとか」 照「……は?」 京太郎「北九州だと、ハロウィンのお菓子欲しさに手榴弾投げ込んだり」 京太郎「挨拶がわりにバットで頭部を狙ったり」 京太郎「物陰に向かうとAK47やAK74のデッドコピーを突き付けられたり」 京太郎「道路にピアノ線が張ってあるって聞いたんすけど……」 照「……」 京太郎「いや、いくらかはオーバーに盛ってあるとしても……」 京太郎「警察署に拾った手榴弾を持っていくと、お金を貰える」 京太郎「そんな地域に、俺たちは今いるんですよ……」 照「……」 照「そ、そっか」 京太郎「……あ」 京太郎「何があっても、俺が守り抜くんで大丈夫っすからね!」 照「……う、うん」 照「そ、そっか」 京太郎「もう、覚悟完了してますからね」 京太郎「当方に迎撃の用意ありっすよ」 照「……そ、そう」 照(気兼ねなくバイクに乗れて嬉しいのか) 照(抗争……じゃなくて、高速使ってこうして回るのもあるのかな) 照(こんなにテンションか高い京ちゃんは初めて見る) 照(よっぽど、好きなんだろう) 照(京ちゃん、可愛いなぁ) 京太郎「飯、どうします?」 照「豚骨ラーメン食べたい」 京太郎「あ、いいっすねー! いいよ、いいよ!」 京太郎「どこのPAかなーっと……」 照「彼処にしよう」 京太郎「……ん? どこ?」 照「あの、並んでいるとこ」 京太郎「……宮永プロ」 照「何?」 京太郎「確かに、美味しそうですね」 照「うん」 ドヤッ 京太郎「でもあれは、下です。高速の下の道です」 京太郎「おまけに並んでるし……」 照「それが、何かどうかしたの?」 京太郎「いやー、俺らは急いでるわけじゃないっすか」 照「うん」 京太郎「下道に降りたら、時間をロスしますね?」 照「うん」 京太郎「しかも。並んでる店ならなおさらっすよ」 照「あー、なるほど」 京太郎「あー」 京太郎「福岡来るのは二度目かー」 照「そうなの?」 京太郎「ええ、ラジオの収録で来たっきりっすねー」 照「舞姫コンビか」 照「強力さには高校生の頃より研きがかかってるけど……倒せたんだったね」 京太郎「ええ」 京太郎「やえさん……元へ。小走先輩……じゃなくて」 京太郎「小走プロのおかげで」 照「なるほど」 照「……」 京太郎「……」 照「……」 照「……『やえさん』」 京太郎「……っ」 照「なるほど、なるほど」 照「ふーむ、ふむ、ふむ」 照「あ、別にサイドカーを踏んでるのと掛けてはないからね?」 京太郎「……聞いてませんよ」 照「いやー」 照「仲がいいんだね、小走プロと須賀プロは」 京太郎「……そりゃ、チームメイトですし」 京太郎「相方ですし、番組持ってますし、大学のときから知り合いですし……」 照「そうなの?」 京太郎「何がっすか?」 照「大学のときの知り合いって……」 京太郎「そうなんですよ」 京太郎「大学違うけど、部外からうちの大学の麻雀部に参加してて……」 京太郎「そのときに、いくらか顔合わせしてましたね」 照「なるほど」 京太郎「……実は」 京太郎「弘世先輩、辻垣内先輩もそうなんですけど……」 京太郎「小走先輩の牌譜を高校の時に見て……で、あの大学に顔出してるって知って」 京太郎「だから、あの大学を目指したってのが……あるんですよね」 照「憧れの先輩なんだ」 京太郎「ええ」 京太郎「三人とも、俺の最高の――憧れの先輩です!」 京太郎「高校の時、俺、この人たちみたいに打ちたいって……」 京太郎「そう思って……!」 照「……」 照「じゃあ、須賀プロは幸せだね」 京太郎「え?」 照「憧れの人たちの、隣に並べて」 京太郎「……はい!」 京太郎「これで、辻垣内先輩も同じチームなら言うことないんですけどねー」 京太郎「大学のときにやってた、あの二人のコンビ打ちは本当に強力でしたからね」 照「そうなんだ」 京太郎「いやー、真面目にヤバいっすよ」 京太郎「弘世先輩の狙撃を餌に、辻垣内先輩が他家の和了を潰しに行ったり」 京太郎「上手いところ、弘世先輩の当たり牌を捨てさせるように誘導したり」 京太郎「お互いが阿吽の呼吸で合わせて、どっちに逃げてもどうしようもないって状況つくったり」 京太郎「俺が見た中だと、最強のコンビですね」 照「なるほど」 照「……ところで」 照「普段からは、『やえさん』『京太郎くん』の呼び方で?」 京太郎「いやいや、まさか」 京太郎「あの人……俺に対して割りと辛辣っつーか、ぞんざいな扱いするんですもん」 京太郎「もっと打ち解けたいんだけどなー。どうしたらいいんだろうなー」 照「小走プロのこと、大好きなんだね」 京太郎「超! 超! 超! 大好きっすよ!」 528 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChaliceH1 この、全身から発せられる好き好き大好きオーラ 529 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID mairuMMM なんや、大型犬みたいやね 530 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SMSMHIMEko 首輪付けちみたいとよ 531 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SEraEgchi 先輩に対しては、常にこんな感じっぽいなー 532 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID semaitoko え?いや?それは……あれ、おかしいわね? 533 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS …… 534 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 …… 535 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO 536 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 麻雀って楽しいよね☆ 537 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 一緒に楽しもうよ 538 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO 女の趣味が……やっぱり……いやまさか…… 539 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KO1SAIKYo9 小走プロって、どこの出身やったっけ? 540 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount 奈良の晩成高校だね。凄く面倒見がいい人って聞くよ 541 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii 542 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 96chaDoRA 須賀プロ、巨乳好きって…… 543 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID YOU908HTT えぇぇ…… 544 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TOMOkiii 須賀プロはやっぱりろりこんだったんですね しつぼうしました。ちゃちゃのんのふぁんをやめます 545 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChachaNO じゃけえ、なして!? 546 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 巨乳好きでしょ 小走プロが巨乳だったら、今ごろ土下座してまで口説き落として結婚してると思… 547 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount だろうねー 548 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO 覚えてろ。全国ネットで…… 京太郎「あー」 京太郎(……ここで、全国ネットで結婚して欲しいと叫んだらどうなるか) 京太郎(冗談だって、流されはしないだろうけど……) 京太郎(『あんた正気?』) 京太郎(『全国ネットで言う内容じゃないでしょ』) 京太郎(『流石の私も我慢の限界。ふざけるにしても度が過ぎてる』) 京太郎(『私に二度と近寄るな。傍迷惑なこと、するなっての』) 京太郎(これぐらい言われそう。凄い冷たい目で) 京太郎(そうなったら俺、多分死ぬわ。蝉みたいに死ぬ) 京太郎(……まあ) 京太郎(まだ早いよな。俺の歳で結婚とかさ) 京太郎(家族欲しいけど) 京太郎(あと、小走先輩の迷惑になること……したくないっつーかさ) 京太郎(……) 京太郎(本当に、あの人が巨乳ならなぁ……) 京太郎(流石に、彼女が貧乳・貧乳・アンド貧乳ってのは……) 京太郎(いや、非常にゲスい話だけど……悲しいし) 京太郎(……あー) 京太郎(合コンとかもろもろ全部込みでも、一回も巨乳に巡りあったことないわ) 京太郎(せめて、普通乳と一回ぐらいは付き合いたい) 京太郎(その一回が最後になるかもしれないけど……) 京太郎(なんで俺、巨乳に縁がないんだよ) 京太郎(これが漫画ならなぁ……) 京太郎(おっきい枠で、松実プロとか玄さんとか愛宕選手とかシロさんとか) 京太郎(なかなかになかなか枠で、淡とか憧とか……) 京太郎(そういうフラグ立ってるんだろうけどなぁ……) 京太郎(ないんだよなぁ……そういうのは) 京太郎(松実プロはなんか、多分俺のこと知り合いのプロとしか見なしてないだろうし) 京太郎(愛宕選手には……ユニフォーム交換の件で引かれてそうだし) 京太郎(玄さんもシロさんも俺を男と見なしてないし) 京太郎(憧にはからかわれるっていうか、色々あるし……淡は話してくれるけど、そこまで詳しくないし) 京太郎(あー) 京太郎(リア充爆発しろ) 京太郎(俺にもそういう、モテモテオーラ来ないかな) 京太郎(なんとなく残念とか、いい人とまりとか……) 京太郎(そういう感じにならない奴) 京太郎(あー) 京太郎(一生友達宣言されたり、フラレたりしない程度でいいからさ) 京太郎(……) 京太郎(思ってたのと違うとか、いい人だとは思うんだけどとか) 京太郎(なんか軽そうとか、自分より女子力高い相手はちょっととか) 京太郎(無意識に浮気しそうとか、女の子勝手に連れてきそうとか) 京太郎(好き勝手言われるし……言いがかりつけられるし……) 京太郎(……) 京太郎(……あー) 京太郎(一度は巨乳と付き合いたい) 照「……」 京太郎(いや、胸で差別はしねーけど) 京太郎(別に、穏乃と灼のことも……不満はないし……) 京太郎(……いや、フラレたって不満っていうかなんていうかはあるけど) 京太郎(貧乳だから、何が悪いって訳でもないし……交際ってのは好みとは違うし……) 京太郎(正直、人柄の話ならやえさんとか一さんもドンピシャ最高だし) 京太郎(……) 京太郎(……でもさぁ) 京太郎(やっぱり、好みを追い求めるのは人情だよな) 京太郎(……はぁ) 京太郎(家族、欲しいなぁ……) 京太郎(どっかにD以上で明るくて家事ができて頼りになってかっこよくて) 京太郎(可愛くてエロくて俺の仕事に理解があって、辛いときは支えてくれて) 京太郎(趣味があ……わなくてもいいからお互い歩み寄れて) 京太郎(俺のこと、好きで居てくれる女の子いないかなぁ……落ちてないかなぁ……) 京太郎(あー) 京太郎(いっそ、10年ぐらいあの小学生たちが育つのを待つのも……) 京太郎(……ないない) 京太郎(倫理的にもアウトだし、普通に10年後には俺みたいな奴のことは忘れてるだろ) 京太郎(それでいいもんなー) 京太郎(俺とのことなんて忘れるくらいに、幸せになって楽しく過ごしてくれりゃあなー) 京太郎(あー) 京太郎(愛が欲しい) 京太郎(あー) 京太郎(陽介たちと飲みたい。あいつらどうしてるんだろうか、スゲー気になる) 京太郎(主に古市) 京太郎(ロリっ娘と結ばれたのか、巨乳おねーさんと結ばれたのか……アイツに聞かなくてはならない) 京太郎(後者なら、祝福するけど思いっきり内股蹴ってやる) 京太郎(シンは巨乳の彼女いるしよぉ……) 京太郎(陽介……特に悪いこともしてないのに残念って言われる俺たちの仲なら、判ってくれるよな?) 京太郎(……はぁ) 京太郎(ハギヨシさん、実は男装とかないのか……?) 京太郎(ないのか……?) 京太郎(ないのかなぁ……?) 京太郎(いや、あの人は男だからいいっていうか……同性の友人って関係を捨てたくないけど……) 京太郎(スゲーそっくりな妹さんとか、いないもんかね) 京太郎(……) 京太郎(あー) 京太郎(何言ってるんだろう、俺は一体) 京太郎(流石に大学卒業してからそこそこ経つから、人恋しいぜ) 照「……考え事?」 京太郎「あ、はい。すみません」 照「どうしたの?」 京太郎「いやー、大学の友人と九州旅行を考えてたことがあったんですけど」 照「ほうほう」 京太郎「それが、お流れになったのを思い出しまして」 照「……そっか」 照「残念だったね」 京太郎「ああ、はい」 照「理由……聞いてもいい?」 京太郎「あ、スゲー単純な理由っすよ?」 照「何?」 京太郎「九州じゃなくて、海外旅行になりました」 照「あー」 照「飛行機乗るから?」 京太郎「どっちにしろ飛行機乗るから、じゃあ海外にって」 照「九州や北海道も海のむこうだから、海外だよね」 647 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount どこに行ったんだろ? 648 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID HOKU10ki ドイツやろ 649 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID NGLwaKiwi NewZealand! 650 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ramenMGDV theUS! 651 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? フランスでしょう 652 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? グルジア! 653 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 香港 京太郎「アーカムシティにいくか、ラクーンシティにいくか」 京太郎「タイのロア……なんちゃらとか、大英帝国図書館とか」 京太郎「色々、あれやこれや考えたんですけどねー」 照「へえ」 京太郎「……っと、PAだ」 京太郎「入りましょうか」 照「うん」 京太郎「ラーメン、ラーメン」 京太郎「いやー、楽しみでしょうがないなぁ……」 670 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID LegenDA30 あー、やっぱりこうなるか 671 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA 予想通りやな 672 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TOMOkiii 流石、いやでしょう 673 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii トイレ行ってたんだけど、何があったの? 674 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ramenMGDV コナオトシ、ハリガネ、バリカタ、カタ、ヤワ、バリヤワを替え玉順繰りに素早く食べていく感じでスネ 675 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID YOU908HTT あったかぁ~いの、いっぱい入れていいの? 676 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MOKOTANN がんばって、おかるとすれいやー 677 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ShingekiBIG こういう風に、誰かと旅行したいなー 678 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO ……ふう、電話越しに怒鳴り付けてやったわ んで何があった? 京太郎「……あの」 京太郎「早食いって、俺、猫舌なんだけど」 京太郎「猫舌なんだけど」 照「問題ない」 京太郎「マジっすか!? な、なんか猫舌対策とか――」 照「ない」 照「猫舌で、早く食べれない須賀プロに私が勝つ」 照「何も問題ない」 京太郎「それが人間のすることよォ!」 京太郎「なんて番組なんだよ……」 照「用意して、須賀プロ」 照「猫舌に生まれてきたことを……後悔する用意を、ね」 京太郎「くそっ」 京太郎「悪役みたいなオーラ、出しやがって……!」 京太郎(……いや) 京太郎(あれは、『飢えて』いる目だ……) 京太郎(文字通り、飢えている……照さんは空腹なんだろう) 京太郎(俺がゆっくり食べている間に、俺が喰うべきラーメンを掠めようって……) 京太郎(そんな魂胆なんだろうな) 京太郎(……だけどあなたには誤算がある) 京太郎(俺はまだ……俺の舌はまだ、その正体をあなたに見せてはいない) 京太郎(熱いお茶を啜らなきゃいけないとき……) 京太郎(カメラ的に、湯気が上がるスープを飲まなきゃならないとき……) 京太郎(そして何より……腹が減ってどうしようもなくて、冷ましている暇がなくがっつくとき……!) 京太郎(そんなときの為に編み出した、俺の技術……) 京太郎(名付けて、『食欲旺盛な空間(ハングリー・スペース)』を……!) 京太郎(……安直すぎるネーミングか?) 714 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ramenMGDV 負けた方が余計に奥のお札を剥がしにいくようでスネ 715 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 96chaDoRA 大丈夫かなぁ……? 716 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii どっち応援しよう 京太郎「思ったんですけどね……」 照「何?」 京太郎「これってまあ、俺が不利な訳じゃないっすか」 京太郎「言うなれば、結果が見えてる勝負」 京太郎「これって、テレビ的にはどうなのかなー……と」 照「……」 京太郎「だから、盛り上げる為に……俺がやる気を出すために……」 京太郎「もっと――」 照「須賀プロ」 京太郎「……はい?」 照「結果が見えてても、それを楽しみにする」 照「様式美というものがある」 京太郎「アッハイ」 京太郎(乗ってこない……) 京太郎(流石に、勝負事になるとこの人は違うな……リソース全部突っ込んでくる) 照「ただまあ……話を聞きはするよ」 照「言ってみて」 京太郎「聞いてくれるだけ、オッケーっすね」 京太郎「どうですか?」 京太郎「負けた方は、この撮影中のおみやげの費用を全部出すっつーのは」 照「……」 京太郎(……お互い、ある程度貯蓄はあるだろうし) 京太郎(現金を賭けるのは不味いけど、こういう費用系はセーフ) 京太郎(どことなくシュールさやギャグっぽさを醸し出しつつ、当人たちは至って真剣) 京太郎(流石にある程度金はあるとは言っても、懐は痛む) 京太郎(向こうはともかく……俺の方は特に) 京太郎(だが、だからこそ……) 京太郎(俺の方からこういう提案をすることに、この人は違和感を覚える筈だ) 京太郎(そういう、心理戦の土俵に乗せてやるぜ……!) 京太郎(裏をかいているのか、裏の裏の裏の先まで考えているのか) 京太郎(そういう勝負に持ち込みたい) 京太郎(……いや、別に勝負する必要はないんだけどさ。そんな感じの) 京太郎(でも……) 京太郎(どんな形でも、あなたと勝負できるっつーのに) 京太郎(本気にならないわけがないだろ? 勝ち癖つけたいし) 照「……なるほど」 照「面白いね、そういうの」 京太郎「じゃあ……」 照「でも――」 照「――生温い」 照「『負けた方が勝った方の言うことをなんでも聞く』」 照「猫舌なのに、こんな勝負を持ちかけてくるぐらいなんだから……自信はある筈」 照「それとも、そう思わせたいだけかも知れないけど……」 照「どうせ賭けるなら、もっと大きく賭けようか」 照「どう? 勝負する?」 京太郎「――ッ」 京太郎(おいおい、レイズしてくる……だって!?) 京太郎(流石は、宮永照だ) 京太郎(この人は……本当にこういうのに強い) 京太郎(感覚なのか、経験なのか) 京太郎(百戦錬磨だぜ……マジにグレートだよ、こいつぁ) 京太郎(……) 京太郎(たかがラーメンを早食いするだけなのに、なんでこんな真剣なんだろうな……俺) 京太郎(……どうするべきだ?) 京太郎(照さんは基本、甘いものやお菓子を食ってる姿しか見せてない) 京太郎(実質のところ、あの人も何か隠しているかも知れない) 京太郎(そこまでの賭けをしても、勝てる何かを……) 京太郎(或いは、俺にそう思わせるのが目的か……?) 京太郎(……) 京太郎(正直、『食欲旺盛な空間(ハングリー・スペース)』は俺にも負担が大きいんだよな) 京太郎(前に……) 京太郎(前戯中に舌が吊ったことを思い出す) 京太郎(あれ、首筋の辺りがビキィってなって……ものすげー痛いんだよな) 京太郎(翌日舌が筋肉痛になったし) 京太郎(照さんがどこまで強いのか、それが問題だよな) 京太郎(……) 京太郎(やべーな……やべーよ) 京太郎(こういう読みあい、スゲー楽しいぜ!) 京太郎(流石は照さんだ! わかってるぜ!) 京太郎「……その勝負」 京太郎「受けてたちますよ……ええ」 京太郎「『俺の魂を賭けよう』」 照「――グッド!」 照(なんでもいいけど……) 照(お腹すいた) 照(京ちゃんの目が生き生きしてて、何よりだけど) 京太郎「――いただきます!」 照「――いただきます!」 京太郎(ここは――速攻で) 京太郎(麺を挟んで持ち上げて、空気で一気に放熱!) 京太郎(そして……) 京太郎(湯気を掻き分けながら、喰うッ!) 照「!?」 照「猫舌なのに……早い?」 京太郎(敏感な部分が当たるなら、それほどじゃない部分をぶつけて――) 京太郎(更に、毎回接触点を変えることで熱によるダメージを緩和!) 京太郎(おまけに舌を丸めて空気のクッションを作り……) 京太郎(素早く舌を動かすことで、空気との相対速度で舌を空冷ッ) 京太郎(これが――『食欲旺盛な空間(ハングリー・スペース)』だッ!) 京太郎「……フフ」 京太郎「俺のことを、甘く見ましたね?」 京太郎「俺は確かに猫舌ですが――」 京太郎「――舌使いが、相当に上手いんすよッ!」 746 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 96chaDoRA へ……えぇぇぇぇえ!? 747 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KUGYUUUU なにいってんだこいつ一体 748 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii 知ってるけどさ、わざわざ大声で宣言する必要あるの? 749 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TOMOkiii 舌使いが上手い(意味深) 750 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TAKEMEEE こりゃ、おしゃぶり仕込まれてますわ 751 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MIHspring 意味深も何も直球過ぎて…… 752 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SMSMHIMEko 犬みたいやけん、バター犬? 753 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO もう口閉じて命を神に返せ、バカ男 754 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 キスも上手いんだろうね 755 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 いけない子だね☆ 756 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO き、キスって……なんか急に感触が 757 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChaliceH1 手も相当だけどね 758 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount ああ、うん 759 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 うん、キスはそうだろうね 京太郎「うにゅぁぁぁぁあああー――――!?」 京太郎「し、しは(舌)がふる(吊る)ぅぅぅう」 京太郎(さ……) 京太郎(最近あんまり動かしてなかったぁぁぁぁあぁあー――――!) 京太郎「い、痛でェェェェェェェェ」 京太郎「痛ィィィィィィィイ」 京太郎「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」 京太郎「HEYYYYY――――HEEEEE――HYYYYYYYY」 照「……なるほど」 照「勝利を確信して、テレビ的に盛り上げるために」 照「ブレイクダンスをしてるのか」 760 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount あー 761 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii そりゃラーメンは、さくらんぼみたいに上手くはいかないって おとなしくふーふーしてなよ。猫舌なんだから 762 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID noWYNWDNO オーノーだズラ 763 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID catchamber いやー、なるほどなるほど……なるほどねぃ 764 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SEraEgchi そら、口は達者やもんな 765 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS 発音や発声練習もしてるからな 766 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 あ、ああ……そうだな 京太郎「し、舌が痛い……」 照「……お腹いっぱい」 照「流石に、お菓子ほどは入らないか」 京太郎「この勝負……つまり」 照「ドローになるね」 京太郎「……」 京太郎「……グダグダっすね」 照「ある意味、この番組らしいんじゃないのかな?」 ・ ・ ・ 照「それじゃあ、お腹も満たされたし出発しようか」 京太郎「うっす」 照「……何を聞いてたの?」 京太郎「飛行場の情報っすね」 京太郎「そういう無線、拾える奴です……違法じゃなく」 照「へー」 照「……飛行場?」 照「なんで? 飛行場、なんで?」 京太郎「あー」 京太郎「飛行機向けに飛行場の周りの天気的なのを通達してるのがあって……」 京太郎「飛行機って、デリケートらしいんすよ」 京太郎「だから、普通にラジオとかで雲を確認するよりも」 京太郎「周りの雲とか気象状態の把握にはいいんですよね。こいつは」 京太郎「天気予報に使われてたりもしますんで……中々、いい予報なんですよ」 照「そうなんだ」 京太郎「……で」 京太郎「鹿児島、火山灰だとか」 照「……あー」 照「流石、死の国」 京太郎「それを言うなら、火の国です」 京太郎「しかも、火の国は熊本っすよ?」 照「あー……」 照「正直、地理の時間に上から順に覚えていったから……下の方はちょっと」 785 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ATGheroA これだから東京もんは 786 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 待て、こいつは長野出身だ 787 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KUGYUUUU 実際、色々怪しいな 788 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 96chaDoRA わ、私も…… 789 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii 奈良と長野と関東しか覚えてない 790 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID mairuMMM 九州ば忘れるとか、急襲するよ 791 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID NGLwaKiwi ニホンゴ、ムズカシイ!ニホンチズ、ムズカシイ! 792 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? どこが一番お金持ち? 793 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ShingekiBIG と、東北ならいいんだけど……南はー 794 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MOKOTANN 真ん中以外は……えと 795 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO あんたら、高校で何勉強してたのよ! 京太郎「ごめんなさい。こんな人が長野出身でごめんなさい」 照「わからないものは、わからない」 京太郎「長野の評判下げるのやめて下さいよ……」 照「善処する」 京太郎「……宮永プロ」 照「前向きに検討する」 京太郎「……おい」 照「ただいま審議中なので、考えさせてもらう」 京太郎「なあ!」 京太郎「それ、全部『NO!』じゃないっすか!」 照「そうとも言う」 京太郎「そうとも言う、じゃねーよ! 謝れ! 九州の人に謝れ!」 照「遺憾の意を表明する」 京太郎「謝る気ねーのかよ! むしろ、逆ギレしてるのかよ! なんでだよ!」 京太郎「高尚な言い方をしても、逆ギレには変わりないっすからね?」 照「高尚……?」 照「むしろ、政治家の真似だから低俗な言葉……」 京太郎「やめて! この番組、社会風刺番組じゃないから!」 京太郎「もうやだ」 京太郎「見直したと思ったら、すぐこれだよ……この人」 照「?」 京太郎「二十代にもなって、首をかしげんで下さいよ」 照「じゃあ、折る?」 京太郎「その二択はおかしい」 照「……女性に、歳の話をするから悪い」 京太郎「……あ」 京太郎「ごめんなさい。言う通りでした」 照「素直でよろしい」 800 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? いつのまにか、てるてるすっかりぽんこつになったな 801 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 昔はちゃんとあれこれできてたのにな 802 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 一体、高校と今で何が起きたのか 803 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 女になったんじゃねーの?(ゲス顔) 804 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 状態が逆ならそう思うんだけどなぁ…… 806 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? だが待ってほしい。他の番組ならてるてるは真っ当じゃないか? 807 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 多分、オフの日は完全にスイッチ切れるんじゃねーの? 808 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? スッガといると、オフの日並みにリラックスできるんですね。わかります 809 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? なおスッガはストレスを溜める模様 810 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? スッガが、人をだらけさせたりぽんこつにする電波でも発信してるんじゃねーの? 811 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? スッガがてるてるを腑抜けにしてしまったのか…… 812 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? てるてるなりの、好き好きアピールとか…… 813 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? オフの日は、こうして二人でのんびり過ごしてるんだろうな 814 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? ファッ!? 815 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? いくら胸がまるでないとはいえ、美人の女の子からここまで甘えられて手を出さない そんな筈がない。そんなのはおかしい。いくら胸がまるでないとはいえ、流石に 816 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 答え自分で言っとるがな 817 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? まあ、なんだかんだ相性はいいよな。この二人 818 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 基本できるスッガと絞めるとこ絞めるてるてる 819 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? てるてる、普段はだらけ切っとるけどな 820 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? てるてるとスッガは付き合ってたんですか? しつぼうしました。ちゃちゃのんのふぁんをやめます 821 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChachaNO じゃけえ、なして!? 822 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? まあ、一行目見た瞬間NG余裕でした 823 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? なんだ、誤爆か? 824 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? え?あわあわとじゃねーの? 825 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii そんなわけ、あるわけないじゃん 826 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? そうだよ。あわあわがスッガと付き合うかよw現実見ろよwww 827 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii ……そうとも限らないでしょ。お互い若いんだから、何があるか判らないし 828 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? もこたんだろ もこたんと絡むと、スッガのイケメン度は5割り増しになるからな 829 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MOKOTANN えと……す、すがぷろかっこいい 830 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 松実プロじゃねーの?上裸見せたし オフの日はあったかいのいっぱい、注いでるんだろ?(ゲス顔) 831 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID YOU908HTT い、いっぱい持ってるのぉ……? 832 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 姉帯さんだろ スッガなら姉帯さんが倒れても支えられるんだぞ 833 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ShingekiBIG お、お姫様だっことかどうかなー? 834 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 咲ちゃんは? 835 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID catchamber 咏ちゃんに見えた。訴訟 836 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 美人な方の愛宕こと絹ちゃんと結婚して、最強のサッカー選手を作ろう! な! 837 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID k1nuEATG こ、子作りは早いんやないかなー 愛宕選手も暫く現役やろうし、夫婦の時間も必要やろうし…… あと、姉の方の愛宕も美人さんで可愛いやろ! 838 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 不屈繋がりで、花田プロは? 単純に、須賀プロに誉め殺されて真っ赤な花田プロを想像すると可愛いというか…… すばら可愛いよすばら 839 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SBRSBRKH い、いやー……そういうのは、どうなんでしょうか……? 須賀プロの回りにも、麻雀プロにも美形が多いですし 840 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 小鍛治プロは……? 841 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 瑞原プロなんてどうかなっ☆ 842 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? (おっ、本人か?) 843 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 高校時代の先輩の、竹井アナは? 844 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID semaitoko いやー、いくら竹井アナが美人で美男美女カップルになるとしてもそれはないわねー 845 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID eomotRev 執事サンでしょ 846 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TAKEMEEE ドッキリ・インシデントで醸し出されたまさにブッダめいた執事へのアトモスフィア 847 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MIHspring 日本語でお願いします そう頼む私は女であり、その胸は豊満だった。 848 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID shrutupyou ホ……いや、なにこれ 849 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 大学時代の先輩の、荒川プロじゃないの? 850 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ARKWbjDrK 大学時代の先輩なら、師匠である辻垣内プロとかどうなん? 851 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 いや、やはり先輩であり師匠であり、チームメイトである弘世プロでどうだ? 852 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS 一応は大学時代からの知り合いで、師匠で、チームメイトで、コンビである小走プロじゃないんだろうか 853 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? やっぱり京やえがナンバーワン 854 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO いや、喧嘩ばっかりしてるだろ 855 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 京やえの安定感 856 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO 安定要素なんて、どこにもないでしょ 857 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? スッガがあんなに生き生きと弄ってるのあの人だけだもんな 858 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO いじられてる側の気持ちはどうなるのよ 859 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? スッガがツッコミじゃなくて、ツッコミ待ちになるのはあの人だけだもんな 860 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO いや、普通に他にもいるでしょ 861 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 全身から、犬のような好き好き大好きオーラだしてるもんな 862 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO いやいやいやいや ◇ ◆ ◇ オカルトスレイヤーはトリイを潜る。 夜の神社は「怖い、怖い、実際怖い」のフレーズでお馴染みの、赤い満月に照らされていた。 「そういえば」しめやかにテル・ミヤナガが口を開いた。華奢で細い手足、平坦な胸。 「夜の神社は」彼女はアンタイデジタルのタツジン。水面めいた瞳を光らせて「出るらしい」 「出るって」おそるおそる問いかけるオカルトスレイヤーに、「ひとつしかない」テルは無感情に答える。 「アイエエエ……」呟きながらも、オカルトスレイヤーの眼は休みなく観察していた。 神社はウツセミ・ジツめいたもぬけの殻。茂みががさりと揺れた。コワイ! 「昼は外から来るものを遮断していて、夜は内から出るものを封じている。それが神社」 辺りを見回しながら、テルはテツキウ・スリケンを取り出した。彼女には何が見えているのか? 実際、ここはジゴクめいた土地。コジキにもカゴシマはオカルト・マカイと記されている。 ……。 ……。 ……。 「宮永プロ、それはマジっすか」 正直、あんまり聞きたくはなかった話だ。 別に、霊をいるとは信じてはいない。 あるならあるで仕方ないし、実際、霊が真剣にいるか云々よりも、それを通していかに楽しむかが―― つまりは、心霊スポットをどう、話のダシやネタに使うかが重要だと、その程度に京太郎は考えていた。 無理に、いないと主張もしなければいるとも主張しない。 ただ、この世には科学で割りきれないことがある――。 そんな風に、思っていた。 照「……」 京太郎「いや、何か言ってくださいよ!」 京太郎「急に黙られたら、マジ怖いっすから!」 対戦相手の本質を見抜く、照魔鏡という能力を有している。 それが故に――感受性が高いが故に、何かとチャンネルが繋がってしまうのではないか。 京太郎は、肌を粟立たせた。 でもまさか、そんなウキヨエめいた出来事が実際に起こるなんて……。 いるかもしれないし、いないかもしれない。 いたら実際コワイが、いるかもと思って心霊スポットに向かうのは、 配牌を開く親番めいていて、恐怖が好奇心と相乗効果を生み、却ってそれがたまらない刺激になる。 でも、それを――明確に見えると、そこにいると言われていれば話は違う。 胡散臭い霊能力者などではなく、ある種の信頼と確信を抱ける――宮永照。 彼女が「いる」と言ったら、実際にいると思えてしまうのだ。 ……。 ……。 ……。 第2部「キョータロ殺伐都市」より、「スリケン・ボール・ラン」 これまでのあらすじ:麻雀プロとなったキョウタロウ・スガとテル・ミヤナガは殺伐都市フクオカを通り抜け、 実際マカイじみたユーレイ都市カゴシマへとゆるりとインテリジェント・サイド・バシャで向かっていた。 オカルトスレイヤーは常人の1000倍の脚力を持つ為、走った方が実際早いが、「急ぐと死ぬ」ミヤモト・マサシの言葉である。 リュウモンブチ・ザイバツのザイバツ・グランドマスターからのアカガミめいた指令。 「カゴシマに行く。いいね?」「アッハイ」虚ろな目のオカルトスレイヤーは、是非もなく頷くしかない。 なんたる悪魔的な指令か。たが、カネモチには逆らえない。ショッギョ・ムッジョ。 オカルトスレイヤーにとってこれは、まさにお約束・インシデントであった。 二人を乗せたサイド・バシャは東京から走り出した。残された時間は2日。 オカルトスレイヤーは馬車馬じみたペースで働かされている。それまでに帰らないとクビだ。 紆余曲折の末、オカルトスレイヤーとテルを乗せたオートモーター・サイド・バシャが神社に到着する。 時刻はまさにウシミツ・アワー。妖魔が跋扈する闇の時刻である。コワイ! ……。 ……。 ……。 京太郎「……」 京太郎「いやいやいやいや」 京太郎「そりゃあね、俺も、肝だめしに何度か行ってますよ?」 京太郎「神隠しじみたことに引っ掛かって、携帯も通じない、よくわからん彼岸花だらけのとことか」 京太郎「変な立て看板がある廃村とか、崩壊寸前の別荘地とか……」 京太郎「まあ、そんな不思議体験はしてます」 京太郎「ただまあ、実際は道に迷っただけでしょうし……特に何もなかった」 京太郎「いや、その」 京太郎「そういうのを自分からやりにいく程度には、その手の話は好きですよ。ええ」 京太郎「いや、でも……」 照「……」 京太郎「幽霊とか、出るとか、そんなのは……」 京太郎「なんというか、にわかに信じられないっつーか」 京太郎「マジでそんなオカルトあるのかっつーか」 京太郎「そんな感じ、なんですけど……」 照「……」 877 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 96chaDoRA 大丈夫かなぁ……? 878 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO ありゃ、相当テンパってるな。口数がいつもより多すぎる 880 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID NOyoNOyo3 違いがわからないのよー 881 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SBRSBRKH それだけ、須賀プロのことをよく観察しているということでしょう!実にすばらです! 882 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO ぬぐっ 883 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS 好奇心で虎の尾を踏みに行くタイプだからな 884 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID PeachMMM 意外に怖がりっすね。ちょっと可愛いかも… 今度幽霊のフリして驚かしてみても…… 885 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 やめとけ。本物になりたくないなら 886 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID PeachMMM どういうことっすか? 887 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 まず物理で防御にかかるから、下手したら頭蓋骨を砕かれる 888 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID PeachMMM ひっ 889 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO いや、流石にビビって人殺すようなことはしないでしょ。半殺しくらいに手加減するって 890 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 ちくわ大明神 891 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii あっ 照「……冗談」 京太郎「あ、冗談っすかー。なんだ、よかったっすよー」 照「うん」 京太郎「……」 照「……」 京太郎「……」 照「……」 京太郎「……宮永プロ。ちゃんと、俺の方を見て言ってくださいよ」 照「……見つめあうと、素直におしゃべりできないから」 京太郎「今、津波のような激しい恐怖に俺は震えてます」 照「……大丈夫。ついちゃった以上、もう頑張るしかない」 京太郎「100%勇気っていうか、100%物理です」 京太郎「頑張っても、もうどうにもなりません」 照「……」 京太郎「オカルトスレイヤーというか、今の俺はオカルトにスレイヤーされます」 京太郎「明日も、希望も、糞もないって……」 京太郎「絶望しかない……」 照「……」 照「若い京ちゃんには夢があるから、大丈夫」 照「もう若くないアラフォーと違って、京ちゃんは絶望する必要がない」 京太郎「ここで唐突にアラフォーディスかよ!?」 京太郎「ナンデ!? アラフォーナンデ!?」 照「須賀プロ」 照「女性に向かってアラフォー連呼は失礼だよ」 京太郎「アッハイ」 900 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID shinobayu 901 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID catchamber 902 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 903 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 904 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID noWYNWDNO わ、私はまだセーフ…… 905 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO 別にアラフォーでも、結婚してないだけで恋人くらいいるでしょ 906 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID noWYNWDNO 907 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID LoveTrain 京ちゃんって、いま…… 908 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 何か今、人影が映ったような…… 909 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 ちくわ大明神 910 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount 金剛蔵王権現 911 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID k1nuEATG 愛宕権現 912 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 ああいや、見間違えだった 913 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID PeachMMM 人騒がせっすね……お見合い始めたアラフォーめいてるっす 914 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID LegenDA30 あ、あのな……そのさ、アラフォー恋愛ネタにつっこむのも不粋なんだろうが…… ひょっとしたらこの中にもそういうのにショック受ける人間いるかもしれないし、控え目にしてやったらどう? 915 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KAMENride どうしてですか? 916 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID LegenDA30 いや、恋愛事情なんてそれぞれだし…… 仕事と恋の両立が難しくてタイミングがあわなかったりとか、人によっては苦い思い出があるだろ? 917 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KAMENride なるほど! 仕事の為に恋を捨てたんですね!素敵です! 仕事が恋人だから、恋人はいないんですね! そこまでして仕事に打ち込むなんて、そんけーです! 918 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID shinobayu イヤァソロソロジッカノメガキタイジャナクテアキラメデモナクアナタノスキニシタラッテオウエンニイ 919 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID catchamber ヤメロチガウソコマデカッコイイモノジャナインダッテ 920 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 ヤメテソンナイッショウシゴトシカナイミタイニイワナイデ 921 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 ソウダネシゴトガリユウダッタラドンナニヨカッタロウネ 922 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MegeBara3 そんなこと言うても、実際は恋人くらいおるんやないんですか? 小鍛治プロたちみたく隠しとるだけで… 923 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID shinobayu ンアーッ! 924 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID catchamber サヨナラ! 925 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 アバーッ! 926 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 グワーッ! 927 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KAMENride 普通の幸せも、自分なりの幸せも追い求めてるって…… やっぱり大人の女はカッコイイです! 憧れます! 928 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KAJYUYU3 やめろ。追い討ちをするな もう死んでる 京太郎「……なんか、悲鳴が聞こえた気がする」 照「……」 照「……そうだろうね」 京太郎「耳鳴りし始めるし……やっぱ、疲れてるのか?」 照「大丈夫」 照「須賀プロは若いから、その程度ならすぐ直せる」 照「……アラフォーと違って」 ――アラフォーと違って。 京太郎「またアラフォーディス!?」 京太郎「止めてくださいよ、一部方面に喧嘩を売るのは!」 京太郎「そういうことを言ってると、いずれ自分が同じ立場になるんですよ!」 照「……ならない」 照「私には結婚の予定がある」 京太郎「へっ」 京太郎「お相手、いるんですか?」 照「うん」 京太郎「……訊いても?」 照「うん」 照「須賀プロ」 京太郎「なんすか?」 照「……須賀プロ」 京太郎「だから、なんすか?」 照「だから、須賀プロ」 京太郎「えっ……? いやあの、何度も呼びかけてどうしたんですか?」 照「……」 照「相手、須賀プロ」 京太郎「えっ」 照「……」 京太郎「えっ」 照「……」 京太郎「えっ」 照「……」 京太郎「いやあの……」 照「約束したはず」 京太郎「えっ」 照「だから、私はあんな恥ずかしいことも受け入れたのに……」 京太郎「えっ」 京太郎「えっ」 京太郎「えっ」 京太郎「オレェ?」 940 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KUGYUUUU あ゛? 941 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SAeKOshi いい゛っ? 942 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 96chaDoRA ええええええええええええええええええ!? 943 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO なんで!?婚約なんで!? 944 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SEraEgchi おめでたやなー 945 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount そっか……うん。幸せなんだね 946 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 ちくわ大明神(おめでと…) 947 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii もう寝る…… 948 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO ちょっと待て、なにやらかした 949 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 これは見るからに須賀プロのケジメ案件だな 950 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS ちょっと待て……またか?『再び』か? 951 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID semaitoko まあ、落ち着きましょう 落ち着いてワームホールを探すのよ 952 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TOMOkiii ワームホールが見つからないのでしつぼうしました。ちゃちゃのんのふぁんをやめます 953 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChachaNO もうやめて……限界じゃ…… 照「あれは小学生のときだった……」 照『もう私、シャドームーンはやりたくない』 照『皆から、リアル怪人って呼ばれたくない』 照『そろそろ、ヒーローになりたい』 京太郎『……』 京太郎『……大丈夫だよ、照ねーちゃん』 照『……何が?』 京太郎『ねーちゃんが怪人って苛められても、俺が守ってやる』 京太郎『俺は弱いし、ガキだけど……男だから、女の子を守るんだ』 京太郎『ねーちゃんが泣いてたら、俺がハンカチ持ってく』 京太郎『ねーちゃんが迷ってたら、俺が手を引いてやる』 京太郎『ねーちゃんが皆から嫌われても――俺が、世界一好きでいてやるよ』 京太郎『だから、ねーちゃんは安心してくれよ』 京太郎『俺が、ひとりになんてしない』 京太郎『ずっとずっと、傍にいてやる』 照『……京ちゃん』 照『せめて、セロリぐらい食べれるようになってから言おうか』 京太郎『ぐっ……』 京太郎『ねーちゃんも、ニンジンとピーマン食えない癖に』 照『うるさい』 照『私はおねーちゃんだからいいの。おねーちゃん特権』 京太郎『ず、ずっりー!』 照「……そう」 照「そんな約束を胸に、私は今日まで来た」 照「無表情だ、鉄仮面だ、鉄仮面ライダーだ」 照「悪魔将軍だ、装甲悪鬼だ、人間ミンチ製造器だ」 照「『麻雀以外を置き去りにした化け物』だ……『人の心を失った』だ、『鉄仮面で鉄壁』だ」 照「そんな誹謗抽象にも耐えられたのは、その約束があったから……」 京太郎「……」 京太郎「いい話ですね」 照「うん」 京太郎「……で、オチは?」 照「テレビ的にそろそろ盛り上げどころが必要だと思った」 京太郎「だと思ったよ、畜生ッ!」 京太郎「一部だけ切り取られたら不味い感じの発言は、しないで下さいよ」 照「マスコミはそういう印象操作大好きだから、注意しないとね」 京太郎「そうそう」 照「いかにも今のなんて、切り取ったら視聴率と注目度上がりそうだね」 京太郎「そうそう」 京太郎「――って、だからこの番組は社会風刺番組じゃないっすからァ!」 照「知ってる」 989 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MOKOTANN よかった…… 990 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TAKEMEEE まあ冗談だって知ってた 991 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID MIHspring まあ、ホモですしおすし 992 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii 別に安心とかしてないけど、超一流のテ……宮永プロがこんなのに引っ掛かってなくてよかった 別に安心とかしてないけど 993 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ChaliceH1 いやー、よかった。よかった。尺が足りてよかった。 ここで終了だったら、本当に冗談じゃすまなかったよ 994 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SMSMHIMEko 1000なら須賀プロSM体験 995 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO 1000なら須賀プロに休みが増える 996 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Guito893 1000なら須賀プロは麻雀でも認められる 997 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID magicSSSS 1000なら須賀プロはもっと強くなる 998 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID niwakaOOO 1000なら須賀プロに運が向く 999 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID 42noMount 1000ならこのあと、無事に帰れる 1000 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID BurnKoke4 ちくわ大明神(無病息災) 1001 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii 1000ならホンの少しだけでもいいから仲良くなれる 照(……うん) 照(流石に私も……そんな、子供の頃の約束には期待してないから)
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あらすじ 第一部 京太郎「セック○!」(裏声) 京太郎「……」 第二部 咲「○ックス!」 京太郎「んほー」 第三部 京太郎「セ○クス!」 和「んほー」 第四部 ダイアモンドは砕けない 京太郎「セッ○ス!」 優希「んほー」 第五部 黄金の旋風 和『ハァ……ハァ……咲さん、今日も……幸せでした……』 和『……え?咲さんそれは……』 咲『んふふ~和ちゃんとの、愛の記録を残しておこうと思って~』 和『きゃっ!そ、そんな、駄目です、撮らないで下さい』バサッ 咲『いいじゃない、ね~お願い』 和『うう~誰にも、絶対誰にも見せないでくださいよ?』 咲『は~い。じゃー和ちゃんおっぱいは何カップですか?』 和『えっ』 咲『男の人が見るHなビデオだとね、なんでかこういう質問コーナーがあるの』 和『そ、そうなんですか』 咲『何カップですか?』 和『え……Hです///』 咲『やだなぁ、和ちゃんがHな体なのは知ってるよ、おっぱいのサイズだよ』 和『だから、Hカップです!もう、いじわる言うなら止めますよ』 咲『あはは、ごめんごめん。じゃあ、ラブレターとか今まで何通くらい貰いましたか?』 和『数えたことはないですけど……60……80通くらいでしょうか』 咲『すごいねー。やっぱり下駄箱に大量に入ってたりして、その場で破り捨てたりとかしたの?』 和『気持ち悪いので本当はそうしたいのですが、余計な恨みを買うのも怖くて……一応取ってあります』 和『でも、咲さんが捨てろというならいつでも捨てます燃やします!』 咲『あはは、ありがとう、捨てなくていいよ。ていうか持っておいた方がいいことあるかも』ニヤニヤ 咲『気持ち悪いっていうのは、男の人からの手紙が?』 和『はい、皆さん手紙には色々綺麗な言葉が書いてあるんですけど……私の胸とかお尻とか脚とかを這いまわるような視線が思い出されてしまって』 咲『和ちゃんとセックスしたがってるのがバレバレって事?』 和『セ…/// ダメですよ咲さん、女の子がそんなはしたない言葉を使っては』 咲『あははごめんごめん』 和『……まあ決め付けるわけではありませんが、そういう下心があるように感じるのは確かですね』 和『女性の身体だけ見て性欲しか抱けない「男」は、はっきり言って最低だと思います』(キリッ 和「チ○ポォォーーー!オ、オ、ンォんひぃーーーーっ!ひさ、久しぶりの、オ○ンポっ♪、最高ですぅ!」 グボ グジョ グボ ヂュボ 京太郎「なるほど、和はっ……くっ、性欲丸出しの男は、嫌いか」 京太郎(うはぁ~やっぱ和の生マ○コ良い……っ産んだらゆるくなるって聞くけど、前より柔らかくてっ…最高) 和「あんっ、あれは……ぁんっ、ちっ違うんですっ!知らなかった……だけなんですっ、はぅん♪」 和「誤解してましたぁ、私が間違ってました、女の身体はっ、ぃひん、チン○を気持ちよくするための、ただの道具、なんですっ」 ズコ ズコ ズコ ヂュコ ヌュコ 和「はぅーん♪だから、こうやって奥まで生チ○ポハメ込まれて幸せになっちゃうのは、自然な事なんですっ、あっ、○ンポ好きっ」 京太郎「じゃあ、今までラブレターくれた男達に謝らないとな?」 和「あ……はいっ、ごめんなさい、ごめんなさいぃ、今までせっかくラブレター送ってくれた人、全部お断りして、ごめんなさいっ」 和「チン○大好きな雌犬のくせに、馬鹿にしてましたっ、見下してましたぁっ……今から一人一人お伺いして、お詫びセックスして、許してもらいたいです……けどぉっ」 ズゴ ズゴ ヌ”コヌ”コ 和「あん……ひぃん!本当にごめんなさい、もう、ダメなんです。私のメス穴は、先着一名の……須賀くんチ○ポ専用なんです、この○ンポじゃないともうダメなんですっ」 京太郎「!?」 和「本当にごめんなさい……うふふ……」チュウッ 京太郎「和ぁ……」ジ~ン 和『須賀くん……ですか?別に悪い人ではないと思いますが……まあ特に取り上げる所も無い、平均的男子高校生かと』 京太郎「……」 和『ええ、時々、胸とかにいやらしい視線を感じたりはしますね……対面の時に捨て牌を読む振りをして 私の胸を凝視してる時があるんですよ。気付いてないと思ってるんでしょうが、あれはやめて欲しいです』 京太郎「おっぱい見て悪いか!くそ、こんなでかいの揺らして歩いて、見てくださいって言ってるようなもんらろ!」チュウチュウカミカミ 和「ごめんなさいぃ、取り消します。次からは、ちゃんとおっぱい丸出しで打ちますからぁ、好きなだけ見てくださいぃ」 和「おっぱいいっぱい触って欲しいです!いやらしい乳首もいっぱい吸ってくださいっ」 和「千切れそうなくらい激しく揉まれるのも好きなんです、あっ///」ピュ… 京太郎「んむっ!?」ヂュウヂュウ 和「こんな、須賀君の赤ちゃんを産ませて頂いて、母乳まで出るように変えられちゃった、私のHな体をいっぱい味わって欲しいんです!」ピュピュッ 和『優希は懐いてるみたいですけど相手にされてませんし……まあ他と同じ、女性の体しか見てない煩悩の塊ですね』 京太郎「煩悩の塊で悪かったなぁぁぁあああ!!」 ズゴズゴズゴ ニュゴ ズコニュゴズコ 和「ひぃん、ごめんなさ、ごめんなさい、お詫びに、須賀君の、煩悩の塊、子宮で飲み干します、2人目も、須賀くんの種で仕込んで欲しいですっ」 和「須賀くん、大好き、好き、○ンポ、チ○ポ、須賀君のオチ○ポも大好きです♪」ブチュップチュッペロッレロッ 京太郎「んぐおおっ和ぁぁぁあああああ!!」 ドグドグドグドグビュリビュリ 和「んっほぉぉぉぉぉおおおおぉぉおおぉぉぁぁぁおおおん!」 京太郎(仕込む…っ仕込む…っ和に……このエロい体に……2人目ぇ…っ) ビュヂビュヂュリ ビュクリビュクリ 和「んぉほっ!、イってます、イってますっ!受精しながらあああまたイクゥゥゥゥゥっ!」 京太郎「……っむ……くぉっ!……」 ドブリュブリュ ビュクル ビュクリ ビュックン 京太郎「ふぅっ……くふぅ…………っぷぅ……」 和「~~っはぁ……はぁ……奥に、こんなタップリ……はぁ……んくっ……はぁ……ふふ、ありがとうございます……」ニコッ 京太郎(ああ……幸せーーーーーっ!) 和「……今度、私の貰ったラブレター朗読しながらHしちゃいましょうか」 京太郎「えっ…の、和?」 和「うふふ……咲さんが言っていましたよ…セックスは、イケナイ事をしているって思うほど、興奮するものだって……んっ」 和「また、硬くなっちゃいましたね……内緒で……もう1回しちゃいましょうか?」 京太郎「う……」 ガチャ 優希「ドーン!そこまでだ!1人1回の約束だじょ!」 咲「ご飯もうできるよ~シャワー浴びてねー」 京太郎「はぅ……」ガックシ 和「ふふふ、行きましょうか、お背中お流ししますね」 テトテト 咲「……」 ゴソゴソ ピッ 咲(再生…っとおお!撮れてる撮れてる) 咲(ああ~和ちゃんがお淑やかだった頃の自分を否定して、いかに今の自分が○ンポが大好きか説明してるよ、うう~みんなに見せたい) 咲(特に和ちゃんのお父さんとかに送って見せてあげたいよ~) 咲(ほほう……ラブレターを朗読しながらSEX!そこに気づくとはやはり天才か……!和ちゃん、成長したね……)ジ~ン 咲(和ちゃんはああ言ってたけど、本気で和ちゃんを好きだった人も……) 咲(……ううん、今でもまだ、ずっと好きな人だって絶対いるだろうし。もしそんなDVDが送られて来たら……) 咲(甘酸っぱい気持ちを込めて一生懸命書いた手紙を……他人の前で朗読されるどころか) 咲(自分以外の男との、ラブラブ子作りセックスを盛り上げるためのネタに使われて) 咲(京ちゃんはきっとゴム無しの膣奥射精が気持ち良過ぎるせいで、いつもみたいに腰振りがカクカク止まらないから) 咲(だらしな~い阿呆面で和ちゃんにチュッチュされながら、下半身ではドックンドックン種付けしてる京ちゃんを、殺したいほど憎んで、嫉妬して) 咲(……でも多分、結局それをオカズに一人寂しくオナニーするよね。しかも泣きながら)ゾクゾク 咲「もし撮れたら、目線入れて送っちゃおうかなぁ……」ボソ < オーイ サキチャン? 咲「あ、はーい今行くよー」パタパタ ~ 修羅の国福岡 ~ 咲一行は一週間前から、とあるウィークリーマンションの一室にねぐらを定めていた カチャカチャ モグモグ 優希「京太郎は、和ちゃんとキスしながら射精す時だけ何か量が多い気がするじぇ」ムグムグ 京太郎「う……こ、こら、食事の時にそういう話をするんじゃありません!」 優希「んぐ……なんか誤魔化された気がするじょ」 咲「そのナス炒めは優希ちゃんが作ったんだよ」 京太郎「うん。うまい。優希も大分料理の腕上がってきてるな」 和「そうですね」 優希「本当か!?ふっ、まあ、才能の塊だから当然だけどな!」ドヤァ 京太郎「調子に乗り過ぎだろ」 和「うふふ」 ピリリリ 咲「!」 京太郎「!」 優希「!」 優希「!」 ピリリリリリ 食卓を囲む人数よりも1つ多い、5つ目の黒い携帯が鳴った瞬間、和気藹々としたリビングに僅かに緊張が走る 京太郎「はい、もしもし……ええ、はい。……わかりました、それでオーケーです。…………了解です」ピッ 咲「……」 京太郎「……1位取ったら6200万、2位で1300万でまとまったぜ。アガリの4%だ」 咲「すごーい。今までで一番大きいね」 和「咲さん、頑張ってくださいね!」 優希「それだけあれば、今よりもっとでっかいお家に引っ越せるじょー!」 咲「長野はド田舎だから地価が安いもんね」 和「お時間はかかるんですか?」 咲「今日のはねー、トビなし5万点持ちの半荘10回だっけ?」 京太郎「おう。そこはそのままだ」 優希「東風戦のみならあたしでもいけるのになー」 京太郎「ねーよそんなの」 和「よかったですね、短くて」 京太郎「ああ……こないだの一荘戦100回みたいのはもう勘弁して欲しいな。眠いし疲れるし」 咲「ム、一番疲れるのは打ってる私だと思うんだけどなー」 京太郎「まあ一応早めに出とくか。花田さんて人は何時くらいにくるんだっけ?」 和「あと2時間くらいだと思うんですけど」 咲「そっかー、顔は合わせられないけど、よろしく言っといてね」 優希「おう!行ってらっしゃいだじぇ!」 ~ 2時間後 ~ ピンポーン 和『はーい』 煌「すばらです!」 ガチャ 優希「花田先輩久しぶり!だじぇ!」 煌「いやあ思ったより道が混んでまして、ギリギリでしたよ」 煌「おお!やっぱり赤ちゃんは可愛いですね~。こちらの桃色の髪のが和さん、茶髪の方が優希さんのお子さんですかな?」 優希「優太郎だ!いずれは麻雀世界ランキング1位になる男だじぇ!」 煌「おお!それはとてつもなくすばらですね!」 和「気が早過ぎです。しかも目標が大き過ぎです」 優希「連絡が遅れてすまなかったじょ。一応ハガキも用意してあったんだけどな……、ほい!」 煌「これはどうもご丁寧に」 優希「オムツはここ、哺乳瓶はここ、エアコンのスイッチはあっちだじぇ」 和「花田先輩すみません、突然連絡して頼みごとを押し付けるなんて便利に使うみたいで」 和「しかも詳しい事情もお話出来ず……」 煌「いいってことですよ、丁度大学も暇な時期でしたし……報酬も破格ですしなにより」 煌「大切なお子さんを預けるほど信頼をおかれる……こんなにすばらなことはありません」 優希「花田先輩……」 ドン(袖を捲る音) バン(エプロンを着ける音) ギュッ(ガラガラを握り締める音) 煌「子守、まかされましたぁ!」 優希「まかせた!じゃあ行ってくるじょー」 和「おみやげ、買ってきますね」 バタン 煌(きっといつかは、全てを話してもらえますよね……和さん、優希さん) ~ どこぞの高級サロンの個室 ~ 咲「カン。……ツモ。16000・8000です」 代打ちA(馬鹿な……嶺上開花で四暗刻だと……)カタカタ 代打ちB(クソッ!捲くられた!) 代打ちC(終わった……母ちゃんごめん……)ガクッ 黒服B「終わりだな」 バラララララララララ ピシ バラララララララララ ピシ 京太郎「はい……6200万、確かに」 黒服A「今時キャッシュで揃えるのは苦労したぜ」 京太郎「……すみませんね。いつもニコニコ現金主義なもんで」 咲「終わった?」 京太郎「おう。流石に重いから帰りはタクシーだな」 ~ 福岡駅前 ~ 咲「大分溜まっちゃったね。ほら、コインロッカーのカギだけでこんなに」ジャラ 京太郎「まあ、明日帰るしな」 咲「そうだね……何事も無く帰れるかなぁ」 京太郎「結局今日まで何も起きなかったじゃねーか。咲の心配し過ぎじゃないのか?」 咲「杞憂ならそれが一番いいんだけど……」 京太郎「俺なんかコンクリブロック100個も運んで筋肉痛だぜ」 咲「私達だって花火ほぐすの頑張ったもん」 京太郎「やっぱりただのイタズラだったんじゃないか?」 咲「そうだといいんだけど」 咲「長野を離れてる間に接触してくる人がいると思……ったんだけどなー」 咲「!!」 京太郎「? どうした?」 咲「来た。見られてる……気がする」 京太郎「気のせいとか……」 咲「知らないけど絶対そう。なんか弓で狙われてるような感じ」 京太郎「マジでか……」 咲「ここで別れるね。手紙が本当なら京ちゃんの方狙ってくると思うから」 咲「ここからだと……ポイントCのビルに向かってね」 京太郎「俺、死ぬの?」 咲「大丈夫だよ、私を信じて。インカム忘れちゃだめだよ」 京太郎「ああ……一応咲もきをつけてな」 咲「うん。京ちゃん……愛してる。またあとで」 宮永咲は雑踏の中に消えていった 京太郎(……行くか!) ~ 福岡によくある妙に人気の無いビルのそば ~ 咲『京ちゃん聞こえる?』 京太郎「ああ、感度良好だ」 咲『こっちは準備OKだよ。優希ちゃんも。和ちゃんも』 京太郎「了解っと」 咲『遠くて顔はわからないけど、誰か近づいてる……いい、京ちゃん。もしそれが誰でも敵だと思ってね』 京太郎(誰が……誰が来るんだ) ザッ 照「あれ?もしかして京ちゃん?、久しぶりだね!」 京太郎「照……さん?」 京太郎(最悪だ……) 照「偶然だねー、どうしたの?こんなところで。旅行?」 京太郎「ふー……」 照「?」 京太郎「いや、そういうのいいです。なんで俺を狙うんですか?」 照「え?え?」 咲『もう一人来た』 菫「駄目だな、照、何故かはわからんが、完全にバレてるらしい」 照「……そう」 京太郎「あなたは……えーと確か、白糸台の部長さんだった人?」 菫「弘世菫だ。一応プロの端くれでもある」 菫「聞こう。何故わかった。まさか密告があったのか?」 京太郎「それを言うなら何故俺を狙うのか先に説明してもらえませんかねぇ……」 菫「自分の胸に聞いてみろ」 京太郎「私は神に誓ってやましいところはありません。アーメン」 菫「……言いたくないなら私が言ってやろう」 菫「父親の不在を狙い、幼馴染の宮永咲の自宅に不法侵入し、強姦」 照「……」ギロリ 菫「その一部始終を撮影したビデオをネタに、今度は同じ麻雀部員である原村和を脅し、強姦」 菫「両親の不在を狙い同じく麻雀部員である、片岡優希の自室に押し入り強姦致傷」 菫「そして現在、3人を連れ回し原村和と片岡優希を人質にすることで、宮永咲に非合法な賭博麻雀を打たせ、その利益を巻き上げている」 京太郎「いやいやいやいや待って、ホント待って下さい。誤解です」 菫「往生際も悪いな……私情を挟むつもりは無いが、客観的に見てもお前は女の敵、クズの中のクズだな」 京太郎「いやマジでマジで誤解ですって。俺、誰かに訴えられてたりします?」 菫「確かにな……貴様がどんな手を使ったのか知らんが、どの家庭も警察に被害届も捜索願も出していない」 京太郎「だから、そもそもそんな犯罪起きてないんです。ちゃんと説明しま」 菫「お前のやった事が法で裁けないのなら……連盟(我々)が裁くしかあるまい」 京太郎「あの、聞いてくださ」 菫「照を破る程の宮永咲の才能が、無法の世界で使い潰されていくのはプロ連盟にとっても大きな損失だ」 照「……」 菫「それに今回の連盟への情報提供は被害者の家族からだぞ?」 京太郎「そんな一体誰が……」 京太郎(やっぱり和の父ちゃんか?) 菫「依頼者は咲の母親の」 京太郎(!?) 菫「宮永――」 バカン! バカン! 菫「ばむぐっ!?」 照「あべし!」 和と優希が屋上の13階から手放したコンクリートブロックは、充分な速度と質量でもってほぼ同時に照と菫の頭部に直撃。拳大に四散し、その生涯を閉じた 和「当たりましたね」 優希「やったか!?」 京太郎(やったか?) 咲『やってないよ』 弘世菫はその場に崩れ落ちたていたが、宮永照は立ったままだった 照「……」 京太郎「あの、痛くないんですか?」 照「痛い。けど、我慢したから大丈夫」 京太郎「弘世さん、ピクリとも動きませんけど、病院に連れて行ってあげたほうがいいんじゃないですか?」 照「プロなら対局前に襲撃されるのはよくある事」 照「菫もそれなりに鍛えてあるはずだから問題ない。軽い脳震盪を起こしただけ」 照(多分) 京太郎「なんか明らかに血溜まりが拡がっている気がするんですが……」 照「菫を助けて貴様を逃がす方が恨まれる。プロならたとえ殺されようともあとちょっとでツモれるっていう手を決して崩したりはしない」 京太郎(くそ、やっぱり闘うしかないのかよ……) 照「背中にバットを隠してるみたいだけど――」 京太郎「!」 武器を隠している事を看破された京太郎は、コートの下から素早く金属バットを抜き出す 照「仮にフルスイングで頭を殴られても効かないから、攻撃は諦めた方がいい」 京太郎「……照さん、一応聞きますけど、人間ですよね?」 照「よく聞かれる」 ヒュォォォ…… 京太郎(風が!?) 照「もちろん人間。……でも―――」 ビュゥゥゥゥゥ 照「信じてもらえたことは一度も無い」 キュルキュル……ギュルギュルギュル 不自然な風の流れが宮永照を中心に円を描き、右手を中心に更に濃く強く渦巻いていく 照「抵抗しなければ怪我はさせない」 バカン! 照「あべし!」 優希「うおりゃ!そいや!どりゅあ!」ポポイポーイ 和「優希、狙わなくていいですから、とにかく数を!」 優希「合点承知!」 ゴン ドコン バカッ 照「しまった。忘れてた」 京太郎「うぉああああ当たる、当たる、俺にも当たる!」 照「誰が考えた作戦だ?襲撃を読んでおいてこれでは流石にお粗末過ぎるぞ」 咲『……』ムカッ 照「誰かは知らんが……邪魔をするなら制圧させてもらう」 下に溜めを作った宮永照が真上に向かって右手を打ち上げると竜巻が屋上に向かって襲いかかっていった 手加減してはあるがそのの威力ならばコンクリートブロックを空中でカステラのように粉砕するのは容易いことであり 襲撃者を鎮圧するのに充分な一撃であっただろう。唯一の誤算は粉砕した落下物が全てがブロックというわけではなく 巧妙に混ざっていた灰色の段ボールがいくつか破壊された瞬間。その風圧のせいで辺りに大量の粉塵が舞い散ったことだった 照「!?」 バフア 宮永照を中心に白い粉が広がり包んだ 照「うごっほ」 照「小麦粉?……と、この臭いは……火薬!?」 咲『今だよ!』 京太郎「照さんごめんなさい!」 カチシュボッ ポイッ 咲『京ちゃん伏せて!』 ババッ バチバチッ バオーーーーーーン 低い爆発の音が辺りに響いた 京太郎「うゲッホ ゲッホ……ふぅ……」 京太郎「咲、どうだ?流石に――」 咲『! ダメみたい! 』 煙の中心で、ボロボロの衣服を纏った人影がフラつきながらも立ち上がる 京太郎(いける!) 京太郎「もうフラフラだぜ、俺がなんとか決めてやる。うぉりゃーーー!」 一見フラフラの宮永照を見た京太郎はミスを犯した 照「……」 想定以上のダメージを負った宮永照は 意識を半分失ったことにより生存本能と闘争本能のみが暴走し 正気でもなく 曖昧でもなく 動くもの全てを破壊する魔人へと変貌を遂げていたのだ 照「……」ブンッ 咲『京ちゃんダメ!』 京太郎「!」 咲の必死の呼びかけに、京太郎は金属バットをとっさに攻撃ではなく防御に使った 宮永照の右手が僅かに掠っただけのバットが容易く捲れ上がる 金属バットが曲がるでも折れるでもなく「破れる」という状態に 京太郎「ううぉわっ!」 京太郎は生まれて初めての生命の危機を感じていた 冷え切った体に汗が吹き出し、心臓が早鐘のように鼓動を刻む 照「……」 再び、恐怖の元凶が腕を振りかぶる 咲『京ちゃん逃げて!いいから、逃げて!!』 芯まで凍りついたように動かない体に咲の声で僅かに感覚が戻り、京太郎は後ろに跳んだ その瞬間はスローモーションのようにゆっくりと流れた 京太郎は今出せる全ての力で跳んだ。 照「……」 宮永照は追いかけない 京太郎は理解していた 追いかけてこないのは追いかける必要がないから 右手から放たれる「死」の射程圏内だからだ 理解したからといって何が変えられるわけでもない 別に覚悟を決めたわけでもない ただ、認識した 京太郎(俺は―――) 今 ここで 死ぬ 咲『お願い、間に合って……』 京太郎の本能が死の痛みからの逃避のために意識を手放そうとした時、宮永照の動きが止まった 唸りをあげるエンジン音が聞こえたと思った刹那に、照の側面から巨大な無人トラックが煙を割って顔を出す いわゆる10tトラックと呼ばれるその大型の輸送車両は、エンジン性能の限界までの加速を果たしており 次の瞬間には宮永照をバンパーに張り付けミサイルのようにビルに激突し、轟音と共にひしゃげた その衝突の衝撃は厳しい建築基準をクリアした鉄筋コンクリート製の建物の壁面へ蜘蛛の巣のように亀裂を走らせ 亀裂の先端はビルの3階部分にまで達していた ~ 街を一望できるどっかのビルの屋上 ~ ○○「あ~っはっはっは、滅茶苦茶かましよるな~咲ちゃん!容赦ないで~」バシバシ ○○「いや~ごっついな~まるでハリウッド映画やん。逆に笑えるわ~」ヒーヒー ○○「ふぅ~~。で、多分この辺が引き際やろ~?」 ××「まあ、独断先行でプロ2人、しかもあの宮永照まで潰されたとなったら、先天急進派もしばらく大人しくするしかないだろうねぇ」 ○○「もしかして、そっちが狙いだったりするんちゃいます?」 ××「……どうかねぇ」 ○○「ま、ええわ。ほな撤収ってことで~」 ××「一応、それなりに偽装しておいたほうがよくないかい?」 ○○「大丈夫やろ~、福岡やし、こんなん週一であるやん。暴力団関係のトラブルってことになるんちゃう~?」 ××「やれやれ。福岡にだけは隠居しないようにするよ」 ○○「せやせや、大阪が一番お勧めやで~」 ××「もっと嫌だよ」 ~ 1時間後 ~ 照「う……ここは」 優希「おお、起きたじょー」 菫「よかった……目が覚めたか」 京太郎「……よかったよかった」 照「……京太郎、貴様」バッ 菫「もういい、照、誤解だった。依頼は偽物だったんだ」 菫「さっき藤田さんからメールが送られて来ていたよ」 咲「手紙をくれたのもその人かな?」 照「咲……」 菫「それはわからん。が、今回の件は先天急進派が宮永咲のiPS細胞狙いで仕掛けた独断専行だったらしい」 優希「全然話が読めないんだじぇ」 和「先天急進派というのは……?」 菫「うむ、プロ連盟も一枚岩ではないからな」 菫「麻雀の強さを先天性によるもの、つまり生まれつき段階で決まっているという説を支持するのが先天派だ」 菫「なら、その生まれつきの才能を人工的に作ればいい、と考えているのが先天急進派」 優希「麻雀強い人どうし結婚させるとかかー?」 菫「まあ、今まではせいぜいその程度だった。だがあの科学技術の実用化のせいで別の道が見えてきた」 菫「先天急進派の奴らは造り出す気なのさ。iPS細胞の力で」 菫「今まで誰も見たこと無い、史上最強の雀士を」 菫「『魔物』『異能』『化物』などと呼ばれる雀士同士の遺伝情報を掛け合わせてな」 照「……」 和「そんなオカルトありえません」 菫「ああ、確かにこの方法は、日々牌を握り技を研鑚し続けることなど無意味。と断じているに等しい」 菫「お前たちも覚えているだろう。インターハイで全国の猛者達と競い合った日々を」 菫「ただ才能だけであの頂点に立つということは、強くなる為の血の滲むような努力を全て否定することだ」 菫「要するに今回はその先天急進派が依頼無く独断で出した指令で、正当性は無かったんだ」 照「やっぱり。実は最初から少しおかしいと思っていた」 菫「気付いていたのか……ならどうして」 照「菫を信じた」 菫「…………すまん」 菫「話に聞いたこの男の所業があまりに酷かったもので、焦りすぎたようだ……」 菫「女の敵は生かしておけないと思って……」 京太郎(私情入りまくりじゃねーか) 咲「……」チラッ 和「……」コクン 和「もう少し詳しく話してもらいますね。取り敢えずリビングの方へどうぞ」 菫「ああ」 咲「お姉ちゃんはまだ寝てたほうがいいよ。ちょっと話したいこともあるし……」 照「咲……わかった」 京太郎(そういう空気じゃねえけど、なんで照さんがあれで生きてるのか突っ込みてぇ……) 輝いて―♪ ここいちばーん♪ 照「こんなこともあろうかとお腹と背中に月刊少年ガンガンを入れておいたんだ」 咲「流石お姉ちゃん!定価540円の月刊少年ガンガンならバンカーバスターを喰らっても安心だね!」 照「ああ、ちなみに少年ガンガンでは咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-Aが好評連載中だ」 自分の直感を信じてー♪ 照「で、咲、何故私の服を脱がしているんだ?汗はかいてないぞ?」 咲「だって邪魔でしょ?」 照「意味がわからん。そして京太郎、何故服を脱いでいる?」 京太郎「いや、邪魔かなと」 咲「まーまーちょっと歪んだ性癖を持つお姉ちゃんにイイコトを教えて上げようとしてるだけだから」 咲「女の子が、本当は、チ○ポのためならなんでも言うこと聞いちゃうような」 咲「ただ、そういうふうに作られてる生き物だっていう真実を分かって欲しいだけなんだから」 照「そんなこと……あるはずないだろ!」 照「それに私には菫が……」 京太郎「……咲、流石に無理無理っていうのはよくないと思うような……」 咲「本当にぃ?京ちゃんスケベだもんねぇ……食べたいよね?……姉妹丼」 咲「姉と妹の間を何回も往復して、好きな方の穴でドックンて射精したいよねぇ?」 京太郎「……」ゴクリ ムクムクムク 咲「うわぁ……凶悪ぅ……絶対、いつもより一回りくらい大きいよ」 咲「大丈夫、お姉ちゃんは寝たまんまでいいから。私が上から抑えててあげる。ふふ」 京太郎(姉妹のお尻ス!) 京太郎「咲……もうっ……もうっ……」ハーッハーッ 咲「もう我慢できないの?京ちゃん本当にドスケベだね~いいよ、じゃあ私からっ あん♪」 ジュブォォォォォ 咲「んっ……ホントにおっきぃん……はぁっ」 グポ グポ グポ ジュボ ジュボ 咲「んっ、髪……伸ばしたから、お姉ちゃんにそっくりでしょ。ふふふ、これがチ○ポ挿れられてる時の、女の顔だよ」 照「咲……なんていやらしい」 咲「んふふ…んっ、もうすぐ、お姉ちゃんもこういう顔になるんだよ、んっ、うん♪」 照「やめろぉ……」 チュッ 咲「ちゅっ……ちゅ……ちゅるちゅる……」 照「んむっ……」ピクン 照「ふぁ……こんな、体が火照って、ドキドキして、おかしい……咲、なにか盛ったな?」 咲「寝てる間にね、んっ、静脈から、ちょっとだけアルコール注射しておいたんだぁ」 グボ グブ グボ ジュボ 京太郎「咲、咲、下の、じゃない、もう、照さんの方いいか?」 咲「ぅうん、もう、スケベな京ちゃん、私だけじゃ足りないのぉ?うふふ」 咲「お姉ちゃん、処女じゃないよね?」 照「処女は……菫にあげた」 咲「んっ、じゃあ、きっと最初から、ぁんっ、気持ちよくなれちゃう、ね」 咲「きょうちゃん、いいよっ、お姉ちゃんに、いっちゃえっ♪」 グブリュウウウウウ 照「はへぇぇぇぇぇん!」 京太郎(~~~~っ、キツ良い!) 咲「ぷっ。お姉ちゃんかわいい♪」 照「んぐううう、ウソっ、今の、私の声?///」カ~ッ 咲「どう、お姉ちゃん。おもちゃなんかと違うでしょ?熱くて、ボコボコしてて」 グブ グブ グブ グブ 照「やぁっ!んぐぅ、おっき、やだぁっ……こんなのっ……知らないっ」 咲「もっともっとお腹の中に集中してみて?カリの開いた太い○ンポで、壁をゴリゴリ削られて」チュッ 照「やだってっばっ、ふぅんおっ、ぅんおっ、んひぃ!」 咲「どんどんオチン○の形に合うように、地ならしされてるんだよ?」ペロペロ 京太郎「ふぅ……ふっ……ふぉおお……」 咲「どんどん、拡げられて、奥の方突かれるともうすごいんだよ~」チュウウ 京太郎「咲っ!」 グポッ グブグブパンパン ジュリュジュパンパングジュリュ 咲「んぁん!やだ、急に挿れられたら、あっ、あっ、やっ、ぁん♪」 京太郎(はうぅ…はぅ、咲はまったり締め付けて吸い込まれる感じで……) グボッ ジュウウウブジュ 照「くぅうううん、またおっき、あっ、もうダメだってば、京ちゃん、許してっ!」 京太郎(照さんはキツくてああっっく、ギュルンギュルンひねられる感じでっ……) 京太郎(こんな…こんな…姉妹なのに全然違くて……二種類で……) 咲「京ちゃん、楽しみ過ぎぃ!ああん、また、あっ、あっ、あっ」 京太郎「ぅぐお、これ、おかしくなる……!」 ズブズブ ジュブジュブ パンパン ジュブジュブ 照「あっ、あっあっ、ああ~っ、~っ、すごい、すごいひぃ!」 咲「お姉ちゃん、どう、こんなに激しいのに、気持ちいいよね、ねっ?」 照「……ひもち、いい……んぅんっ!」 照(ああ……認めちゃった……菫……ごめん) グボグボジュボジュボパンパン 咲「んん!あん!ほら、もっと声に出して、もっと気持ちよくなれるよ?」 照「気持ちぃいよおおお!!ごめんなさい、○ンポ気持ちいいのおおぉ!」 ズブジュブパンパンパン 咲「あはあ、認めちゃったね、お姉ちゃん、はぁん、かわいいっ」 京太郎「んぐぐ、咲、射精るっ!」 咲「いいよぉ、京ちゃん、好きな方に出して、どっちに出しても許してあげるよ?」 京太郎「うぉぉおおおおお射精るっ、射精るぅぅぅう!」 ドグドグドグッドボビ 照「んきゅっ!?ああ~っ熱っ、熱い、あっ、ドクドク」 京太郎「ほぉおお~っ、くふぉ~っ、ふふぉ~~っ」 咲「うふふ、やっぱりはじめてのおまんこの中に射精したいんだぁ……京ちゃんってば、本当にオスなんだからぁ……」 京太郎「~~~~っ、~~~っ、くぉっ……」 ドグッドグッドグッドビュン 咲「どう?お姉ちゃん、わかるでしょ?」 照「あ……ああ……射精されてる……中に広がってる……これ赤ちゃん出来ちゃう……」ハァハァ 咲「んふふーでも幸せでしょ?」 照「なんで……こんな……幸せな気分なのが……怖いよぉ、咲」 咲「大丈夫、セックスはね、子どもを作るだけの行為じゃなくて」チュッ 咲「メスがオスに支配されるための行為でもあるんだよ?体も、心もね」ギュッ 咲「もう、京ちゃんのこと嫌いになれないでしょ?」 照「う……ん……でも、菫が……菫が……」 咲「京ちゃんを好きになったからって、別に菫さんのことを嫌いになるわけじゃないんだよ?」 咲「菫さんも、京ちゃんも、両方好きでいいの」ハァハァ 照「………」 咲「みんなで一緒に楽しもうよ!」 照「みんなで、一緒に……いいかも」 咲「やったぁ、お姉ちゃん、好き」チュッ 照「ん…咲…」チュッ 咲「じゃあ、京ちゃんがもっと興奮させる方法とかも教えてあげる。あのね……」 照「……そんな恥ずかしいことするの?///」 咲「えへへーその方がこっちも興奮するの」 ツンツン 京太郎「ふぅ…フゥ……フゥ……ん?」 咲「京ちゃん、次は私の膣奥に射精してね」フリフリ 照「京ちゃん、次はちゃんとイカせてね?」フリフリ 照・咲「姉妹二人一緒に、孕ませてください」 京太郎「……」 京太郎「ううぉぉぉぉああおおおおおお!!」 咲「きゃああん、けだものぉん、あん♪」 照「あっ、あっ、あっ、咲、今回のこと、咲を信じてあげられなくて……ごめんなさい」 咲「ううっぅ、ん、大丈夫。うんっ♪全然気にしてないよ。じゃあ仲直りの印に、んっ、一緒に、京ちゃんの子ども育てようね」 照「……うん///」 京太郎「うほほぉぉぉおぁあああおおおおおん」 ググブブパンパングブグブパンパン 第五部 黄金の旋風 完 エピローグ 咲「つまり菫さんにも多大な責任があると言いたいわけですよ」 菫「……いいだろう、敗者が負け分を払うのは当然の事だ」 菫「煮るなり焼くなり好きにしろ」 咲「言質いただきました。ありがとうございます」 咲「と、いうわけで京ちゃんの子どもを孕んでもらいます」 菫「えっ」 咲「ほ~ら京ちゃん、ヤクザの孫娘だよ。悪い虫が付かないように、大事に大事に育てられた箱入り娘だよ~」 咲「ねぇ、そんなお嬢様の綺麗な身体を楽しむだけ楽しんで、孕ませて放りだしちゃおうよ」 京太郎「そ……そんな悪いいけないこと……」ハァハァ 咲「本人がヤリ捨てOKって言ってるんだよ?」 菫「言ってない!」 京太郎「箱入り娘……ヤリ捨て……」ビキビキギンギン 菫「……っ。なるほどな、宮永咲、お前が黒幕か」 咲「な、なんのことですかね。じゃ、あとは若い二人にまかせて私はこれで」ピュー バタン ガチャ 菫「待て、お、おい、こら、くそっカギが」 京太郎「はーっ はーっ はーっ」 菫「待て、話せばわかるんむっ!」 菫「いやあ……男が、男が挿いってくるう……」 菫「優しくするなぁっ……こんなの、無理矢理犯された方がマシだぁ……あっ」 菫「やあああああっ照、照、てるぅぅぅぅ」 その後、部屋に響く泣き叫ぶ声がいつの間に甘い叫び声に変わっていたとかいなかったとか…… エピローグ 完 第6部 アローンオーシャン ……カチンッ 菫「……っ」 京太郎「……ふーーっ」ゴトン 組長「……………ふむ」 組長「いいだろう。漢に二言はねぇ。菫は連れて行け」 京太郎「ありがとう……ございます」ドサッ 咲「京ちゃん!」 優希「京太郎!」 京太郎「大丈夫だ。安心してちょっと気が抜けただけさ」 舎弟頭「うう……お嬢……」 若頭「お嬢、お元気で」 菫「もうお嬢はやめろ……みんなも元気でな」 ~ 東京湾のとある埠頭 ~ 咲「よかったねー今回は殴られなくて」 京太郎「確かに怪我はしなかったけど、命の危険的には今までで№1だったぞ……」ゲッソリ 咲「いきなりリボルバーが出てきて『てめえのコマした女の数だけ弾入れてハジけ』だもんね」 優希「北○たけしの映画みたいだったじょ!」 和「生存率16.6%でしたからね。よく、くぐり抜けてくれました」 菫「ある意味自業自得だろう」 照「まさか本物のロシアンルーレットが見れるとは思わなかった」 咲「ロシアンルーレットは1発だけじゃなかったっけ?」 照「ていうかみんな……よく止めなかったね」 咲「京ちゃんがこれくらいで死ぬわけないもん」 優希「京太郎を、信じてただけだじぇ」 和「ですね」 照「……羨ましいよ。そこまで京ちゃんを信頼出来るなんて」 咲「お姉ちゃんだって落ち着いてたじゃない」 照「私は別に……当たりだったら着弾前に摘まむつもりだっただけ」 京太郎「頼むから冗談だと言ってください……」 菫「多分、覚悟を見たかっただけで全部不発弾だったんだろう。と思うぞ」 京太郎「そう思うことにしよう……」 京太郎「まあ正直、あの時みたいな『死ぬ』感じがしなかったから引けただけで……ある意味照さんのおかげですよ」 照「京ちゃん……」キュッ ボーーーーー 京太郎「おっとそろそろ時間か」 京太郎「じゃあ行ってくるぜ!」 和「3ヶ月ですか……長いですね」 照「お前なら大丈夫だ。体には気をつけてな」 優希「オホーツク海はきっと寒いからな!風邪引くなよ!」 咲「自分でしたらダメだよー全部溜めといてねー」 菫「ま、せいぜいくたばるなよ」 ボーー ボーー ボーー 咲「行っちゃったね……」 和「……」 ~ 2ヶ月後 大都会東京の青山の高級マンション~ カチャカチャ モグモグ 照「……それから咲、もう代打ちからは足を洗え」 咲「え~」 照「噂になってるんだぞ。鉄火場にファンシーなベビーカー押して来る子連れ狼みたいな代打ちがいるって」 菫「情操教育に悪いにも程があるな」 和「咲さん!またそんな危ないところに一人で行ってたんですか!」 優希「何かあったらどうするんだじょ!」 咲「う~ごめん。あの緊張感で牌を握ってないと、どんどん弱くなるような気がして……」 照「私が推薦してやるから、適当なプロリーグにでも入るんだな」 優希「京太郎ぉ……」グスン 和「そういえばお二人の検査の結果は……」 菫「ん。はっきりわかるのは来月だそうだ」 ~ 3ヶ月後 ~ 優希「照ちゃん、菫ちゃん、和ちゃん、妊娠おめだじぇーー!」 咲「和ちゃんだけ2人目だね~」 優希「京太郎にも知らせたら嬉しくて泣いてたじょ!」 菫「ふん、軟弱な。あと3日で帰ってこれるじゃないか。これだから男はダメなんだ」 咲「そんな事言っちゃっていいんですか? 咲「こないだちょっとだけ菫さんのお父さんと話したんですけど」 父『あの小僧が漢気を見せた時の熱っぽい視線、俺ぁ菫があんな目をしてるのを初めて見た」 父『いつも仏頂面で愛想なんて見せたことも無ぇが、いつの間にかちゃんと「女」になってたんだなぁ……ありゃ間違いなく惚れてる』 咲「って言ってましたよ」 菫「そ、それはお前、父が勝手に勘違いしているだけだろう。あくまでも個人の感想じゃないか」 菫「大体、それなりに金はあるんだ。婚約指輪だけは自分の手で稼ぎたいなんてエゴのゴリ押しじゃないか」 菫「それで妻達に寂しい思いをさせてたら本末転倒というものだ」 咲「わたしは京ちゃんのそういうとこも好きだけどなー」 照「……やっぱり菫も早く会いたいんだ」 菫「私は別に全然寂しくはないぞ!」 和「菫さんだって、ちゃっかり京ちゃんの子供身篭ってるじゃないですか」 菫「ふん、無理矢理孕まされたんだ。あの男に特別な愛情などない。まあ義理で1人くらい産んでやるだけだ」 優希「……」ムッ 菫「本当は早く腹から追い出して照との子が欲しいくらいだ」フン 照「菫……」 和「……じゃあ堕ろせばいいじゃないですか」 優希「そうだじょ」 菫「……」ギロリ バチバチバチ 咲(ん~よくない。照れ隠しってわかってたら、菫さんの態度もかわいいもんなんだけど) 咲(言葉を額面通り受け取る和ちゃんと、京ちゃん命の優希ちゃんには諍いの火種になりそうだよ。これはよくない) 咲「まあまあ。ところで菫さん、それにしてはさっきからずいぶん愛しそうにお腹を撫でてる気がしますけど」 菫「そ、それはまあ自分の腹を痛めて産む子だからな、当然子どもにはそれなりに愛情はある」 咲「なるほど。ところで、そのお腹の中の赤ちゃんの制作風景の一部がここにあるんですが」 菫「な、おい!お前、いつの間に」 咲「京ちゃんと2人でする時だけ、三つ指ついて頭を下げて『旦那様』とか呼んじゃってましたね?」 菫「っっっ!!」ブホッ 照「ほう」 優希「でゃは!」 和(……そういうのもアリですね) 咲「菫さん綺麗な黒髪だから似合いますよね~。そういう古風でお淑やかな、乙女な仕草」 咲「そのくせ、オチ○ポでハメ回して頂くためなら何でも致します、尽くしますっていう、オス棒に媚びきったメスの顔丸出しで」 照「ほ、ほほう」ゴクリ 咲「奥までハメ込まれるだけで何回も小刻みにイッちゃって、ちょっと腰を使われるだけですぐ我を忘れて『んほぉ』だの『おほぉ』だの乙女らしさなんか欠片もない声を出しちゃって」 和「『はしたない』ですね」 照「いい感度だ」ドキドキ 咲「本気でイク時なんか、髪を振り乱して涙まで流して、何かの動物みたいなとんでもない喘ぎ声で絶叫しながらですよ?」 優希「おおぅ……わいるど」 咲「上の口でもセックスしてるのかって思うくらい、ベロンレロンに舌を絡めまくって目と目で見つめ合ってて」 咲「『お願いですからこの○ンポで孕ませてください』『奥に生で撃ち込んで受精させてください』『何人でも孕んで産みますから、メス穴だけじゃなくて子宮も使い込んで下さい』なんて懇願しながら」 菫「~~~っ///」プルプル 咲「京ちゃんとの間に隙間があるのが許せない、みたいに全身使ってしっかりぴったり巻き付いて種付けをおねだりしてるんですから」 照「ラブラブもいいとこだな」 咲「ええ、もうなんか見てるこっちが恥ずかしくなるくらいですよ。なんなら皆で観ましょうか?」 菫「やめろォ!」ガタッ 咲「あんまり興奮すると、せっかく『旦那様』にお願いして孕ませてもらったお胎の子に障りますよ~?」 菫「ぐっ……///」ストン 照「菫は一度惚れたらとことん尽くすタイプだな」 優希「意外とかわいいとこあるじゃないか、長髪!」 菫「うう……ぬ……ぐぅ……///」カ~ッ 咲「家族に隠し事は無しですよね?」ニッコリ 優希「ふぅ……京太郎、早く会いたいじょー……」 咲「……」 照「……そうだな……」 咲(ていうか3人は妊娠してるんだから、順番からいって私と優希ちゃんが先だよね?)ウズウズ 優希(きょーたろぉ、はやくかえってくるじょ……)キュンキュン 照(お腹の子と一緒に可愛がってもらいたい……)ウズウズ 菫(旦那様のせいで恥をかいた。しっかり責任取ってもらうからな)モジモジ ピロリン 和「あっ……須賀くんからメールで、予定より早く……えっ今日帰ってくるそうです」 優希「じょっ!?」 ピンポーン 京太郎『ただいまー』 咲・和・優希・照・菫「!」 3ヶ月間、溜まりに溜まった性欲を美しい妻(予定)達で発散させるつもりだった京太郎が 精魂吸い尽くされて白旗をあげるのは帰宅からおよそ5時間7分後のことであった。 第6部 アローンオーシャン 完
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京太郎「おーい咲、ちょっといいか?」 咲「何?」 京太郎「実はさ、駅前のファミレスのレディースセット食べてみたいんだ。協力してくれるか?」 咲「えぇー……学食のみならず、ファミレスまで?」 京太郎「まぁ、嫌なら無理にとは言わないが」 咲「まぁ、いいけど……じゃあ、行こっか」 京太郎「おう、助かるぜ!」 池田「ふんふんふーん……ん、あれは清澄の大将……」 池田「ファミレスに入って……にゃにゃっ! お、男連れ!?」 池田「こ、これは華菜ちゃんの乙女レーダーによると、彼氏に間違いないし! 追いかけてみるしかないし!」 池田「近くの席に、と。このへんならバレないよな」 池田「んー、ちょっと聞こえにくいなぁ……」 京太郎「いやー、持つべきものは気軽に誘えるお姫様だな、やっぱ」 咲「お姫様って何さ……もう、京ちゃんはしょうがないなぁ」 京太郎「悪いな咲、わざわざ」 咲「まぁ、別にいいけどね」 池田「さ、咲!? 京ちゃん!?」 京太郎「じゃあ、レディースセットひとつと……何にする?」 咲「うーん、どうしよう……でも、このために連れ出すのってどうなの?」 京太郎「いやー、うまそうだったもんでな。本当に咲は頼りになるぜ」 咲「中学の頃から、頼りすぎだよー」 池田「ちゅ、中学の頃から!?」 京太郎「まぁ勘弁してくれよ。この前の合同合宿、俺だけ置いてかれて寂しかったんだからさ」 咲「それはまぁ……全員女子だからしょうがないよ」 京太郎「まぁな。それに俺は弱いから、行ったところで特訓相手にもならないだろうし」 咲「あはは。京ちゃんも、もっと強くなれば行けるかもね」 池田「も、もっとチューが良くなればイけるかも!?(難聴)」 京太郎「ふー、うまかった……じゃ、帰るか」 咲「うん」 池田「と、とんでもない会話を聞いてしまった……」 池田「まさかあの清澄の大将に彼氏がいて、しかもあんなに進んでいたなんて……」 池田「むむむ……しかし、ここで慌ててはいけない」 池田「ここで華菜ちゃんが取るべき大人の行動は……」 池田「とりあえず、みんなに言いふらすことだし!」キュピーン 池田「みんな、大変だ! 清澄の大将に、イケメンの彼氏がいた!」 美穂子「ええっ!? 清澄の大将って、宮永さんにですか!?」 深堀「それはどこで?」 池田「駅前のファミレスで話を盗み聞きしたし! 『咲』『京ちゃん』と呼び合っていたし」 未春「京ちゃん……そういえば、須賀京太郎って名前の男子部員がいるって聞いたことあるかも」 池田「多分そいつだし! しかも、中学の頃からの付き合いだとか」 文堂「そ、そうだったですか……人は見かけによらないですね……」 池田「しかも、お互いキスしまくりのアツアツの仲だし!」 美穂子「えええええええええええっ!?」 美穂子「ただいま……」 美穂子「きょ、今日はとんでもないことを知ってしまったわ……」 美穂子「まさか宮永さんに、深い付き合いの彼氏がいたなんて……」 美穂子「…………」 美穂子「…………」ソワソワ 美穂子「そ、そうだわ! 加治木さんにも伝えておきましょう!」←誰かに話すと安心するタイプ ピ ポ パ ゆみ『もしもし』 美穂子『あ、加治木さん! 私です、福路です!』 ゆみ『あぁ……合宿の時は世話になった。今日は何か?』 美穂子『ちょ、ちょっと聞いて下さい! 宮永さんに彼氏がいること、知ってますか!?』 ゆみ『宮永さんって……まさか、清澄の?』 美穂子『はい。同じ麻雀部の同級生で、京ちゃんって呼んでて、彼氏に麻雀を教えてて……』 美穂子『さらに小学校からの付き合いで、毎日キスしている……だったかしら?』 ゆみ『なんと、彼女にか……』 美穂子『ど、どうしましょう。ご祝儀とか差し入れるべきかしら?』 ゆみ『そ、それはちょっと……しかし、驚いたな』 翌日 睦月「宮永さんに、彼氏ですか……」 モモ「し、しかもそんなに深い関係の……」 佳織「うわわわ……す、凄いなぁ……」 ゆみ「まさか、身近に彼氏持ちがいたとはな。さすがに私も驚いた」 蒲原「ワハハ、せっかくだし透華の奴にも教えておくか。知ってるかもしれないけどな」 ゆみ「番号、知ってるのか?」 蒲原「あぁ。合宿の時に部長同士交換したんだ」 ピ ポ パ 透華『もしもし。どうしたんですの蒲原さん』 蒲原『ワハハ、いや宮永咲の彼氏の話知ってるかと思ってな』 透華『み、宮永咲に彼氏ですって!?』 蒲原『同じ麻雀部の一年の、須賀京太郎という男と付き合ってるそうだ』 透華『し、信じられませんわ……あの子に……』 蒲原『しかも近所に住む幼馴染、朝晩におはようとおやすみのキスをする仲……だっけ、ゆみちん?』 ゆみ『え? あぁ……そんな感じ……だったかな?』 透華『キ、キス!?』 蒲原『あと宮永咲は彼氏に麻雀を教え、彼氏からは別のことを教わってる……だったかな?』 透華『べ、別のことって何ですの!? 一体何なんですの!?』 衣「どうしたんだ、とーか? 茫然として」 透華「み、宮永咲にイケメンの彼氏が……」 純「彼氏ぃ? あんな地味そーな奴にか?」 智紀「…………」カタカタ 透華「しかも家が隣同士で、毎日朝晩におはようとおやすみのキスをしていて……」 一「へぇ、ラブラブだねぇ」 透華「そして、彼女は麻雀を教え、彼氏から別のことを教わっているって……」 純「べ、別のことって……」 智紀「…………」カタカタ 透華「きっと『京ちゃんのリー棒で、私を嶺上開花させて……』とか言ってるんですわ……ふ、不潔ですわ!」 一「透華、何言ってるのさ……」 衣「どういう意味だ?」 純「あー……衣にはまだ早い」 衣「むぅ」 一「まぁ、プライベートな問題だし、あまり関わったり広めたりはしない方がいいと思うよ」 透華「そ、それもそうですわね……」 智紀「……ごめん、手遅れ」 一「え?」 智紀「今、各地の麻雀部のネット友達にチャットで言っちゃった……うちの代表校の大将はかくかくしかじかって」 一「と、ともきー……」 純「おいおい……その話、全国に広まりかねないぜ。気の毒に」 智紀「ごめん。祝福してくれる人は多いにこしたことは……ってことで」 透華「わ、私は何も知りませんわ……」 衣「?」 その後、咲と京太郎の噂は、恋愛事に興味津々のお年頃である女子高生雀士達の気を引いた。 前年度大活躍した龍門渕を破ったということもあり、またたく間に噂は広まっていった。 久保「池田、妹さん達の世話は大丈夫なのか?」 池田「あ、コーチ。大丈夫です、文堂達に頼んでありますんで」 久保「そうか。全国の強豪を間近で見られるのはいい経験になる、しっかり勉強しろよ」 池田「はい。清澄にも頑張ってもらいたいですね」 久保「そうだな。清澄の大将も、彼氏の件で気合い入ってるだろうしな」 池田「あ、コーチもそのこと知ってるんですか?」 久保「最近聞いた。どうやら、全国的に有名らしいな」 池田「へ? 全国的に?」 久保「あぁ。なんでも清澄が優勝したら逆プロポーズするそうじゃないか」 池田(にゃにゃっ!? か、華菜ちゃんそんなこと言ってないし!) 久保「しかし、脱衣麻雀というのは年齢的にいかがなものかと思うがな」 池田(ちょ、ちょっと待つし! 何だか尾ヒレがつきまくってるし!) 久保「わずかながら教育に携わる者としては、一言注意しておきたいが……他校の生徒ということを考えると、どうもな」 池田「…………」ダラダラダラ・・ 久保「まぁ、それはそうと気を付けて行ってくるんだぞ、池田」 池田「は、はい……」 池田(か、華菜ちゃん、知ーらない……) 久「さて、いよいよ明日から始まるのね……全国が」 優希「楽しみだじぇ!」 咲「……ところで、何だか私たち注目されてませんでしたか?」 京太郎「あー、そういえばそんな気がしたな……咲と一緒に買い出しに行った時、やけにジロジロ見られたよ」 まこ「抽選くじを引いた時も、姫松以上に大盛り上がりじゃったのう……」 久「全国的には無名のはずなんだけど……何でかしらね」 和「龍門渕を破ったから……というだけとは思えませんね、あれは」 優希「きっと、のどちゃんのおっぱいが大きいからだじぇ!」 和「それは絶対、関係ありません……」 池田「おっ、清澄じゃないか。明日は頑張るし」 久「あら、風越の池田さん。遠くまで応援ありがとう」 優希「お疲れだじぇ、池田!」 池田「さんをつけろ、さんを……って、み、宮永咲っ!」 咲「え……何でしょうか?」 池田「あ、え、えーと……その……何というか、大変なことになってしまったな……」 咲「大変……? ま、まぁ全国で戦うのは大変だとは思いますけど……」 池田「……ん?」 京太郎「…………」 池田「……君が、須賀京太郎君か。そういえば、県大会でも見たような気もするな」 京太郎「あ、はい……風越の池田さん、ですよね?」 池田「これから(華菜ちゃんのせいで)色々苦労するだろうが……彼氏として、しっかり支えてやるんだぞ」 京太郎「彼氏? 誰がですか?」 池田「君に決まっているだろ」 京太郎「……誰の?」 池田「もちろん、宮永咲の」 京太郎「…………」 咲「…………」 「「「「「「ええええええええええええっ!!!!!!!」」」」」」 久「あなたたち……いつの間にそんな仲になってたの?」 京太郎「し、知らないですよ!」 池田「え……ま、まさか、違うの?」 咲「ち、違いますよっ!」 京太郎「そ、そうそう、咲とは中学からの付き合いってだけで、そんなんじゃ……」 池田(ま、まじか……その時点で既に間違っていたのか……) まこ「なんじゃ。風越ではそんな噂が立ってるんか?」 池田「い、いや……風越っつーか、その……」 優希「その?」 池田「……全国的に。今回の参加校は、おそらくほぼ全校……」 咲「ええええええええーっ!」 久「……それで、注目されてたってわけか」 和「一体、どうしてそんなことになったんですか?」 池田「さ、さぁ……華菜ちゃん、何も知らないなー……あはは……」 まこ「まぁ、お前さん達は仲が良いから恋人だと誤解されたんじゃろうな」 京太郎「そういうもんなんですか……」 久「でも不思議ね……団体戦だけでも200人以上の出場者がいるのよ。彼氏持ちくらい、何人もいるはずだけど」 和「確かに……どうして宮永さんだけ、噂になったんでしょうか?」 池田「龍門渕を倒したインパクトってのもあるみたいだけど、一番は噂の内容の衝撃性みたいだ」 京太郎「噂の内容の……衝撃性?」 池田「実は……噂は、二人が付き合ってるってだけじゃないし」 咲「ほ、他にも……何ですか?」 池田「えっと、華菜ちゃんが最後に聞いた限りでは……」 彼氏の須賀京太郎とは、お互い生まれた時からの付き合い 福山雅治似のイケメンで学年トップの頭脳、運動神経も抜群で160kmのストレートが得意球 家が隣同士で、毎日おはようとおやすみのキスを欠かさない 寝る時は一緒のベッド、一日おきに交互の部屋で 学校でもいつもベッタリ、町内レベルで有名なラブラブカップル 彼氏への麻雀の授業は脱衣麻雀 さすがに避妊はしている 清澄が優勝した場合、逆プロポーズを計画中 卒業後は即同棲の予定 彼氏と一秒たりとも離れたくないゆえ、無理を言って全国大会に連れてきた 池田「こんなとこかな」 咲「」 京太郎「俺、原形とどめてねぇぞ……」 久「困ったわね……」 まこ「もはや、付き合ってるとかいうレベルじゃないのう……」 優希「大騒ぎされるのも、分かる気もするじぇ」 久「大会が終われば自然消滅するとは思うけどね。色々常識を超えてるし」 和「でも、この大会では注目を浴びまくりますよね……」 咲「京ちゃん、ごめんね。私のせいで、その……私と付き合ってる、なんて噂立てられちゃって……」 京太郎「んー……俺は別に構わないけど」 まこ「なぬ!?」 和「え!?」 優希「じぇええええええええええっ!」 咲「きょ、京ちゃん! そ、そ、それって……!?」 京太郎「だって女子の麻雀界隈での噂だろ? 男子の俺には何も関係ないからな」 咲「あ……うん、そうだよね……びっくりした……」 京太郎「むしろ問題なのは、咲の方だろ」 和「確かに、宮永さんは他人事じゃないですからね……」 まこ「どうなんじゃ、咲? 実際のところは」 咲「え、ええと……は、恥ずかしいです……みんなにも迷惑がかかりますし……」 久「……ふーん……」 まこ「まぁ、なるようにしかならないじゃろな……」 池田「頑張れ少年少女。華菜ちゃんは応援してるぞ」 準々決勝前日 池田「おー、清澄のみんな。明日は準々決勝だな、キャプテンやみはるんと共に応援するし」 優希「ありがとうだじぇ」 久「それにしても、初戦は大変だったわ……相手が羨望と妬みのこもった目で」 京太郎「まぁ、咲まで回らなかったのが幸いだったな」 咲「だね……」 まこ「明日はさすがに相手も手ごわそうだし、咲まで回るじゃろうな」 咲「どんな反応されるんだろ……」 池田「華菜ちゃん情報によると、あの噂を聞いた反応は、3つにタイプに分類されるっぽいし」 和「3つのタイプ……ですか?」 優希「どんなだ?」 池田「まず第一の反応。大して騒ぎもせず、あまり問題にしないタイプ」 京太郎「まぁ、一番ありそうな反応ですね……」 池田「でもどうやら、案外少ないっぽいし」 同時刻、永水女子 初美「明日は宮守、姫松……そして、清澄ですねー」 春「噂の宮永咲とは……霞さんですね」 霞「はい。といっても、私はいつも通りに打つだけですけどね」 小蒔「……噂? 何ですか、それ?」 霞「あら、小蒔ちゃんは知らないのかしら?」 小蒔「えぇ、何のことだか……」 巴「清澄の大将の宮永咲には、ラブラブの恋人がいると聞いています」 小蒔「こ、恋人ですか!?」 小蒔「ちょ、ちょっと待ってください、清澄の大将って一年ですよね!?」 春「……確か」 小蒔「そ、そ、そんな……高校一年で、殿方とお付き合いなど……は、早すぎます!」 霞「清澄って共学みたいですし、別に不思議なことでもないんじゃない?」 小蒔「そ、それではまさか……い、一緒に、手を繋いで登校したりとか……」 巴「いや、そんなもんじゃないでしょう。キスもしてるみたいだし」 小蒔「き、キス!? い、いけません! そういうことはお互い成人してから……!」 初美「姫様、いつの時代の人ですかー」 霞「キスくらいで驚いてはいけません。もっと凄いことをしているとも聞いてますし」 小蒔「も、もっと凄いことですか!? そ、それは……」 霞「それはですね…………を…………に…………そして…………で…………」ゴニョゴニョ 小蒔「は、はわわわわわ……」プシュー バタリ 巴「ひ、姫様!?」 初美「刺激が強すぎたみたいですねー」 池田「次に第二の反応。ひたすら羨ましがるタイプ」 池田「華菜ちゃん情報によると、一番の多数派っぽいし」 久「恋に恋するお年頃、ってとこかしらね」 同時刻、宮守女子 豊音「明日は清澄だね。大将、どんな子なのか楽しみだなー」 シロ「あぁ、噂の……」 胡桃「やっぱり共学校って進んでるねー、色々と」 塞「私たちとは、住む世界が違うってカンジだね」 エイスリン「…………」バッ ← 仲睦まじい男女の絵 豊音「色々聞きたいなー、彼氏さんのこと」 胡桃「豊音、ちゃんと麻雀もするんだよ……」 豊音「アハハ、任せてよ。でも、いいないいなー羨ましいなー」 胡桃「恋人ねぇ……いつか私たちにもそんな日が来るのかなぁ」 塞「正直、現実感ないよねぇ」 エイスリン「コイビト……ステキ……」 豊音「私も素敵な人とデートしたり、お食事したり……お姫様抱っことかしてもらいたいなぁ……」 四人(まだ見ぬ豊音の彼氏さん、頑張れ……超頑張れ……) 塞「でも彼氏さんもここに来てるって聞いたし、清澄は相当気合入ってるだろうね」 胡桃「彼氏の前じゃ、カッコ悪いとこ見せられないもんね」 エイスリン「ラブ・パワー!」バッ ← ハートマーク シロ「ふうん……愛の力って、凄いんだ……」 豊音「えっ、何々!?」 胡桃「シロも恋愛に興味あるの!?」 シロ「うっ…………ちょ、ちょっとは…………」カァァ 塞「へー、シロにも女の子らしいとこあるじゃん!」 エイスリン「シロ、カワイイ!」 シロ「ダ、ダルい……」 池田「最後に第三の反応。嫉妬に溢れかえった、リア充爆発しろ派」 和「……それ、さっきの羨ましい派と本質的には一緒ですよね」 池田「まぁ、そうかも……」 同時刻、姫松 洋榎「スズ隊員、彼氏の有無を答えよ!」 漫「彼氏!? なんでしょうかそれ美味しいんですか!?」 洋榎「由子隊員、今まで恋人とか両想いといった言葉に縁は!?」 由子「失恋とか片想いといった言葉なら、多少はあるのよー」 洋榎「恭子隊長、清澄の大将は恋人を連れてきたらしいが、どう思う!?」 恭子「由緒正しき神聖なる大会をピンクに染める清澄高校には、我々が天誅を下さなあかんと思いますわ」 洋榎「そして私! 華の女子高生も今年で最後だというのに、彼氏の『か』の字もない人生!」 洋榎「明日は絶対に清澄を、ついでに永水と宮守もボコボコにしたるで!」 漫「うおおおおおおおおおおお! 燃えてきたああああああああああ!」 絹恵「……あ、あのー……」 洋榎「ん? なんや絹?」 絹恵「気合を入れるのは、勿論いいと思うんやけど……」 絹恵「別に彼氏がいるくらいで、そんなに……」 洋榎「かーっ、出たよ! さすがモテる女は言うことが違いますなぁ!」 漫「勝者の余裕ってやつやなぁ! 上から目線やで!」 絹恵「しょ、勝者って……私だって彼氏おらへんし……」 由子「『いない』と『できない』は違うのよー!」バンッ! 絹恵「ひぃっ! す、すいません!」 洋榎「絹……お前に分かるか、私の気持ちが……!」 洋榎「クラスの男子に『愛宕って妹は美人なのに、なんで姉はおもろい顔しとるん?』って言われた時の気持ちが!」 絹恵「そ、そんなこと言われてたんか……」 恭子「とにかく、清澄は絶対に許してはならん悪の王国や」 由子「我ら正義のモテない軍団で、鉄槌を下すのよー」 洋榎「戦え喪女! 許すなリア充!」 「「「「おーーーーーーーーー!!!!!!」」」」 絹恵「みんな、ようは羨ましいだけなんじゃ……」 咲「うぅ……なんか無駄な心労だよ……」 京太郎「同情するぜ、咲……」 優希「まったく、どっからそんな噂が立ったんだじぇ?」 池田「ど、どどどどっからだろうなー! あ、あははははは!」 その夜、風越部屋 池田(うーん……うーん……) 美穂子「吉留さん、ちょっといいかしら?」ヒソヒソ 未春「はい。多分私も、同じこと聞こうと思ってました」ヒソヒソ 美穂子「華菜、一体どうしたのかしら?」 未春「さっきからずっと、頭を抱えて苦しそうな顔をしていますね。でも頭痛って感じでもなさそうだし」 美穂子「直接聞いても、何でもないって言い張るし……夏休みの宿題が溜まってて困ってるとか?」 未春「それだと隠す理由がないのでは? 第一、華菜ちゃんが宿題で慌てるのは、残り3日くらいになってからです」 池田(や、ヤバいし……大ピンチだし……) 池田(二人が付き合ってない以上、そのうち噂は間違いだったと知れ渡る可能性が高い) 池田(そもそも160kmとか投げられる奴がどうして麻雀部にいるんだよ! 誰かおかしいと思わなかったのか!?) 池田(噂はデタラメとして消えていく。そしたら今度は、そんなデタラメな噂を広めた奴は誰だって話になりかねない) 池田(最初に二人が付き合ってるって言い出したのは、他ならぬこの私……) 池田(キャプテンやみはるんは忘れてるっぽいけど、あの場には他にも何人もいた……きっと誰かは覚えている) 池田(もし、もし私が元凶だって判明したら……『もう、華菜ちゃんったら~』程度で済めばいいけど……) 池田(下手すると……) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 美穂子「華菜……あなたには失望したわ」 未春「こんな人と友達やってたなんて、恥ずかしい……」 深堀「あの二人のみならず、清澄全員に迷惑かけたってわかってるの?」 文堂「先輩……最低です……」 久保「池田ァ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 池田(ひゃあああああああ! ヤバい! ヤバいしいいいいいい!) 池田(どうすればいいんだあああああああああああああ!) 美穂子「あ、今度はベッドの上でゴロゴロ転がり始めたわ」 未春「落ちないような位置を保ってるあたり、なかなか器用ですね」 池田(こ、このままじゃ、華菜ちゃんは嘘つきの汚名を着せられて一生十字架を背負って生きていくハメに……) 池田(何か、何か手は……『もう、華菜ちゃんったら~』で済むように祈るしかないのか……?) 池田(どうすれ…………ば…………) 池田(……………………) 池田(…………待てよ…………) 池田(ふ、ふふふ……華菜ちゃん、閃いたし……起死回生の、逆転手段……) 池田(これで、華菜ちゃんの地位は安泰だし……ふふふ……華菜ちゃん、天才だし!) 池田「ふふふ……ふふふ……」 美穂子「いきなり笑い始めたわ……何だか怖い……」 未春「そっとしておきましょう」 準々決勝 久「さて、咲の全国初お披露目ね」 和「宮永さんの力なら問題ないとは思いますが……」 まこ「動揺してたりせんかのう」 京太郎「咲、頑張れー」 恭子「よろしくお願いいたします」 霞「よろしくお願いします」 豊音「よろしくねっ!」 咲「よろしくお願いします」 恭子(こいつが噂の宮永咲? 想像してたのと随分ちゃうな……) 霞(へー、もっと派手そうな子だと思ってたんだけど……) 咲(うう、変なこと聞かれたりしないかな……いや、大丈夫だよね) 恭子(でも、こんな大人しそうな顔して、やることやりまくってるんやで……叩き潰す!) 霞(いけないいけない。噂のことは忘れて、今は麻雀に集中しないと!) 咲(この三人だって、何より大事なのは目の前の試合のはず。京ちゃんのことを聞いてくる人なんているわけ……) 豊音「ねーねー、須賀君だっけ? 彼氏さんとはいつから付き合ってるのー?」 ゴガンッ! ← 三人が雀卓に額をぶつけた音 霞「こ、これはまたストレートね……」 恭子「あんたなぁ……ちょっとは空気っちゅうもんを……」 豊音「えー、だって気にならない?」 咲「あ、あの……京ちゃんとは、別にそういう関係では……」 豊音「わー、京ちゃんだって! ラブラブだー、いいないいなー!」 恭子「ぐぬぬ……私はろくに男子から話しかけられたこともないのに……」 霞「まだまだこれからですよ。あ、それロンです」 恭子「メゲるわ……」 恭子「ったく、あんたは恵まれすぎやで。しかも福山雅治似のイケメンなんやろ?」 咲「いえ、微塵も似てないですよ。むしろ福山潤って感じですよ」 豊音「幼馴染って素敵な響きだよねー。私も幼馴染の男の子とか欲しかったなー」 咲「京ちゃんとの付き合いは、中学からですけど。そもそも、幼馴染くらい誰にでもいませんか?」 恭子「いないわっ!」 霞「気が付けば疎遠になってたりするものねぇ。引っ越しでもしたら尚更」 豊音「私が前に住んでた村なんて、同年代の子自体がほとんどいなかったよー。通らばリーチ。ロン」 恭子「メゲるわ……」 豊音「告白はどっちから? 何て言って告白したの?」 咲「で、ですから京ちゃんとは別に付き合ってなんか……」 恭子「はぁ~あ、告白とかされてみたいもんやなぁ。永水さんは男に不自由しなさそうで羨ましいわぁ」 豊音「美人さんだし、胸も大きいもんねー」 咲「あ、あの、話を……」 霞「ありがとうございます、でも永水は女子校ですから……それに、お二人も可愛いと思いますよ」 恭子「ええねんええねん、お世辞なんか」 豊音「ありがとっ! 私も大学生になったら、素敵な彼氏さん出来るかなぁ?」 恭子「あんたは、あまりにデカすぎるのがネックやな。苦労すると思うで」 豊音「うぅ、やっぱり……通らばリーチ。ロン」 恭子「メゲるわ……」 咲(何で私たち、全国大会の場でガールズトークしてるの……?) 咲「ええと、いいですか。ハッキリ言っておきますね」 恭子「何や、あらたまって」 咲「確かに私と京ちゃんは、中学からの付き合いで同じ麻雀部にいます」 咲「でも、恋人だとか付き合っているだとか、そういうのは全くありませんから!」 豊音「またまたぁ、恥ずかしがらなくてもいいんだよー」 霞「うふふ、照れ屋さんなのね」 恭子「ウザっ」 咲「本当ですって!」 霞「……本当の本当に、付き合ってないの?」 咲「本当の本当です」 恭子「え……マジなん? じゃあ、あの噂は……」 咲「全部デタラメです。私と京ちゃんは、恋人同士でも何でもありません」 豊音「…………」 霞「…………」 恭子「…………」 咲「…………」 豊音「うわあああああああああああん! 幻想がぶち壊されたよおおおおおおおおおお!」 咲「何で泣くんですか!?」 霞「まぁ、確かに少しおかしいところもあるかなって思ってはいたけど……」 恭子「てことは……なーんや、あんたも私らと同じモテない組の一員やったんか!」 霞「仲間にされた!?」 咲「そうですけど……何だかそう言われると、少し複雑……」 豊音「じゃあ、須賀君のことは何とも……」 咲「仲は良いけど、恋愛感情とかそういうものはお互いに無いと思いますよ。あ、それロンです」 恭子「メゲるわ……」 豊音「ガッカリだよぉ、期待してたのに……」 恭子「ま、男子と会話することも、ろくにあらへんのが現実ってもんやからな」 咲「あ、それくらいなら。京ちゃんとはクラスが同じですし付き合いも長いから、毎日喋ってます」 豊音「冗談を言い合えるほど気の合う男の子なんて、なかなかいないよねー」 咲「時々お姫様とか呼ばれます。絶対からかってますよ、アレは」 霞「実際は男子と一緒に食事をする機会も、なかなか無いくらいだものね」 咲「京ちゃん、レディースランチのためにしょっちゅう私を誘うんですよ。そのためだけに誘うって、どう思います?」 恭子「周囲にもカップルと見られたりするほど、仲が良い男子なんて……」 咲「この前京ちゃんの友達から、嫁さんって言われました。嫁さん違います」 霞「麻雀を打つ機会も……」 咲「ずっと打ってるのに、一向に強くならないんですよ。なぜか」 豊音「何かに誘われることも……」 咲「そういえば、最初に麻雀部に誘ってくれたのは京ちゃんだったっけ」 恭子「…………」 霞「…………」 豊音「…………」 咲「……え、何ですか?」 その頃、京太郎サイド 京太郎「ふぅ……トイレと控室が無駄に遠いのがしんどいなぁ」 京太郎「ついでに何か飲み物でも買っておくか。自販機はどこかなっと」 京太郎「しかし、咲の奴は大丈夫かな。まぁ咲のことだし大丈夫か」 京太郎「それにしてもあの四人、やたら喋ってるっぽかったが、何話してたんだろ? 変なこと言われてなきゃいいが」 京太郎「お、あったあった……うわっ、ドクペが自販機で売ってるよ! さすが東京!」 照「……君、ちょっといいか?」 京太郎「ん……何ですか?」 照「清澄高校一年の、須賀京太郎君だな?」 京太郎「はい、そうですけど……」 京太郎(誰だろう? どっかで見たような気もするんだけど……) 京太郎(俺なんかに用ってのは、噂のことだろうな。否定しておいて、適当にあしらうか) 照「言いたいことは山ほどあるが、とりあえずは……」 京太郎「えーっとですね、あの噂は……」 照「一発殴らせろ」ギュルギュル 京太郎「へっ?」 ドガァッ! 照「こら、避けるな。壁が傷つくだろう」 京太郎「よ、避けますって! 何で俺が殴られなきゃいけないんですか!?」 照「勿論、後で咲も殴る。これは姉としてのけじめだ」 京太郎「姉……? あっ、もしかして……宮永、照さん……でしたっけ?」 照「知っているなら話は早い。白糸台高校三年宮永照だ、初めまして須賀君。妹が世話になっている」 京太郎「い、いえ、こちらこそ初めまして……清澄高校一年の、須賀京太郎です……」 照「では自己紹介も終わったことだし、大人しく殴られたまえ」ギュルギュル 京太郎「なぜに!?」 照「本来私は、もう高校生にもなる妹の恋愛事情に、とやかく口を挟むつもりはなかった」 京太郎「は、はぁ……」 照「しかしだ。いくら別居しているとはいっても、咲が私の妹であることに変わりはない。わかるな?」 京太郎「それはわかりますけど……」 照「いくら生まれた頃からの付き合いである気心知れた仲とはいえ、君たちはお互い高校生だ」 照「高校生ならば、それに準じた付き合いというものがあるはずだろう」 京太郎「あぁ、やっぱり噂のことですか……」 照「そのラインを大幅に踏み越えてしまった君たち二人には、一発殴らねば姉として気が済まん」ギュルギュル 京太郎「あのですね……俺と咲は別に付き合ってなんかないですよ。あの噂は全部デタラメです」 照「この期に及んで、そんなでまかせが通じるとでも?」 京太郎「さっき生まれた頃からの付き合いって言いましたよね」 照「そうだな」 京太郎「だったら、俺と照さんは既に知り合いじゃないと、おかしいんじゃないですか?」 照「…………」 京太郎「…………」 照「た、確かに!」 京太郎(この人、ポンコツだ……) とある喫茶店 照「す、すまなかった……お詫びに好きなものを頼んでいい。私が持つから」 京太郎「あ、ありがとうございます……」 照「それで、実際は中学の頃からの付き合いってだけで、別に彼氏でも何でもない……ということで、いいのかな?」 京太郎「ええ、そんな感じです。全く、何であんな噂が……」 照「なるほど、事情はわかった……ところで、本当のところはどうなんだ?」 京太郎「へ?」 照「君の話を聞く限り、咲とはずいぶん仲が良いようじゃないか」 京太郎「そう……なんでしょうか」 照「実際、君は咲のことをどう思ってるんだ?」 京太郎「どうって……好きなのかってことですか?」 照「そういうことだ」 京太郎「確かに咲とは仲が良いですけど……恋人とかそういうのは、考えたこともないですよ」 照「何だ、つまらん。他にもっと好きな人でもいるのか?」 京太郎「他に、好きな人……ですか?」 京太郎(うーん……) 京太郎(真っ先に浮かぶのは和だけど……あれはもう、高嶺の花すぎて俺にどうこう出来るレベルじゃないしな) 京太郎(部長も染谷先輩も好きっちゃ好きだけど、咲の方が気軽に付き合えるんだよな、やっぱ) 京太郎(優希に至っては、彼女なんかにしたら奴隷のような人生決定だ。他校生でも可愛い人はいたけど、さすがに現実的じゃないし……) 京太郎(…………) 京太郎(あれ? 実は咲くらいしか選択肢がない?) 京太郎「ええと……」 照「うん」 京太郎「どうやら……特にいないようです」 照「…………」 京太郎「…………」 照「ほう、つまりは咲が一番好きと?」ニヤニヤ 京太郎「何ですか、その笑みは」 照「いや、少々不安だったんだよ。咲はこういうことには奥手っぽいから」 京太郎「そんな感じはしますね」 照「もしかしたら、麻雀ばかりでろくに男を家に招くこともないままアラフォーになったりしないかと……」 京太郎「あー……確かにそうなったら、目も当てられませんね」 照「しかし、君が良い人そうで安心したよ。だが、咲が欲しければこの私に麻雀で勝つことだ」 京太郎「絶対無理です!」 照「わかってる、さすがに冗談だ」 京太郎「というか俺は別に、咲に恋愛感情なんて抱いて……」 照「友情から始まる恋だって、あってもおかしくないと思うが」 京太郎「そういうもんですかね……」 照「まぁ、何にせよ咲とは仲良くしてやってくれ。何なら、お義姉さんと呼んでもいいぞ」 京太郎「お断りします」 池田「よくよく考えてみれば、華菜ちゃんの罪は『宮永咲と須賀京太郎が付き合っている』という嘘を広めたことだけ」 池田「その後ついた尾ヒレに関しては、華菜ちゃん何も関係ないし」 池田「ならば、その嘘を真実に変えてしまえば、華菜ちゃんは晴れて逆転無罪」 池田「すなわち、あの二人をくっつけてしまえばいい!」 池田「元々かなり仲は良さそうだったから、ちょっと背中を押してやればN極とS極のようにくっつくはず」 池田「なんて簡単な仕事だし! 華菜ちゃんなら、朝飯前だし!」 池田「というわけで須賀京太郎を探してたら、喫茶店の前で見かけたわけだが……」 池田「一緒にいるのは、チャンピオンの宮永照じゃないか」 池田「一体、なぜ……」 照「それじゃあな。咲をよろしく頼む」 京太郎「照さんも、お元気で」 池田「!?」 京太郎「ふぅ……あれが咲のお姉さんか」 京太郎「何だか、色々とそそっかしそうな人だったな。やっぱり血は争えないか」 池田「す、須賀君!」 京太郎「あ、池田さん。どうしたんです?」 池田「華菜ちゃん、嬉しいし! まさか、須賀君の方は既にその気だったとは!」 京太郎「何の話ですか?」 池田「それにしても、外堀から埋めていくとはな。発想がヘタレだけど、将来のことも見据えてるわけだ」 京太郎「え? え?」 池田「少々気が早いと思うけど、晴れて姉公認の仲だし華菜ちゃん的にもオールオッケー!」 京太郎「あの……」 池田「大丈夫だ、君の気持ちはきっと伝わる。後はこの華菜ちゃんに任せるし! ではさらばだ!」ドヒューン! 京太郎「何だったんだろ、今の池田さん」 京太郎「それにしても、咲と恋人か……やっぱ今一つ、想像できないな」 京太郎「まぁ……嫌な気はしないけど」 末原「……だから、さっさと付き合ってしまえっちゅーんや!」 豊音「そうだよー、絶対うまく行くって!」 咲「で、ですから京ちゃんは別に……」 末原「あんたなぁ、自分がどんだけ恵まれた環境にいるのか理解してるんか?」 豊音「それだけ仲の良い男の子がいたら、普通付き合うと思うよー」 咲「確かに京ちゃんとは麻雀を打つし、ご飯も食べるし、時々仲をからかわれたりもしますけど……」 末原「自慢か! 私もそんな高校生活送りたかったわ!」 咲「でも、恋人とかそういう感じじゃなくて……あ、ロンです」 末原「メゲるわ……」 末原「いいか、あんたは今までフラグというフラグを順調に立ててきたんや」 末原「ここで回収に向かわんと、そのうち誰かに取られてしまうで。もったいないお化けが出るで」 豊音「きっと辛いよぉー、好きな男の子が他の子と仲良く話してる姿を見るのは」 咲「京ちゃんのことは好きだけど、そういう好きでは……というか末原さんは、どういう立場なんですか?」 末原「付き合うまでは応援するが、付き合ってからは叩く」 咲「り、理不尽だ……」 霞「でも、須賀君とは今までずっと一緒だったんですよね?」 霞「彼が他の誰かと付き合うと、自然と疎遠になっていきます。それはやっぱり、寂しいことだと思いますよ」 咲「うーん……言われてみると、確かにそうかもしれませんが……あ、ロンです」 末原「メゲるわ……」 霞「恋愛感情はともかく、須賀君があなたの心の中に占めている率は、決して低くはないはずです」 霞「私は付き合うべきとは言いませんが、かといって付き合うという選択肢を頭から切り捨てるのが良いとも思いません」 霞「人生は一度きり。失った青春は、もう二度と取り戻すことができないんですから」 霞「ですから……自分自身の気持ちをもう一度真剣に考えて、結論を出してみて下さい」 霞「付き合ってから、芽生える恋……というのも、あるかもしれませんよ」 咲「…………」 末原「あんた、いいこと言うなぁ……」 豊音「うぅ、感動したよ……」 霞「ロンです」 末原「メゲるわ……」 咲「私は……やっぱり、まだよくわからないです」 霞「うふふ、それはそれでいいんじゃないですか」 末原「あんまりモタモタしてると、誰かに取られてしまうかもしれんけどな」 豊音「でも永水さん、凄いねー。大人だよ」 咲「見た目も凄く大人っぽいですしね」 霞「ありがとうございます。でも、そんなに大人っぽく見えますか?」 咲「はい。まるで既婚者みたいな風格があります」 豊音「アラサーってカンジかなっ!」 末原「薄墨とかいう永水の副将、実はあんたの娘とちゃう?」 霞「」 準々決勝終了 豊音「うわああああああああん! ありがとうございましたあああああああ!」 霞「お疲れ様です」 咲「ありがとうございました」 豊音「私たちの分も、お幸せにいいいいいいいい!」 末原「そのセリフは何かちゃうやろ……」 和「お疲れ様です、宮永さん」 優希「トップ通過とは、さっすが咲ちゃんだじぇ!」 まこ「やたら喋ってたみたいだが、何を話してたんか?」 咲「え、ええと、ちょっとガールズトークを……」 久「まぁ、何にせよ、無事で終わったのは良かったわね。準決勝もこの調子で行くわよ」 咲「……あれ? 京ちゃんは?」 まこ「そういや、だいぶ前にトイレ行くとか言っておいて、まだ戻ってないのぅ」 優希「大きい方だとしても長すぎだじぇ。きっとどっかで道草でも食ってるんだじぇ」 咲「…………」 池田「お、宮永咲。今、一人か?」 咲「あ、池田さん……はい、そうですけど」 池田「ふっふっふ……華菜ちゃんが、耳寄りな情報を持ってきてあげたし」 咲「何ですか?」 池田「実はさっき、須賀君を見かけたんだが……」 かくかくしかじか 咲「きょ、京ちゃんとお姉ちゃんが!?」 池田「ああ。どうやら彼はお前さんに気があるようだし」 咲「京ちゃんが……私を、好き……?」 池田「しかし姉から攻めるとはヘタレだし。これじゃあ、彼からは告白もできないかもしれないな」 池田「なんだったら、お前さんから告白してあげると良いし。それではサラバだ、準決勝も頑張れ」 咲「…………」 その夜、ホテル内 咲(…………) 咲(私は……どうしたいんだろう……) 咲(京ちゃんのことは好きだけど、そういうのとはやっぱり違う……) 咲(でも、京ちゃんは私のこと……) 京太郎「よっ、咲」 咲「きょ、京ちゃん!?」 京太郎「これからコインランドリーで洗濯か? 一緒にいこうぜ」 咲「う、うん……」 ゴウンゴウン・・ 京太郎「今日はお疲れさん。やっぱり咲は強いな」 咲「あ、ありがと……」 京太郎「疲れただろうけど、準決勝までは何日か空くんだろ? ゆっくり休めるな」 咲「そ、そうだね……」 咲(ど、どうしよう……京ちゃんの顔、まともに見れないよぉ……) 京太郎「…………」 咲(ていうか、何で京ちゃんは平然としてるの!?) 咲(京ちゃん、私のこと好きなんでしょ!? なのに……あれ?) 京太郎「…………」カタカタ・・ 咲(京ちゃん、よく見たら……少し、震えてる……) 咲(緊張してる……のかな? てことは、やっぱり……) 咲(…………) 咲(私のこと、好きなんだ……) 京太郎(うぅっ、夏だからって冷房効きすぎだろ……寒ぃ……) 咲(私は……京ちゃんのことは恋人とかとは違う気がするけど、男の子の中では間違いなく一番の仲良し) 咲(でも……やっぱり、恋人とかそういうのとは少し違う気もする……) 咲(だけど……京ちゃんは、私のことが好き……) 『人生は一度きり。失った青春は、もう二度と取り戻すことができないんですから』 『付き合ってから、芽生える恋……というのも、あるかもしれませんよ』 咲「…………」 咲「ねぇ、京ちゃん……」 京太郎「どうした?」 咲「そ、その……京ちゃんが、その気なら……」 京太郎「……よければ?」 咲「…………」 京太郎「…………」 咲「付き合っても……いいよ」 京太郎「へ?」 咲「…………」 京太郎「付き合うって言われても、別にどこにも行く予定ないけど」 咲「そっちの付き合うじゃないよっ!」 京太郎「そっちじゃないって……じゃあ、まさか男女の!?」 咲「当たり前でしょ! 全く、こんな時まで空気が読めないの!?」 京太郎「す、すまん!」 咲「べ、別に私は京ちゃんのことなんて、何とも思ってないけど……」 咲「ほら、付き合うことで新しい自分の発見とか、そういうこともあるかもしれないし……」 京太郎「……もしかして俺、告白されてんの?」 咲「そうだよっ! 京ちゃんがヘタレだから、私から言ってあげてるんじゃない!」 咲「ほら、私のこと好きなんでしょ!? 喜びなさいよっ!」 京太郎(え? なにこの状況?) 京太郎(一体なんなんだこれ?) 京太郎(とりあえず咲に告白されていることは分かったが、何でこんな上から目線なんだ?) 京太郎(その割には顔真っ赤でプルプル震えてるし、精一杯の強がりが見え見えだ……) 京太郎(…………) 京太郎(咲と……かぁ……) 咲「…………」 京太郎「…………」 咲「…………」 京太郎「そうだな……付き合ってみるか」 咲「えっ!?」 京太郎「えっ、何かまずかったか?」 咲「い、いや何もまずくないけど! もう、取り消せないからね!」 京太郎「取り消さねーよ。でも、何か実感わかないけどな」 咲「それは私もだよ。京ちゃんと私が……なんてさ……」 京太郎「だな。咲なんて子供っぽいから、まだそういうのは10年は早そうだったのに」 咲「わ、私だってちゃんと成長してるんだよ!?」 京太郎「そうかぁ? とても成長してるようには見えないが」 咲「ど、どこ見て言ってるのっ!」 京太郎「…………」 咲「…………」 京太郎「……ははっ」 咲「……ふふ」 京太郎「なぁ、咲……俺たち、うまくいくかな?」 咲「うーん、どうだろ……京ちゃんがちゃんとしてれば、大丈夫じゃない?」 京太郎「お前もな」 咲「えへへ……」 そして時は過ぎ、新学期が始まった。 咲「ロン。これで京ちゃんのトビだね」 京太郎「うぅ、またか……」 優希「相変わらず弱いじぇ」 和「でも見ている限り、須賀君もちょっとは上達してきてると思いますよ」 京太郎「お、マジか!?」 まこ「まだまだみんなには及ばないがのう」 久「よし、そろそろ遅いし今日はここまでにしましょう。今日は私が片付けておくから、先に帰っていいわよ」 京太郎「ありがとうございます、部長。じゃあ、お先に」 咲「あ、京ちゃん待ってー!」パタパタ 和「……それにしても、あの二人って付き合ってるんですよね?」 優希「本人たちがそう言ってたからな」 まこ「大会中に付き合い始めたとか聞いた時は、おったまげたわ」 和「あの大会は、噂のせいで大変でしたね……」 まこ「結局、京太郎を目撃した選手達が『噂ほどのイケメンでもないじゃん』って気付いたのが始まりじゃったな」 優希「哀れなり、犬……」 久「そしたらやっぱり色々おかしいってことにみんな気づき始めて、あっという間に収束したわね」 和「むしろ、今まで誰も気づかなかったことが不思議です……」 久「でも私は、付き合い始めるのは時間の問題だと思ってたわ」 まこ「そうなんか?」 久「元から早く付き合っちゃえってくらい、仲が良かったしね。あの二人は」 久「それに噂のことを初めて聞いた時、咲が何て言ったか覚えてる?」 優希「いや……覚えてないじぇ」 久「『恥ずかしい』とか『みんなに迷惑がかかる』とかいう感じのことは言ってたんだけど……」 久「『困る』とか『嫌だ』とかいう感じのことは、言わなかったのよね」 まこ「へえ……満更でもなかったんじゃな」 和「しかし、以前と何も変わらないように見えますね」 優希「知ってなきゃ、誰も付き合ってるなんて思わないじぇ」 久「まぁ、それもあの二人らしいんじゃないかしら?」 和「……ふふ、そうかもしれませんね」 京太郎「……しかし、俺たち付き合ってるのに、昔とあんまり変わらないな」 咲「そうだね。毎日、登下校を一緒にするようになった程度?」 京太郎「正直、まだあんまり実感ないよな」 咲「だね……」 ビーッ ビーッ 咲「あ、メール……池田さんからだ」 京太郎「俺にもだ」 『やぁ諸君、元気かね? たまには君たちがどこまで進んだか聞いてみたいし。 なんたって華菜ちゃんは、恋のキューピッドなんだからな』 咲「い、池田さん……」 京太郎「あの人は相変わらずだな……全く、照さんとの会話も誤解されたし」 咲「あー、あれね……後で何だか話がかみ合わないと思ってたら、池田さんの伝達ミスだったね」 京太郎「あの人、そそっかしいからな。案外あの噂の発端も、池田さんだったりして」 咲「あはは、あり得るかも。まぁ、なんだかんだで感謝はしてるけどね」 京太郎「…………」 咲「…………」 京太郎「なぁ、咲……手でも、繋いでみるか?」 咲「……うん」 ギュッ 咲「…………」 京太郎「…………」 咲「な、何か気恥ずかしいね……」 京太郎「言うな、よけい気恥ずかしくなる……」 咲「……でも……嫌じゃないよ」 京太郎「……だな」 咲「京ちゃん……明日もまた、一緒に学校行こうね!」 京太郎「ああ、勿論だ!」 未春「華菜ちゃん、誰にメール?」 池田「ん、あの二人さ。どこまで進んだかと思ってな」 未春「そういうのはほどほどにね……馬に蹴られるよ」 池田「わかってる、ほんの冗談だって。でもあの二人じゃ、手を繋ぐのが精いっぱいだろうな。中学生かっつーの」 未春「華菜ちゃんだって、全く恋愛に縁がないでしょ」 池田「わ、私はモテモテだし! 彼氏なんて7人いて曜日交代制だし!」 未春「はいはい……」 池田「……お、返信が来た。どれどれ……」 ピッ 『『内緒です♪』』 END